過敏性腸症候群
- お腹がいつも痛い
- 便秘や下痢が続いている
- 食べ物に気を付けているのにお腹の調子が悪い
- 便秘と下痢を交互に繰り返している
- 何か月も症状が続いている
そんな症状で悩んでいませんか?これらの症状は、過敏性腸症候群(IBS)と呼ばれるもので、意外と多くの方に見られる病気です。過敏性腸症候群のせいでトイレを気にして遠くへの外出ができないなど、普段の生活を楽しめなくなるほど辛いこともあります。本当にお辛い疾患だと思います。
でも大丈夫です。我々にお任せください!
適切なケアと治療で改善したケースが多い疾患です。上尾市-久喜市-さいたま市北区土呂/宮原すぎやま鍼灸整骨院では主に鍼灸を用いて、過敏性腸症候群に対応しています。
過敏性腸症候群(IBS)に対する専門アプローチ|上尾市-久喜市-さいたま市北区土呂/宮原すぎやま鍼灸整骨院
● 腸ではなく“脳と腸の連携不良”を治す
私たちは、過敏性腸症候群は「腸そのものの病気」ではなく、「脳と腸のチームワークがうまくいっていない状態」だと考えています。あなたが緊張した時に急にお腹が痛くなるのも、便意が突然くるのも、脳と腸がうまく連携できていない“誤作動”のようなものです。
この誤作動を整えるには、薬だけでは足りません。だからこそ、当院では自律神経・姿勢・筋肉・生活習慣まで含めた根本的なケアを行います。
● 鍼灸で「自律神経のスイッチ」を調整する
まず中心になるのが「鍼灸施術」です。お腹や背中の決まったツボにやさしく鍼を打つことで、緊張しすぎている神経を落ち着かせ、腸が自然に動ける状態に戻していきます。
IBSの人は、常に“交感神経(戦う神経)”が働きすぎていることが多く、これを“副交感神経(リラックスの神経)”に切り替えることがポイントです。
鍼灸はこの神経の切り替えを助けることが、医学的にも実証されています。施術中に「途中でお腹が鳴った」「急に眠くなった」と感じる方も多く、それは体がリラックスモードに入った証拠です。
● 姿勢と骨格を整えて、腸が「のびのび」動ける身体へ
IBSの方の多くに共通するのが「姿勢の崩れ」です。猫背や骨盤の歪みがあると、お腹まわりの筋肉や内臓が圧迫されてしまい、腸の動きが鈍くなります。
私たちは、鍼灸と合わせて「骨格バランス調整」を行い、腸がしっかり動ける“スペース”と“環境”を作っていきます。これは、腸の動きを物理的に助けるだけでなく、自律神経の通り道を整える意味でも大切な工程です。
● インナーマッスルを鍛える「メディカルトレーニング」
腸の健康には「お腹の奥の筋肉=インナーマッスル」がとても重要です。特に、腹横筋(ふくおうきん)や骨盤底筋(こつばんていきん)などの筋肉は、腸を支える“ハンモック”のような役割をしています。
当院では、リハビリ技術を応用したメディカルトレーニングを使い、この筋肉を無理なく鍛えていきます。便秘の人は腹圧を高める力が弱く、下痢の人は緊張ですぐに腸が動きすぎる傾向にあります。筋肉を整えることで、腸の動きを「ちょうどいい状態」にコントロールできるようになります。
●「どこへ行っても良くならなかったあなた」にこそ来てほしい
「検査では異常がないと言われた」「薬を飲んでも良くならない」「精神的なことだと片付けられてきた」――私たちは、そんな方々を何人も見てきました。そして、多くの方が、本当の原因に向き合い、身体を整えることによって、笑顔を取り戻してきました。
過敏性腸症候群は、あきらめなければ改善できます。あなたの腸と心に、本気で向き合う整骨院が、ここにあります。
過敏性腸症候群とは何か?──機能性腸疾患の代表格
過敏性腸症候群(IBS)は、便通異常(下痢・便秘)や腹部の不快感、腹痛が慢性的に続く病気です。特筆すべきは、検査をしても器質的な異常が見つからない点です。つまり、内視鏡やCT検査では異常なしとされるにも関わらず、本人は日常生活に支障をきたすほどつらい症状を抱えているということです。IBSは日本人のおよそ10~15%に存在するとされ、誰にでも起こり得る一般的な疾患です。
【なぜ起こる?】過敏性腸症候群が発症する5つのステップ
STEP1|ストレス・緊張・生活リズムの乱れが「脳」に負荷をかける
IBSの第一段階として起こるのは、ストレスや心理的負担によって脳が過敏な状態になることです。仕事や学校、家庭、人間関係などの持続的ストレスが脳に影響を与えると、自律神経をコントロールしている中枢神経系のバランスが乱れ、交感神経が過剰に働き始めます。脳が常に“戦闘モード”になり、心も体も休まらない状態が続くのです。
STEP2|脳の緊張が「自律神経の乱れ」を引き起こす
脳からの信号が自律神経を通じて全身に伝わりますが、このバランスが崩れると特に消化器系に大きな影響が現れます。副交感神経が働かなくなり、腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)が過剰になったり、逆に止まってしまったりします。この段階で、便秘や下痢の始まりが見えはじめます。これは「機能的異常」と呼ばれ、検査では何も見つからないが明らかに調子が悪いという状態です。
STEP3|脳と腸の連携(脳腸相関)が崩れる
脳と腸は迷走神経という経路を通じて密接に連絡しあっていますが、この連携が乱れると、腸が“脳の命令”を過剰に受け取り、刺激に対して敏感に反応するようになります。これが、食後すぐに便意が来たり、緊張すると急激に腹痛が起きたりする原因です。脳が「危険だ!」と判断すると、腸はそれに反応して排出しようと過剰に動いてしまうのです。
STEP4|腸の感覚が過敏になり、痛みやガスが強く感じられる
本来なら感じないような腸の動きやガスが「痛い」「苦しい」と感じるようになります。これは“内臓知覚過敏”と呼ばれ、IBSの重要な特徴です。脳の「痛みを抑える機能」も低下しているため、腹痛や不快感が実際以上に強く感じられます。たとえ便が出ても「すっきりしない」「残っている気がする」という違和感が残るのは、このためです。
STEP5|腸内環境の乱れが慢性化し、再発と悪循環を招く
ストレスや自律神経の乱れが続くことで、腸内の善玉菌と悪玉菌のバランスも崩れていきます。これによりガスの発生や炎症が起こりやすくなり、腸の働きがさらに不安定になります。抗生物質の使用歴や食生活の偏りなどがあれば、腸内細菌の多様性が減少し、「ディスバイオーシス」と呼ばれる状態になります。この段階になると、症状は一時的に改善してもすぐに再発しやすく、長期的なケアが必要になります。
【IBSの分類と特徴】
――あなたの「お腹の不調」はどのタイプ?
過敏性腸症候群(IBS)は、大きく4つのタイプに分類されます。どのタイプも「慢性的な腹部症状を伴う」という共通点がありますが、排便のパターンにより分類され、治療の方針や日常生活の対策も異なります。そのため、自分のタイプを正しく知ることが、適切な改善の第一歩になります。
① 下痢型IBS(IBS-D)
主な特徴は、急な便意・水様便・緊張時に悪化する下痢です。通勤・通学や会議、電車の中などでトイレに行けない場面に不安を感じる方が多く、心理的負担が大きいタイプです。排便後は一時的に楽になりますが、またすぐに腹痛が始まることが多く、生活の自由を大きく制限してしまいます。
② 便秘型IBS(IBS-C)
便の回数が週に2回以下で、便が硬く、出すのに時間がかかるという症状が続きます。排便後も「すっきりしない」「残便感がある」と感じることが多く、お腹が張る、ガスが溜まるといった膨満感を伴うことも少なくありません。特に女性に多く、食事制限やダイエットの影響を受けやすい傾向があります。
③ 混合型IBS(IBS-M)
下痢と便秘を交互に繰り返すタイプで、予測不能な排便パターンが最大の特徴です。数日間便秘が続いたかと思えば、ある日突然水様便が出るなど、腸の状態に一貫性がありません。変化が激しいため、自分自身の身体の状態を把握しづらく、不安感が強くなる傾向があります。
④ 分類不能型IBS(IBS-U)
上記のいずれにも明確に分類できない場合、このグループに入ります。比較的新しい分類であり、症状が不安定または軽微であるが、確かにIBSの特徴がある場合に診断されます。
【なぜ「異常なし」と言われるのか?】
――検査に“映らない”異常があるからです
過敏性腸症候群は、機能性疾患に分類されます。これは、構造や形の異常ではなく、「働き方=機能」に問題がある状態を指します。つまり、腸の形には問題がないが、動きや感覚の調整に異常があるということです。
医療機関で行われる検査――例えば内視鏡(大腸カメラ)、CTスキャン、血液検査、超音波検査などは、腫瘍・ポリープ・潰瘍・炎症・感染などの器質的疾患を発見するためのものです。ですが、IBSの患者さんの腸にはこうした明確な「見える異常」がないため、検査をしても「異常はありません」と診断されてしまうのです。
しかし実際には、腸の動き(蠕動運動)の強すぎ・弱すぎ、脳からの指令と腸の反応の不一致、腸の感受性の過敏化、腸内細菌バランスの崩れなど、目には見えない異常が複雑に絡み合っています。
このような異常は、検査数値や画像には映らない「機能のズレ」であり、それを診るためには医師の問診力や、身体の使い方・神経のバランスを見る整体的視点も不可欠です。
結果として、IBSの患者さんは「どこに行っても異常がない」「ストレスのせいだと言われた」といった経験を重ね、半ばあきらめてしまう方も少なくありません。しかし、本質的な原因は“心の問題”ではなく“神経と腸の誤作動”であることが、近年の研究でも明らかになってきています。
過敏性腸症候群に対するセルフケア|上尾市-久喜市-さいたま市北区土呂/宮原すぎやま鍼灸整骨院
ツボ【経穴】へのお灸やマッサージ
ツボ【経穴】を用いて自律神経を調整します。
過敏性腸症候群(IBS)は自律神経が不安定になり、脳が腸に適切でない伝達を送ることで症状が引き起こされます。そのため、治療においては自律神経の正常化が大きな課題です。東洋医学におけるツボへの鍼灸刺激は、自律神経への良好なアプローチが認められており、治療法として取り入れることは大変有効と言えます。関連するツボとしては以下のものがあります。
合谷
手の背面にあるツボ。主に便秘下痢など便通の問題に効きます。
曲池
肘の外側にあるツボで、大腸の問題にたいして有効。
足三里
足のすねの上にあるツボで、胃腸系のお悩み特効穴です。
三陰交
脹脛のうち側にあるツボで、冷えに対して有効です。
上巨虚
足三里から約指4本分下にあるツボで、大腸の異常に対して有効です。
太衝
足の甲にあるツボで、ストレスなどによる症状に有効です。
中脘
おへそとみぞおちのちょうど中間にあるツボで、胃腸の不調に有効です。
天枢
おへそから指3本横にあるツボで、腹部の異常に有効です。
大巨
天枢から指3本分下にあるツボで、便秘などに非常に有効です。
※こちらのツボにセルフケアでお灸やツボ押しマッサージなどを行っていくと、より楽な状態に近づいていくと思います。ぜひお試しください。
お灸施術
お灸で内臓の血流を改善します。
先述したツボなどに温かいお灸を据えることで、体内の血流を改善し、冷えを改善するとともに内臓の働きを促します。また近年では、お灸をすることで白血球が増え、免疫向上に対しても有効であるといわれています。特に上尾市-久喜市-さいたま市北区土呂/宮原すぎやま鍼灸整骨院が使用する枡灸は広範囲を一気に温めることができますので、効果を期待できます。