太もも打撲(モモカン)
- 歩くと痛くてつらい
- 階段の上り下りが難しい
- 寝返りを打つと痛い
- 太ももが腫れている
- 座ると痛みが強い
太もも打撲(モモカン)は、外部からの強い衝撃によって太ももの筋肉や皮下組織が損傷し、内出血や腫れ、強い痛みが生じ、筋力低下や可動域の制限が見られる状態です。スポーツをしている方なら一度は経験したことがあるのではないでしょうか?
めちゃくちゃ痛いですよね!
実はモモカンは適切な対処を行うことで早期に回復が可能な怪我なんです。上尾市-久喜市-さいたま市北区土呂/宮原すぎやま鍼灸整骨院では、徒手療法と物理療法を用いて最短で太もも打撲(モモカン)から復活できるように治療を行っています。
詳しくはこちらをご覧ください。
太もも打撲(モモカン)に対する当院での治療|上尾市-久喜市-さいたま市北区土呂/宮原すぎやま鍼灸整骨院
【STEP1】受傷直後の処置(急性期 〜48時間)
まず最初に行うのは、損傷レベルの把握です。問診・視診・圧痛・腫脹の範囲・関節可動域・筋力テストを通して、損傷部位と程度を正確に評価します。
この段階では、徹底的な炎症コントロールが最優先です。氷嚢や冷却ジェルを使ったアイシング、患部の挙上、圧迫包帯などで内出血の拡大を抑えます。
また、すぎやま鍼灸整骨院では、**痛みと炎症を早期に抑える特殊電気施術(ハイボルト療法)**を導入しています。ハイボルトは深部の損傷組織まで電気刺激を届け、痛みの伝達を抑制しながら自然治癒力を高めてくれます。
※この段階ではマッサージやストレッチなどの刺激は禁忌です。無理な刺激がかかると出血が拡大し、回復が遅れるばかりか、二次的障害に繋がります。
【STEP2】炎症収束後の回復フェーズ(48時間以降〜1週間)
炎症が落ち着いてくると、次は血腫の吸収・筋肉の修復促進を目的とした施術に切り替わります。
この時期には、超音波療法・温熱療法(ラジオ波)・鍼治療などで組織の代謝を高め、損傷部分の早期修復を図ります。
痛みが和らいできたら、関節の可動域や筋肉の柔軟性を取り戻すために、患部に負担をかけない範囲でのリハビリストレッチや自重トレーニングも開始します。
筋膜の癒着や拘縮を防ぐために、筋膜リリース手技を併用しながら、筋肉の滑走性を高めていきます。
【STEP3】スポーツ復帰に向けた再発予防フェーズ(2週目以降)
症状が安定してきたら、いよいよ競技復帰に向けた再発予防トレーニングを実施します。
当院では、患者一人ひとりのスポーツ歴・ポジション・体のクセを踏まえて、パーソナルトレーニング形式のメディカルトレーニングを組みます。
具体的には、大腿四頭筋の筋出力を回復させる自重スクワット、膝や股関節の連動性を取り戻すバランスボール運動、姿勢や体幹安定性を高めるコアトレーニングなどを組み合わせ、ケガ前よりも強く動ける体づくりを目指します。
「痛みが引いたからすぐ競技に戻る」のは大きな落とし穴です。再発防止のために、筋肉の状態+関節の動き+体の使い方をセットで調整するのがすぎやま鍼灸整骨院の特長です。
骨化性筋炎への対策も徹底
モモカンを軽視して放置したり、間違った処置をした場合、筋肉の中にカルシウムが沈着し、骨のように硬くなってしまう「骨化性筋炎」を発症することがあります。これは再発性の激痛と運動制限をもたらし、スポーツ引退につながることもあります。
すぎやま整骨院では、初期からの適切な冷却と安静の指導、筋肉の修復過程に合わせた段階的施術を行い、こうした合併症の予防にも力を入れています。
他院との違い:すぎやま鍼灸整骨院の強み
・急性期から復帰期まで一貫してサポートできる技術力と設備
・整形外科・スポーツドクターと連携し、必要に応じた画像診断も可能
・再発防止を含めたメディカルトレーニングが充実
・学生アスリートから社会人プレイヤーまで幅広く対応
太ももの解剖学
太腿の前面といったら「大腿四頭筋」
大腿直筋
外側広筋
内側広筋
中間広筋
大腿四頭筋はこのように4種類の筋肉の総称です。これらの筋肉は骨盤・大腿骨から発生し、膝蓋骨で靱帯に変化し脛骨まで伸びています。膝の伸展に重要な役割を果たし、太ももの前面を覆う大きな筋肉群です。また、体の中で最もよく使う筋肉になりますので、通常時から負担がかかりやすい筋肉でもあります。
太もも打撲(モモカン)とは?|上尾市-久喜市-さいたま市北区土呂/宮原すぎやま鍼灸整骨院
モモカンとは、「大腿筋挫傷、または大腿部打撲」が正式名称になります
どのくらいでよくなる?
太腿の打撲(モモカン)は症状の程度によって回復期間は異なります。
軽度のモモカン
回復期間:1〜2週間程度
症状:軽い痛みや小さな青あざが見られますが、日常生活にはほとんど支障がありません。適切に冷やして安静にしていれば、比較的早く回復します。
中度のモモカン
回復期間:2〜4週間程度
症状:痛みが強く、歩行時に支障が出ることがあります。青あざも広範囲に及び、腫れが見られることがあります。治療としては、冷却や安静に加えて、痛みが引いた後に軽いリハビリが必要になる場合もあります。
重度のモモカン
回復期間:4週間以上
症状:非常に強い痛みや大きな青あざ、腫れがあり、日常生活やスポーツ活動に大きな支障が出ることがあります。筋肉の深部まで損傷している場合は、治療が長引くことがあります。冷却、安静、そして医療機関での適切な治療が必要です。
太もも打撲(モモカン)のメカニズム|上尾市-久喜市-さいたま市北区土呂/宮原すぎやま鍼灸整骨院
太もも打撲のメカニズムは、外部からの衝撃が太ももの筋肉や皮下組織にどのように影響するかに基づいています。順を追って説明していきますね。
1、外部からの衝撃
太もも打撲(モモカン)は、転倒、物にぶつかる、スポーツ中の衝突など、さまざまな場面で発生します。これらの衝撃は皮膚を通して内部の組織(皮膚・筋肉・血管など)に伝わります。
2. 軟部組織の損傷
衝撃が加わると、皮膚の下にある軟部組織(筋肉、脂肪、血管など)が圧迫されて損傷します。このとき、皮膚には外傷が見られないことが多いですが、内部では微小な断裂や破壊が生じています。
筋肉損傷
筋繊維が圧迫されて損傷し、筋肉内に微細な断裂が起こることがあります。
血管損傷
衝撃によって毛細血管や小さな血管が破れて出血が起こり、血液が皮膚の下にたまります。これが内出血(青あざ)の原因です。
3. 炎症反応の発生
組織が損傷すると、体はその部分を修復しようと炎症反応を引き起こします。これにより、以下のような症状が現れます。
腫れ
炎症によって組織内に液体がたまり、腫れが生じます。
痛み
損傷した組織に炎症が広がることで、痛みを感じる神経が刺激され、痛みが発生します。
発赤(赤み)
炎症によって血流が増加し、皮膚が赤くなることがあります。
4. 内出血と青あざの形成
破れた血管から漏れ出た血液は、皮膚の下でたまり、内出血として青あざを形成します。この青あざは最初は赤や青色をしており、時間が経つにつれて紫、緑、黄色と色が変化し、最終的に吸収されて消えていきます。
太もも打撲(モモカン)の症状|上尾市-久喜市-さいたま市北区土呂/宮原すぎやま鍼灸整骨院
1. 急性の痛み
衝撃を受けた直後に、太もも(衝突部)に鋭い痛みが走ります。この時の痛みはとても強く、動作時や圧迫時に増強します。
2. 腫れと内出血
筋肉損傷後すぐに太ももが腫れ始めます。腫れは数時間から数日間続き、場合によっては長引くこともあります。ここでのケアが重要。
そして血管が破れて内出血が発生し、皮膚の下に血液がたまることで、患部が青紫色に変色します。内出血は数日から数週間にわたって見られます。
3. 圧痛
太ももの打撲部位を押すと強い圧痛があります。特に損傷の程度が重い場合、軽く触れるだけでも痛みを感じることがあります。ご自身でなるべく触らないようにご注意ください。
4. 可動域の制限(膝)
痛みと腫れのために膝の可動域が制限され、膝を完全に曲げたり伸ばしたりすることが困難になります。これにより、日常生活やスポーツ活動が制限されます。これを早期に改善させるために治療が必要です。
5. 筋力低下
損傷した筋肉は正常に収縮することが難しくなり、筋力が低下します。特に大腿四頭筋の力が弱くなり、立ち上がる、歩く、階段を上るといった動作に支障をきたします。太もも打撲(モモカン)後のリハビリが重要です。
6. 歩行困難
痛みと不安定感のために正常な歩行が困難になります。跛行(びっこを引く歩き方)が見られることがあります。ここで変な癖がつくと…
7. 硬結(しこり)の形成
血腫や組織の損傷により、太ももの筋肉内に硬いしこりが形成されることがあります。これにより、痛みや可動域の制限がさらに悪化することがあります。
モモカンについて、よくある質問|上尾市-久喜市-さいたま市北区土呂/宮原すぎやま整骨院
Q1. モモカンは自然に治りますか?
軽度であれば自然治癒することもありますが、強い打撲の場合、内部に血腫(血のかたまり)ができていたり、筋肉の繊維が断裂していることもあります。適切な処置をせず放置すると、筋肉内にカルシウムが沈着して「骨化性筋炎」になり、痛みが慢性化するリスクもあります。痛みや腫れが強い場合、歩行や屈伸に違和感がある場合は、早めにすぎやま鍼灸整骨院にご相談ください。
Q2. モモカンを受けたら、すぐ温めた方がいいですか?
受傷直後は絶対に温めないでください。
モモカンは筋肉内に出血が起きている状態なので、温めると血流が促進され、出血が拡大し腫れや痛みが悪化する恐れがあります。まずは冷却(アイシング)を行い、炎症を抑えることが最優先です。炎症が落ち着き始める48時間以降に、段階を見ながら温熱療法へ切り替えますので、来院時にしっかりご案内いたします。
Q3. モモカンを受けた後、どれくらいでスポーツ復帰できますか?
モモカンの重症度や受傷後の処置内容によって回復期間は大きく異なります。軽い打撲であれば1~2週間程度で復帰できることもありますが、深部組織まで損傷している場合は4週間以上かかることもあります。当院では、痛みがなくなっただけで復帰を許可することはせず、「筋力・可動域・バランスの回復」を評価してから競技再開をサポートしています。無理な早期復帰は再発リスクを高めるため、段階的なリハビリが重要です。
Q4. モモカンを早く治すために自分でできることはありますか?
まずは冷却と安静が最も大切です。痛みが強い間は無理にストレッチやマッサージをせず、患部をしっかり保護しましょう。また、歩行時も痛みがある場合は、足を引きずらないよう注意してください。症状に応じて適切なタイミングで軽いストレッチやリハビリを始めることが早期回復に繋がりますので、すぎやま鍼灸整骨院で一緒に治療計画を立てながら進めるのがおすすめです。
Q5. 整形外科と整骨院、どちらに行った方がいいですか?
どちらにも役割があります。骨折や重度の筋断裂が疑われる場合は整形外科での画像診断(レントゲン・MRI)が必要になりますが、多くのモモカンは保存的治療で回復可能です。すぎやま鍼灸整骨院では、必要に応じて整形外科と連携を取りながら、初期の応急処置からリハビリ、再発予防まで一貫対応しています。状態によってベストな方法をご提案しますので、まずはお気軽にご相談ください。