肩甲骨まわりの痛み|肩だけでなく背中・胸郭の動きも大切です

肩甲骨まわりの痛みで悩む方は多くいます

肩甲骨の内側が痛い、背中の奥が重い、肩甲骨のまわりが張ってつらい。このようなお悩みを感じている方は少なくありません。

「肩甲骨の内側を押したくなる」
「背中が常に張っている」
「肩を回すとゴリゴリする」
「深く息を吸うと背中がつらい」
「マッサージを受けてもすぐ戻ってしまう」

このような症状がある場合、痛みを感じている肩甲骨まわりだけでなく、首・肩・背中・胸郭・姿勢のバランスが関係している可能性があります。

肩甲骨は、腕を動かす時や姿勢を保つ時にとても大切な役割をしています。肩甲骨の動きが悪くなると、肩や首、背中の筋肉に負担がかかりやすくなり、痛みや張りにつながることがあります。

国家資格を持つ施術者の立場から見ると、肩甲骨まわりの痛みは「肩甲骨の内側が硬いから揉めばよい」という単純なものではありません。なぜ肩甲骨まわりに負担が集中しているのかを確認することが大切です。

肩甲骨は腕と背中をつなぐ大切な場所です

肩甲骨は背中側にある骨で、腕や肩の動きに大きく関係しています。

腕を上げる、物を持つ、パソコン作業をする、スマートフォンを見る、洗濯物を干す、髪を洗う。このような日常動作では、肩だけでなく肩甲骨も一緒に動いています。

本来、肩甲骨は肋骨の上を滑るように動きます。しかし、姿勢が崩れたり、筋肉が硬くなったり、背中や胸郭の動きが悪くなると、肩甲骨がスムーズに動きにくくなります。

肩甲骨の動きが悪くなると、腕を動かす時に肩の関節や首まわりの筋肉が余計に頑張ることになります。その結果、肩こり、首こり、背中の痛み、肩の動かしにくさにつながることがあります。

特にデスクワークやスマートフォンの使用が多い方は、肩が前に入り、肩甲骨が外側に広がった姿勢になりやすいです。この状態が続くと、肩甲骨の内側の筋肉が常に引っ張られ、張りや痛みを感じやすくなります。

肩甲骨まわりの痛みが起こる主な原因

肩甲骨まわりの痛みには、いくつかの原因があります。

まず多いのが、猫背や巻き肩です。背中が丸くなり、肩が前に入ると、肩甲骨は本来の位置から外側に開きやすくなります。この状態では、肩甲骨の内側の筋肉が引き伸ばされながら緊張し、痛みや重だるさを感じやすくなります。

次に、胸まわりの硬さです。胸の筋肉が硬くなると、肩が前に引っ張られます。すると肩甲骨の動きが制限され、背中側の筋肉に負担がかかります。肩甲骨まわりがつらい方ほど、実は胸まわりの硬さが強いこともあります。

また、背骨の動きの低下も関係します。特に胸椎と呼ばれる背中の背骨の動きが悪くなると、肩甲骨がうまく動けなくなります。背中が丸まった状態で固まると、肩甲骨は動きにくくなり、首や肩に負担がかかります。

さらに、呼吸の浅さも肩甲骨まわりの痛みに関係します。肋骨まわりが硬くなると、深く息を吸いにくくなります。呼吸が浅くなると、首や肩の筋肉を使って呼吸を補おうとするため、肩甲骨まわりの緊張が強くなることがあります。

マッサージだけで戻りやすい理由

肩甲骨まわりがつらい時、マッサージを受けると一時的に楽になることがあります。硬くなった筋肉がゆるみ、血流が良くなることで、張りや重さが軽く感じられるためです。

しかし、マッサージだけではすぐに戻ってしまう方も多くいます。

その理由は、肩甲骨まわりの筋肉が硬くなる原因が残っているからです。

猫背や巻き肩、胸まわりの硬さ、背骨の動きの低下、肩甲骨の動きにくさ、呼吸の浅さなどが変わらなければ、また同じ場所に負担がかかります。

つまり、痛い場所を揉むだけでは、肩甲骨まわりの痛みを繰り返しやすいのです。

また、肩甲骨の内側を強く押しすぎると、筋肉に刺激が入りすぎて、かえってだるさや痛みが残ることもあります。特に慢性的に張りが強い方は、強い刺激を求めがちですが、強く揉むほど改善するわけではありません。

大切なのは、肩甲骨が楽に動ける環境を作ることです。

胸郭の動きが肩甲骨に影響します

肩甲骨まわりの痛みを考えるうえで、胸郭の動きはとても重要です。

胸郭とは、肋骨や胸の骨、背中の背骨を含めた胸まわりの部分です。肩甲骨はこの胸郭の上を滑るように動くため、胸郭が硬くなると肩甲骨も動きにくくなります。

たとえば、背中が丸くなり、肋骨まわりが固まっている状態では、肩甲骨はスムーズに動けません。その状態で腕を上げようとすると、肩の関節や首の筋肉が無理をして動きを補います。

この負担が続くと、肩甲骨まわりの痛みだけでなく、肩こり、首こり、四十肩・五十肩のような肩の動かしにくさにつながることもあります。

また、胸郭の動きが悪いと呼吸も浅くなりやすくなります。深く息を吸えない状態が続くと、体が常に緊張しやすくなり、肩甲骨まわりの筋肉も硬くなりやすくなります。

肩甲骨まわりの痛みを改善していくには、肩甲骨だけでなく、胸郭や背中の動きも一緒に整えていくことが大切です。

整骨院で見る肩甲骨まわりの痛みへの考え方

すぎやま鍼灸整骨院では、肩甲骨まわりの痛みに対して、痛みのある場所だけでなく、体全体の状態を確認します。

首の動き、肩の可動域、肩甲骨の動き、背骨の柔軟性、胸郭の動き、骨盤の傾き、姿勢、日常生活で痛みが出る動作などを見ながら、どこに負担が集中しているのかを確認します。

初期段階では、痛みや筋肉の緊張を落ち着かせることを優先します。肩甲骨まわりの筋肉が過剰に緊張している場合は、手技や電気施術、必要に応じて鍼灸を組み合わせながら、血流の改善と痛みの軽減を目指します。

痛みが落ち着いてきたら、肩甲骨が動きやすい状態を作っていきます。肩甲骨だけを無理に動かすのではなく、胸郭や背骨、肩関節の動きも整えながら、自然に肩甲骨が動けるようにしていきます。

さらに、再発を防ぐためには、姿勢や体の使い方を見直すことが必要です。デスクワーク中の座り方、スマートフォンを見る姿勢、仕事中の休憩の取り方、肩甲骨を動かすセルフケアなどもお伝えします。

改善までの経過

肩甲骨まわりの痛みは、症状の強さや生活習慣によって改善までの経過が異なります。

軽い張りや疲労感であれば、数回の施術で背中の軽さや肩の動かしやすさを感じる方もいます。筋肉の緊張が強い場合でも、血流が改善することでつらさが軽減することがあります。

一方で、長期間続いている肩甲骨まわりの痛み、デスクワークが多い方、猫背や巻き肩が強い方、首こりや頭痛も伴う方は、段階的に改善を目指す必要があります。

初期は、痛みや張りを落ち着かせる時期です。硬くなった筋肉の緊張をゆるめ、血流を改善し、つらさを軽減します。

中期は、肩甲骨まわりに負担が集中する原因に対してアプローチする時期です。胸郭、背骨、肩関節、姿勢のバランスを整え、肩甲骨が動きやすい状態を目指します。

後期は、再発予防の時期です。仕事中の姿勢やセルフケアを見直し、肩甲骨まわりの痛みが戻りにくい体づくりを行います。

肩甲骨まわりの痛みは、生活習慣と関係が深い症状です。そのため、施術だけでなく、日常生活での負担を減らすことも改善には大切です。

肩甲骨まわりの痛みを放置しないために

肩甲骨まわりの痛みは、「肩こりの延長」と思われやすい症状です。しかし、放置していると首こり、頭痛、背中の痛み、腕の上げにくさ、呼吸の浅さにつながることがあります。

特に、肩甲骨の内側がいつも痛い、背中が張って眠りにくい、腕を上げると肩が重い、深呼吸しにくいという方は、早めに体の状態を確認することをおすすめします。

上尾市・久喜市・さいたま市北区土呂・宮原・見沼区七里周辺で、肩甲骨まわりの痛みにお悩みの方は、痛い場所だけを揉むのではなく、肩甲骨が動きにくくなっている原因を見直してみてください。

すぎやま鍼灸整骨院では、肩甲骨まわりの痛みを、首・肩・背中・胸郭・姿勢のバランスから確認し、今のお体に合った施術をご提案しています。

肩甲骨まわりの痛みを我慢する毎日から、背中が軽く、腕を動かしやすい体を目指していきましょう。

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