側彎症

  • 呼吸がしづらい
  • 服が合わない
  • 運動や動作の制限
  • 姿勢の悪化
  • 背中や腰の痛み

側弯症(そくわんしょう、Scoliosis)は、脊椎が側方に湾曲し、ねじれる状態を指します。この病態は成長期の子供や思春期に多く見られますが、成人でも発生することがあります。以下に側弯症の病態について詳しく説明します。

側彎症の分類|上尾市-さいたま市北区土呂/宮原すぎやま鍼灸整骨院

  1. 特発性側弯症
    • 原因が不明で、思春期の子供に最も多く見られます。成長期の骨の成長に伴い進行することがあります。
    • 幼児型(0-3歳):乳幼児に見られる側弯症で、自然に改善することが多いです。
    • 若年型(4-10歳):学齢期の子供に見られる側弯症で、成長と共に進行するリスクがあります。
    • 思春期型(10歳以上):思春期の急速な成長期に見られ、最も一般的な側弯症です。
  2. 先天性側弯症
    • 胎児期の脊椎の形成異常が原因で発生します。椎骨の奇形や融合不全が原因です。
  3. 神経筋性側弯症
    • 神経筋疾患(脳性麻痺、筋ジストロフィーなど)による筋力の低下や不均衡が原因で発生します。
  4. 変性側弯症
    • 成人に発生する側弯症で、加齢に伴う脊椎の変性(椎間板の変性、骨粗鬆症など)が原因です。

 

側弯症の原因について|上尾市-さいたま市北区土呂/宮原すぎやま鍼灸整骨院

側弯症(Scoliosis)は、脊椎が左右に湾曲し、ねじれる状態を指します。原因は多岐にわたり、特発性、先天性、神経筋性、変性など様々なタイプがあります。それぞれの原因について詳しく説明します。

1. 特発性側弯症

特発性側弯症は、最も一般的なタイプであり、原因が特定されていないものです。全側弯症の約80%がこのタイプに該当します。年齢に基づいて以下のように分類されます:

  • 幼児型(0-3歳)
    • 乳幼児期に発生し、多くの場合は自然に改善することが多いです。
  • 若年型(4-10歳)
    • 学齢期の子供に見られる側弯症で、成長と共に進行するリスクがあります。
  • 思春期型(10歳以上)
    • 思春期の急速な成長期に発生し、最も一般的な側弯症です。特に女性に多く見られます。
原因の要素
  • 遺伝的要因
    • 家族に側弯症の既往がある場合、遺伝的に発生しやすいことが示唆されていますが、特定の遺伝子はまだ特定されていません。
  • 成長ホルモンの影響
    • 思春期の急速な成長が脊椎の湾曲に影響を与えると考えられています。
  • 筋肉と骨の不均衡
    • 筋肉や靭帯のバランスが崩れることが側弯症の一因となることがあります。

2. 先天性側弯症

先天性側弯症は、胎児期の脊椎の形成異常が原因で発生します。このタイプの側弯症は出生時から存在し、骨の構造的な異常に起因します。

原因の要素
  • 椎骨の奇形
    • 椎骨が不完全に形成されたり、融合不全があったりすることが原因です。
  • 胎児期の発育異常
    • 妊娠中の発育異常により脊椎の形成に問題が生じます。

3. 神経筋性側弯症

神経筋性側弯症は、神経筋疾患によって引き起こされる側弯症です。このタイプは、筋力や神経の機能が低下することで脊椎の支持が不十分になることが原因です。

原因の要素
  • 脳性麻痺
    • 脳性麻痺による筋肉の不均衡や痙縮が原因で側弯症が発生します。
  • 筋ジストロフィー
    • 筋肉の進行性の弱化が脊椎の支持力を低下させ、側弯症を引き起こします。
  • 脊髄損傷
    • 脊髄損傷による神経の機能障害が側弯症の原因となります。

4. 変性側弯症

変性側弯症は、成人に発生する側弯症で、加齢に伴う脊椎の変性が原因です。このタイプは中高年に多く見られます。

原因の要素
  • 椎間板の変性
    • 椎間板が劣化し、脊椎の安定性が低下することで側弯症が発生します。
  • 骨粗鬆症
    • 骨密度の低下により脊椎が弱くなり、圧迫骨折や変形が側弯症の原因となります。
  • 脊柱管狭窄症
    • 脊柱管が狭くなり、脊髄や神経根が圧迫されることで側弯症が発生することがあります。

その他の原因|上尾市-さいたま市北区土呂/宮原すぎやま鍼灸整骨院

  • 外傷
    • 交通事故やスポーツなどで脊椎に外傷が加わり、側弯症が発生することがあります。
  • 感染症や腫瘍
    • 脊椎の感染症や腫瘍が側弯症の原因となることがあります。

 

整骨院での側弯症治療について|上尾市-さいたま市北区土呂/宮原すぎやま鍼灸整骨院

側弯症は、脊椎が左右に湾曲し、ねじれる状態を指します。整骨院では、側弯症の治療に対して様々なアプローチを行い、患者の症状を緩和し、脊椎の健康をサポートします。以下に、整骨院で行える具体的な治療方法を詳しく説明します。

1. 初診と評価

問診と視診
  • 症状の発生状況痛みの部位経過について詳しく聞きます。
  • 患者の姿勢や脊椎のカーブを視診し、側弯症の程度を評価します。
触診
  • 背中や腰の筋肉、関節の状態を触診し、筋肉の緊張や関節の動きを確認します。
画像診断の確認
  • X線検査MRI検査の結果を確認し、脊椎の変形やねじれの程度を評価します。

2. 保存療法

装具療法
  • **ブレース(装具)**の使用:
    • 成長期の子供に対して、側弯症の進行を抑制するために装具を使用します。適切な装具の装着により、脊椎のカーブを矯正し、進行を防ぎます。

3. 手技療法

筋肉のほぐし
  • 脊椎周囲の筋肉をほぐし、緊張を緩和します。これにより、筋肉のバランスを整え、痛みを軽減します。
関節の調整
  • 脊椎や骨盤の関節を適切に調整し、関節の動きをスムーズにします。これにより、脊椎の安定性を向上させ、側弯の進行を防ぎます。
ストレッチ
  • 筋肉や靭帯のストレッチを行い、柔軟性を高めます。これにより、脊椎の可動域を改善し、側弯症の症状を緩和します。

4. リハビリテーション

筋力強化エクササイズ
  • 体幹筋の強化
    • 腹筋や背筋、脊椎周囲の筋肉を強化するためのエクササイズを行います。これにより、脊椎のサポート力を向上させます。
姿勢矯正トレーニング
  • 正しい姿勢の指導
    • 日常生活や仕事での正しい姿勢を指導し、脊椎に負担がかからないようにします。
バランスエクササイズ
  • バランストレーニング
    • 体のバランスを整えるためのエクササイズを行います。これにより、体の左右の筋肉のバランスを整え、側弯の進行を防ぎます。

5. 電気治療

低周波治療
  • 筋肉に低周波の電流を流し、筋肉を収縮・弛緩させることで、血行を促進し、痛みを軽減します。
中周波治療
  • 中周波の電流を使って、深部の筋肉や神経に刺激を与え、痛みを和らげます。

6. 鍼灸治療

鍼治療
  • 鍼治療は、痛みの緩和と血行促進に効果があります。背中や腰のツボに鍼を刺し、痛みを和らげます。
灸治療
  • 灸治療は、温熱効果で血行を促進し、筋肉の緊張を緩和します。

7. テーピング療法

テーピング
  • 筋肉や関節のサポートを目的としたテーピングを行います。適切なテーピングにより、筋肉のバランスを整え、脊椎の安定性を保ちます。

8. 生活指導

生活指導
  • 日常生活での注意点や、脊椎に負担をかけない動作方法についてアドバイスします。
    • 正しい姿勢
      • 日常生活や仕事での正しい姿勢を見直し、脊椎に負担がかからないようにします。
    • 適切な体の使い方
      • 重い物を持ち上げる際には、膝を使って持ち上げるようにし、脊椎に負担をかけないようにします。
    • 休息と運動のバランス
      • 長時間同じ姿勢を続けず、適度に休息を取り、軽い運動を取り入れるようにします。

まとめ

側弯症は、適切な治療とケアが重要です。上尾市・さいたま市北区土呂宮原すぎやま鍼灸整骨院では、手技療法、リハビリテーション、電気治療、鍼灸治療、テーピング療法、生活指導など、総合的な治療を提供しています。側弯症でお困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください。あなたの健康と快適な日常をサポートするために、全力でサポートいたします。