ふくらはぎ肉離れ
- 歩くとふくらはぎが痛い
- 走るのが怖いし痛い
- 階段の上り下りがつらい
- 腫れて靴が履けない
- 長時間立っていられない
ふくらはぎの肉離れについて|上尾市-久喜市-さいたま市北区土呂/宮原すぎやま鍼灸整骨院
解剖学的背景
ふくらはぎの肉離れは、主に腓腹筋とヒラメ筋が関与します。これらの筋肉は下腿三頭筋を構成し、アキレス腱を介して踵骨に付着しています。そのためスポーツだけではなく、日常生活の中でも肉離れになる可能性が大いにある部位でもあります。
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肉離れはどういう状態なの?
肉離れとは簡単に言うと、筋肉の細胞や筋膜が部分的・もしくは完全に断裂してしまっている状態を言います。もう少し詳しく言うと、筋肉が引き伸ばされると同時に収縮するときに起こる筋肉の断裂です。多くの場合は部分的な断裂になりますが、稀に筋肉が完全に断裂してしまうことがあります。
例を挙げると、走り出すときに太腿の裏の筋肉(ハムストリングス)は収縮します。そこから走り出して膝を伸ばすような動きをすると、収縮している筋肉は無理やり引っ張られる状態になります。ここで収縮する筋力が引っ張られる筋力に負けることで肉離れが起こります。
ふくらはぎの肉離れの細かい原因|上尾市-久喜市-さいたま市北区土呂/宮原すぎやま鍼灸整骨院
ふくらはぎの肉離れは、遠心性収縮(筋肉に力を入れながら引き延ばされること)で発生します。遠心性収縮が起こる要因をいくつか挙げていきます。
ウォーミングアップ不足
筋肉が十分に温まっていない状態で激しい運動を開始すると、筋肉の伸縮性が低下しており、断裂しやすくなります。
筋力のアンバランス
拮抗筋(例:太ももの前後の筋肉)のバランスが悪い場合、一方の筋肉に過度な負荷がかかり、肉離れが起きやすくなります。
柔軟性の低下
加齢や疲労、ストレッチ不足などで筋肉の柔軟性が低下していると、急な伸張動作に耐えられず損傷します。
疲労の蓄積
十分な休養を取らずに連続した運動を行うことで、筋肉の回復が追いつかず損傷しやすくなります。これは筋肉のパフォーマンス低下にもつながります。
過去の肉離れ歴
一度肉離れを起こした部位は、瘢痕組織(硬くなった組織)が再損傷しやすくなっています。再発予防のリハビリが不十分だと再発率が高くなります。
技術・フォームの問題
スポーツ動作中のフォームの乱れがあると、特定の筋肉に過剰な負担が集中してしまい、肉離れを引き起こす要因となります。
ふくらはぎ肉離れの症状|上尾市-久喜市-さいたま市北区土呂/宮原すぎやま鍼灸整骨院
ふくらはぎの肉離れは、筋繊維が部分的または完全に断裂することにより、さまざまな症状を引き起こします。以下に、ふくらはぎの肉離れの主な症状を詳しく説明します。
受傷時 音がする
肉離れをした瞬間、「ブチッ」「バチッ」といった断裂音をご自身で感じられる方がほとんどです。これを感じた場合、肉離れの可能性がぐんと上がりますので、運動を中止して医療機関もしくはすぎやま整骨院に診察を受けに行きましょう。
受傷後 結構痛い
肉離れによる痛みには主に3つの分類があります。
伸ばしたときの痛み(ストレッチ痛)
押したときの痛み(圧痛)
力を入れたときの痛み
痛みの強さは、肉離れの重症度によって変化します。筋肉が完全断裂しているような重症な肉離れでは、安静にしていても痛みを感じることがあります。
肉離れの検査は?|上尾市-久喜市-さいたま市北区土呂/宮原すぎやま鍼灸整骨院
上尾市-久喜市-さいたま市北区土呂/宮原すぎやま鍼灸整骨院では
エコー観察を主に使い、肉離れの状態を確認していきます。エコーでは肉離れがある部位はこのように見えます。
右側が肉離れを起こした筋肉になります。
筋膜の部分に黒いもやもやがあると思います。それが肉離れによって出血している部分となります。このようにしてエコーでは肉離れの確認を行っていきます。
要チェック!肉離れセルフチェック
肉離れは重症・中等症・軽症に分類されます。それぞれ自分で簡易的に確認することができます。自分がどの程度まずい状態なのかを知れると、これはすぐに病院に行くべきか、いったん整骨院でいいのかを判断する目安の一つになります。
※あくまで目安になりますので、完全自己判断は絶対にダメですよ。
肉離れから早期に復帰するために
肉離れから早期に復帰するためには、1度の場合、受傷後早い段階で運動療法を行うことが重要です。特に2日目から運動療法を行った方々の方が復帰までの期間が短くなるというデータもあります。
受傷後早期は炎症を抑え組織の回復を促すことが重要です。そして2日目から「痛みを伴わない範囲での静的ストレッチ」を行っていきます。これによって筋肉の組織の中に修復を遅らせる不純物を作らせない=組織レベルで肉離れからの回復が早くなります。
2度以上の場合、損傷度合いが強いので等尺性運動で筋肉を伸長させないリハビリを行っていきます。※筋肉を伸ばしてしまうと損傷した筋肉に負担がかかりすぎてしまうため、負担をかけないように等尺性運動を行います。