ジャンパー膝(膝蓋靭帯炎)
- 膝の前が痛くて辛い
- 階段を降りると痛む
- 走ると膝が痛い
- ジャンプすると膝が痛む
- 膝が腫れて動かしづらい
膝蓋靱帯炎でお困りの方へ
上尾市‐久喜市‐さいたま市北区土呂/宮原すぎやま鍼灸整骨院グループでは、膝蓋靱帯炎(ジャンパー膝)に悩む患者様一人ひとりに寄り添い、リハビリや物理療法、筋力強化トレーニングをはじめとする最適な治療を提供しております。再発を防ぐための日常生活や運動のアドバイスも含め、安心できるサポート体制を整えておりますので、痛みから解放され快適な生活を取り戻すお手伝いを全力でさせていただきます。お気軽にご相談ください!
ジャンパー膝(膝蓋靱帯炎)|上尾市-久喜市-さいたま市北区土呂/宮原すぎやま鍼灸整骨院
ジャンパー膝(膝蓋靱帯炎)は、膝蓋靱帯と呼ばれる膝の下部にある靱帯が繰り返しのストレスや過負荷により炎症を起こし、痛みや不快感を引き起こすスポーツ障害です。この状態は特に、ジャンプや着地の動作を頻繁に行うバスケットボールやバレーボールなどのスポーツ選手によく見られるため「ジャンパー膝」と呼ばれています。
ジャンパー膝の治療
【第1段階:急性炎症期(受傷後~3日程度)】
この時期は膝蓋腱に明確な炎症反応が出ており、触れるだけでも強い圧痛や熱感があり、ジャンプ動作だけでなく、日常の歩行や階段昇降でも鋭い痛みが伴います。腱線維の微小な損傷が起きており、積極的な治療よりも「悪化を防ぐこと」が最優先となります。
検査
すぎやま整骨院では、まず超音波エコー検査によって腱の構造状態や肥厚の程度、血流の増加などを確認し、損傷のグレード(進行度)を可視化します。これは損傷の深さや変性の有無を判断し、他疾患との鑑別(例:オスグッド、滑膜ヒダ障害)も含めた安全な施術方針を立てるためです。
治療
炎症が強い時期は、アイシングとハイボルト療法によって痛みと腫れを素早く抑え、患部への血流量を調整します。膝蓋腱に直接負担がかからないよう、膝蓋骨の下部を支えるパテラバンドやテーピングも併用し、動作時の牽引力を減らします。
※この段階での鍼灸は、腫れや熱感が落ち着いていれば、大腿四頭筋や外側広筋に対して慎重に施術を開始しますが、過剰な刺激を避け、あくまで補助的な立場で取り入れます。
【第2段階:初期回復期(発症3日〜7日程度)】
炎症が徐々に落ち着きはじめ、圧痛や熱感がやや軽快してくる頃には、組織の修復が始まっている段階に移行します。この時期の治療は「治す力を引き出すこと」が目的です。
治療
鍼灸施術や手技療法で大腿四頭筋の緊張を緩めることで、膝蓋腱に伝わる牽引ストレスを軽減します。筋膜の緊張が強い部位には深層の筋膜リリースを行い、特に滑走性の悪い腸脛靭帯や外側広筋の滑走不全を解消します。
また、微弱電流やLIPUS(低出力パルス超音波)によって細胞レベルの修復を促進し、腱の線維再生を高めていきます。患部は触れずとも、その上下から回復を支えるための調整を行うのがこの時期のポイントです。
【第3段階:動作再教育期(発症1〜3週程度)】
痛みがある程度軽減し、日常動作に支障がなくなってくると、腱は修復途中の脆弱な線維構造を持った状態になっています。この時期に適切な動作トレーニングと再教育を行うかどうかが、再発予防の分かれ道となります。
状態評価
すぎやま整骨院では、膝蓋腱の負担を左右していた原因を動作解析と骨格評価により可視化し、骨盤の前傾、股関節の内旋、足部の過回内といった構造的要因を整体・調整施術で整えていきます。
運動療法
フォームの崩れを伴っていた選手に対しては、体幹・股関節からの連動動作を意識させるクローズドチェーンエクササイズ(ヒップリフト、ブリッジ、ウォールスクワット)を段階的に導入し、「正しい膝の使い方」を再構築していきます。
また、再び着地動作で腱への負担を最小限にするため、必要に応じてフォームソティックス・メディカル(医療用矯正インソール)を処方し、足元から運動連鎖の基礎を支える調整を行います。
【第4段階:再負荷準備・軽運動導入期(発症2〜4週)】
膝蓋腱の状態が安定してきた段階では、再負荷をかけていく準備を始めます。この段階ではまだジャンプやダッシュは行いませんが、荷重を50%→70%→90%とコントロールしながら強度を高めていきます。
治療
施術では、鍼灸と筋膜リリースによって腱周囲の柔軟性を保ちつつ、EMS(複合高周波トレーニング)を用いて内側広筋など普段使いづらい部位を活性化。これにより、動作時に偏った筋使いを矯正し、フォーム全体を調整します。
体幹や股関節の安定性が獲得されてくると、運動の最終フェーズに向けて、段階的な競技復帰トレーニングへと移行します。
※このように、すぎやま整骨院ではジャンパー膝に対し、発症初期から段階的に評価・施術・運動療法を組み合わせ、患部の回復と動作改善を同時に進めていきます。急性期にただ安静にするだけではなく、組織修復と再発予防を視野に入れた構造的・神経的アプローチで、早期かつ安全な競技復帰を目指します。
痛みの再発を防ぐ!メディカルトレーニング
メディカルトレーニングとは医学的な知識や評価に基づき、安全かつ効果的に身体機能を高めていくことを目的としたトレーニング方法です。単なる筋トレや体力づくりとは異なり、リハビリや再発防止、動作改善などの医療的観点を踏まえてプログラムが組まれます。
メディカルトレーニングは、ケガや痛みの治療後の“再発予防”として、または“治療と並行した機能回復”のためにおこない、正しい体の使い方を身につけることで、日常生活やスポーツ活動の質を高めることができます。
ジャンパー膝の詳しい原因とメカニズム|上尾市-久喜市-さいたま市北区土呂/宮原すぎやま鍼灸整骨院
ジャンパー膝は、簡単に説明すると、膝のお皿の下にある靱帯(膝蓋靱帯)がジャンプや着地を繰り返すことで傷つき、それが繰り返されることによって修復が追いつかずに炎症や痛みが出る状態です。
主な原因としては5つ
①オーバーユース
②大腿四頭筋の疲労・柔軟性の低下
③運動連鎖の崩れ
④トレーニング環境の問題
⑤足のアライメントの問題
では一つずつ見て行きましょう。
跳躍や着地動作の繰り返し(オーバーユース)
バレーボール、バスケットボール、陸上競技(特に三段跳びや走り高跳びなど)など、膝を使ってジャンプ・ストップ・着地を頻繁に行うスポーツでは、膝蓋腱(大腿四頭筋腱と脛骨をつなぐ腱)に繰り返し強い牽引力がかかります。
これが微細な断裂を起こし、修復が追いつかずに炎症→痛みへと進行します。
大腿四頭筋の柔軟性低下・筋疲労
太ももの前面にある大腿四頭筋が硬かったり、使いすぎで疲労していると、膝蓋骨(膝のお皿)を引っ張る力が強くなり、膝蓋腱の牽引ストレスが増加します。柔軟性の低さが慢性炎症の温床になります。
体幹股関節の機能低下(運動連鎖の崩れ)
ジャンプやダッシュ動作において、本来は股関節や体幹が吸収すべき衝撃が膝に集中してしまうと、膝蓋腱が局所的に酷使されます。特に体幹不安定な若年アスリートでは、ジャンパー膝が起こりやすくなります。
トレーニング環境の影響
硬い床やコンクリートの上での運動は、膝に伝わる衝撃が増え、靱帯の損傷リスクを高めます。またクッション性の低い靴や、足の形に合っていない靴は、衝撃吸収が不十分で膝への負担を増加させます。
足部アライメント異常(過回内・偏平足など)
足のアーチが崩れていたり、過回内があると、着地時の衝撃吸収がうまくいかず、膝の内側回旋が生じやすくなります。その結果、膝蓋腱にねじれを伴った負荷が加わり、損傷を助長します。
■ そもそも「過回内」とは?
「過回内(かかいない)」とは、歩行や着地時に足首が過剰に内側へ倒れ込む動きのことを指します。これが繰り返されると、膝の軸が外側へぶれたり、下肢全体にねじれストレス(下腿の内旋)が加わります。
その結果、膝蓋骨(膝のお皿)を下へ引っ張る膝蓋腱にも“ねじれ”や“引っ張り”の負荷が生じ、炎症を引き起こすリスクが高まります。
■ 偏平足・アーチの崩れが衝撃を吸収できない身体にする
足には本来、衝撃を吸収する3つのアーチ構造(内側縦アーチ・外側縦アーチ・横アーチ)がありますが、偏平足(へんぺいそく)の方では、内側縦アーチが潰れている状態です。
この状態でジャンプや着地を繰り返すと、足裏での衝撃吸収が機能せず、代償的に膝関節や膝蓋腱がその負担を背負うことになり、結果として腱への過剰負荷=ジャンパー膝を発症しやすくなります。
■ アライメント異常と大腿四頭筋の連動も影響
過回内によって膝が内側に入り込む(Knee-in)動作が癖になると、大腿四頭筋の外側部(外側広筋)だけが過剰に使われやすく、内側部(内側広筋)が機能不全を起こすこともあります。
この筋バランスの崩れは、膝蓋骨の軌道をさらに乱し、膝蓋腱に局所的なストレスを集中させる一因になります。
ジャンパー膝にならないために|上尾市-久喜市-さいたま市北区土呂/宮原すぎやま鍼灸整骨院
ジャンパー膝(膝蓋靭帯炎)は、膝の前面に位置する膝蓋靭帯に炎症が生じる状態です。この状態を予防するためには、日常生活やトレーニングにおいていくつかのポイントに気を付けることが重要です。以下に、ジャンパー膝を予防するための日頃の注意点を詳しく説明します。
1. 大腿四頭筋の柔軟性維持
ジャンパー膝を引き起こす最大の要因の一つが、大腿四頭筋(太ももの前側)の過緊張です。ジャンプやダッシュ動作を繰り返すことで、この筋肉が硬くなると、膝蓋骨を介して膝蓋腱を強く引っ張る力が働き、腱への負担が増します。運動後や入浴後には、膝を後方に曲げるような「うつ伏せの膝屈曲ストレッチ」や、立位でかかとをお尻に近づける「片脚引きつけストレッチ」を1回20秒を2〜3セット行うことをおすすめします。
2. ジャンプや着地のフォームの見直し
膝だけを使ったジャンプや着地は、膝蓋腱に集中して負荷がかかります。着地時には、股関節と足関節をしっかり使い、「膝・股関節・足首」の3点で衝撃を分散させることが大切です。鏡を見ながらスクワットをして、膝が内側に入る(ニーイン)癖がないか、踵が浮いていないかをチェックするだけでも、フォーム修正に役立ちます。体幹が安定し、股関節主導で動ける身体づくりが、膝の負担を大きく減らします。
3. 股関節と体幹の強化
膝蓋腱にかかる負担は、実は股関節や体幹が弱いことで代償的に膝に集中しているケースが多く見られます。特に片脚立ちでのふらつきや、ジャンプ時に腰が落ちてしまうような動作パターンがある場合は要注意です。プランクやヒップリフト、サイドブリッジなどを習慣化することで、骨盤周囲の安定性が高まり、膝の負担が間接的に軽減されます。15回を3セットやっていきましょう。
4. 足元のアライメント改善(インソールや裸足トレ)
偏平足や過回内といった足部の崩れは、着地時に足元で衝撃吸収ができず、その分の負担が膝へ移動してきます。理想は、足のアーチを自力で支えられる筋力と感覚を育てること。タオルギャザー(足の指でタオルをたぐり寄せる運動)や、裸足でのバランストレーニングは、足底筋群の活性化に有効です。また、必要に応じてフォームソティックスのような医療用インソールを導入し、足部アライメントの根本的な改善を行うのも一つの手段です。
5. 運動後のリカバリーとアイシング
筋疲労や小さな損傷は、放置すると蓄積して腱の炎症につながります。運動後は、クールダウンとともに膝周囲にアイシングを行い、過度な血流や炎症性反応を抑えることが大切です。痛みがない状態でも、練習の負荷が高かった日には10〜15分の冷却を定期的に行うことで、予防的な意味合いがあります。
まとめ|上尾市-久喜市-さいたま市北区土呂/宮原すぎやま鍼灸整骨院
ジャンパー膝(膝蓋靭帯炎)を予防するためには、日常生活やトレーニングにおいて適切なウォームアップとクールダウン、筋力と柔軟性のバランス、正しいフォームとテクニック、適切なトレーニング計画、適切なフットウェアの使用、早期の症状への対応が重要です。これらのポイントを意識して実践することで、膝蓋靭帯への過度な負荷を避け、ジャンパー膝の発症リスクを低減することができます。
上尾市-久喜市-さいたま市北区土呂宮原すぎやま鍼灸整骨院では、ジャンパー膝の予防と治療に関する専門的なアドバイスとサポートを提供しています。症状や疑問がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。
執筆者:柔道整復師 上尾中央院 院長 平本 龍也(治療家歴13年)
私は学生時代から中学~大学まで野球をしていました。
その野球競技経験中に度重なるケガに悩まされていた際に整骨院で柔道整復師の方に治療をしていただきこの職業を知りました。
治療を通じて、ご来院いただいた皆様にとって、安心して体を預けられる治療院を創ることが目標です。現在は施術者として多くの患者様の痛みや悩み向き合っております。
上尾市-久喜市-さいたま市北区土呂/宮原町すぎやま鍼灸整骨院グループをどうぞよろしくお願いいたします。