リスフラン靭帯損傷
- 足の甲が痛くて歩けない
- 靴が履けなくて困る
- 足の腫れが引かない
- 階段の上り下りが辛い
- 長時間立てない
リスフラン靭帯損傷とは|上尾市-さいたま市北区土呂/宮原すぎやま鍼灸整骨院
リスフラン靭帯損傷は、足の中部に位置するリスフラン関節(Lisfranc関節)を支える靭帯の損傷です。この関節は足のアーチを維持し、足の安定性を保つ重要な役割を果たしています。リスフラン靭帯が損傷すると、足のアーチが崩れ、歩行や立位に大きな影響を及ぼします。
リスフラン靭帯損傷について|上尾市-さいたま市北区土呂/宮原すぎやま鍼灸整骨院
解剖学的背景
- リスフラン関節
- リスフラン関節は、第1中足骨から第3中足骨と、それぞれの対応する楔状骨(内側楔状骨、中間楔状骨、外側楔状骨)および立方骨との間にある関節です。
- この関節は、足の安定性と歩行時の力の伝達に重要な役割を果たします。
- リスフラン靭帯
- リスフラン靭帯は、特に第1および第2中足骨基部を結ぶ靭帯で、足の横方向の安定性を保つ役割を担います。
リスフラン靭帯損傷の原因|上尾市-さいたま市北区土呂/宮原すぎやま鍼灸整骨院
リスフラン靭帯損傷は、足の中部に位置するリスフラン関節(Lisfranc関節)を支える靭帯が損傷する状態で、さまざまな原因があります。以下に、リスフラン靭帯損傷の主な原因を詳しく説明します。
1. 高エネルギー外傷
- 交通事故
- 自動車やオートバイの事故で、足に強い衝撃が加わると、リスフラン関節に損傷が発生することがあります。特に、足が車のダッシュボードにぶつかるなどの直接的な衝撃が原因です。
- 高所からの落下
- 高所からの落下やジャンプの失敗によって、足が不自然な形で地面に着地することにより、リスフラン靭帯が損傷することがあります。
2. スポーツ活動
- 激しいコンタクトスポーツ
- サッカー、アメリカンフットボール、ラグビーなどのコンタクトスポーツでは、選手同士の衝突やタックルにより、足に強い力が加わり、リスフラン靭帯が損傷することがあります。
- 急激な方向転換や着地
- バスケットボールやバレーボールなどのスポーツでは、急激な方向転換やジャンプからの着地時に足が捻じれることで、リスフラン関節が損傷することがあります。
3. 転倒や捻挫
- 転倒による直接的な衝撃
- 階段や段差で転倒し、足が不自然にひねられることで、リスフラン靭帯が損傷することがあります。
- 足首の捻挫
- 足首の捻挫が原因で足の中部に過度なストレスがかかり、リスフラン靭帯が損傷することがあります。
4. 重い物の落下
- 重い物が足に落ちる
- 工事現場や家庭で重い物が足の上に落ちることで、リスフラン関節に強い圧力がかかり、靭帯が損傷することがあります。
5. 繰り返しのストレス
- 長時間の立ち仕事や歩行
- 長時間の立ち仕事や過度の歩行により、足に慢性的なストレスがかかり、リスフラン靭帯が損傷することがあります。
- 不適切な靴の使用
- 不適切な靴の使用や靴のサイズが合わない場合、足に過度な負担がかかり、リスフラン靭帯が損傷することがあります。
リスフラン靭帯損傷の症状|上尾市-さいたま市北区土呂/宮原すぎやま鍼灸整骨院
リスフラン靭帯損傷は、足の中部に位置するリスフラン関節(Lisfranc関節)を支える靭帯が損傷する状態であり、多様な症状が現れます。以下に、リスフラン靭帯損傷の主な症状を詳しく説明します。
1. 痛み
- 局所的な痛み
- 足の甲や足底に鋭い痛みを感じます。特に体重をかけた時や歩行時に痛みが増します。
- 初期段階では、軽度の痛みが運動後や立ち仕事の後に現れることがありますが、進行すると安静時にも痛みを感じるようになります。
- 広範囲の痛み
- 損傷が重度の場合、足の前半分全体に広がる痛みを感じることがあります。
2. 腫れと内出血
- 腫れ
- 損傷部位に腫れが現れます。足全体が腫れることもあり、靴が履けなくなる場合もあります。
- 腫れは損傷直後に急速に現れ、その後数日間続くことがあります。
- 内出血
- 内出血が見られることがあります。皮膚の下に血がたまり、足が赤紫色や青色に変色します。
3. 歩行困難
- 歩行時の痛み
- 足に体重をかけると強い痛みが生じるため、歩行が非常に困難になります。
- 特に足のアーチが崩れるため、通常の歩行が難しくなります。
- 跛行(はこう)
- 痛みを避けるために、片足に体重をかけずに歩く跛行(びっこを引く歩き方)になることがあります。
4. 足の変形
- 視覚的な変形
- 重度の損傷の場合、足の形が変形して見えることがあります。特にリスフラン関節の脱臼や骨折が伴う場合に見られます。
- 触診での異常
- 足の甲や底を触った時に、骨のずれや異常を感じることがあります。
5. 可動域の制限
- 足の動きの制限
- 足を曲げたり伸ばしたりする動作が制限されます。特に、つま先を持ち上げる(背屈)や押し下げる(底屈)動作が困難になります。
- 足をひねる動作や、指を広げる動作も制限されることがあります。
6. 足の不安定感
- 足のアーチの崩れ
- リスフラン靭帯の損傷により、足のアーチが崩れることで、不安定感を感じることがあります。
- 特に、歩行時や立ち上がる際に、足が不安定に感じることがあります。
7. 圧痛
- 触診時の痛み
- 損傷部位を押すと強い痛みを感じます。特に、リスフラン関節の周囲を触診することで圧痛が確認されます。
リスフラン靭帯損傷の治療|上尾市-さいたま市北区土呂/宮原すぎやま鍼灸整骨院
リスフラン靭帯損傷は、足の中部に位置するリスフラン関節を支える靭帯の損傷です。この損傷に対しては、保存療法を中心に、痛みの管理、骨折部位の固定、リハビリテーション、生活指導などの総合的な治療が行われます。以下に、整骨院での具体的な治療内容を詳しく説明します。
1. 初診と評価
問診と視診
- 症状の発生状況:痛みの部位、強さ、発生時期、過去の外傷歴などを詳しく聞きます。
- 姿勢と歩行の観察:患者の姿勢や歩行を観察し、足にかかる負担や異常を評価します。
触診
- 圧痛の確認:骨折部位を触診し、圧痛や腫れの有無を確認します。
- 足の動きの評価:足の動きや安定性を評価し、適切な治療計画を立てます。
2. 保存療法
安静と固定
- 松葉杖の使用:体重をかけないようにするために、松葉杖を使用します。
3. 手技療法
筋肉のほぐし
- マッサージ:周囲の筋肉をマッサージして、緊張を緩和し、血行を促進します。これにより、痛みと炎症が軽減されます。
関節モビライゼーション
- 関節の調整:足関節や足部の調整を行い、関節の動きをスムーズにします。これにより、骨折部位への負担を軽減します。
4. 電気治療
低周波治療
- 筋肉の収縮・弛緩:筋肉に低周波の電流を流し、筋肉を収縮・弛緩させることで、血行を促進し、痛みを軽減します。
中周波治療
- 深部の筋肉や神経への刺激:中周波の電流を用いて、深部の筋肉や神経に刺激を与え、痛みと炎症を和らげます。
5. リハビリテーション
筋力強化エクササイズ
- 筋力の回復:筋力を回復し、再発を防ぐために、段階的に筋力強化エクササイズを行います。
- 例:タオルスクランチ、つま先立ちエクササイズ、足指のストレッチ
柔軟性向上エクササイズ
- 柔軟性の回復:関節の柔軟性を保ち、正常な動きを取り戻すためのストレッチを行います。
- 例:足首回し、ふくらはぎのストレッチ、アキレス腱のストレッチ
バランストレーニング
- バランスの回復:バランスを保つためのエクササイズを行い、全体的な筋力と安定性を向上させます。
- 例:片足立ち、バランスボールエクササイズ、バランスパッドトレーニング
6. 生活指導
日常生活の注意点
- 正しい姿勢と動作:日常生活での正しい姿勢や動作方法を指導し、再発防止を図ります。
- 体重管理:体重が増加すると足にかかる負担が増えるため、適切な体重を維持するようにアドバイスします。
- 靴の選び方:適切なサポートがある靴を選び、足にかかる負担を軽減します。
トレーニングの計画
- 徐々に負荷を増やす:トレーニング量や強度を徐々に増やし、急激な負荷を避けます。
- 休息の取り方:適度な休息を取り入れ、筋肉や靭帯の回復を促進します。