太もも打撲(モモカン)
- 歩くと痛くてつらい
- 階段の上り下りが難しい
- 寝返りを打つと痛い
- 太ももが腫れている
- 座ると痛みが強い
太もも打撲(モモカン)は、外部からの強い衝撃によって太ももの筋肉や皮下組織が損傷し、内出血や腫れ、強い痛みが生じ、筋力低下や可動域の制限が見られる状態です。スポーツをしている方なら一度は経験したことがあるのではないでしょうか?
めちゃくちゃ痛いですよね!
実はモモカンは適切な対処を行うことで早期に回復が可能な怪我なんです。上尾市-さいたま市北区土呂/宮原すぎやま鍼灸整骨院では、徒手療法と物理療法を用いて最短で太もも打撲(モモカン)から復活できるように治療を行っています。
詳しくはこちらをご覧ください。
太もも打撲(モモカン)について|上尾市-さいたま市北区土呂/宮原すぎやま鍼灸整骨院
太もも打撲(モモカン)は、外部からの強い衝撃により太ももの筋肉や皮下組織が損傷することで発生します。特に起こりやすい部分としては大腿前面になります。少し解剖学的視点から見ていきます。
太ももの解剖学
太腿の前面といったら「大腿四頭筋」
大腿直筋
外側広筋
内側広筋
中間広筋
大腿四頭筋はこのように4種類の筋肉の総称です。これらの筋肉は骨盤・大腿骨から発生し、膝蓋骨で靱帯に変化し脛骨まで伸びています。膝の伸展に重要な役割を果たし、太ももの前面を覆う大きな筋肉群です。また、体の中で最もよく使う筋肉になりますので、通常時から負担がかかりやすい筋肉でもあります。
太もも打撲(モモカン)とは?|上尾市-さいたま市北区土呂/宮原すぎやま鍼灸整骨院
モモカンとは、「大腿筋挫傷、または大腿部打撲」が正式名称になります
どのくらいでよくなる?
太腿の打撲(モモカン)は症状の程度によって回復期間は異なります。
軽度のモモカン
回復期間:1〜2週間程度
症状:軽い痛みや小さな青あざが見られますが、日常生活にはほとんど支障がありません。適切に冷やして安静にしていれば、比較的早く回復します。
中度のモモカン
回復期間:2〜4週間程度
症状:痛みが強く、歩行時に支障が出ることがあります。青あざも広範囲に及び、腫れが見られることがあります。治療としては、冷却や安静に加えて、痛みが引いた後に軽いリハビリが必要になる場合もあります。
重度のモモカン
回復期間:4週間以上
症状:非常に強い痛みや大きな青あざ、腫れがあり、日常生活やスポーツ活動に大きな支障が出ることがあります。筋肉の深部まで損傷している場合は、治療が長引くことがあります。冷却、安静、そして医療機関での適切な治療が必要です。
太もも打撲(モモカン)のメカニズム|上尾市-さいたま市北区土呂/宮原すぎやま鍼灸整骨院
太もも打撲のメカニズムは、外部からの衝撃が太ももの筋肉や皮下組織にどのように影響するかに基づいています。順を追って説明していきますね。
1、外部からの衝撃
太もも打撲(モモカン)は、転倒、物にぶつかる、スポーツ中の衝突など、さまざまな場面で発生します。これらの衝撃は皮膚を通して内部の組織(皮膚・筋肉・血管など)に伝わります。
2. 軟部組織の損傷
衝撃が加わると、皮膚の下にある軟部組織(筋肉、脂肪、血管など)が圧迫されて損傷します。このとき、皮膚には外傷が見られないことが多いですが、内部では微小な断裂や破壊が生じています。
筋肉損傷
筋繊維が圧迫されて損傷し、筋肉内に微細な断裂が起こることがあります。
血管損傷
衝撃によって毛細血管や小さな血管が破れて出血が起こり、血液が皮膚の下にたまります。これが内出血(青あざ)の原因です。
3. 炎症反応の発生
組織が損傷すると、体はその部分を修復しようと炎症反応を引き起こします。これにより、以下のような症状が現れます。
腫れ
炎症によって組織内に液体がたまり、腫れが生じます。
痛み
損傷した組織に炎症が広がることで、痛みを感じる神経が刺激され、痛みが発生します。
発赤(赤み)
炎症によって血流が増加し、皮膚が赤くなることがあります。
4. 内出血と青あざの形成
破れた血管から漏れ出た血液は、皮膚の下でたまり、内出血として青あざを形成します。この青あざは最初は赤や青色をしており、時間が経つにつれて紫、緑、黄色と色が変化し、最終的に吸収されて消えていきます。
太もも打撲(モモカン)の症状|上尾市-さいたま市北区土呂/宮原すぎやま鍼灸整骨院
1. 急性の痛み
衝撃を受けた直後に、太もも(衝突部)に鋭い痛みが走ります。この時の痛みはとても強く、動作時や圧迫時に増強します。
2. 腫れと内出血
筋肉損傷後すぐに太ももが腫れ始めます。腫れは数時間から数日間続き、場合によっては長引くこともあります。ここでのケアが重要。
そして血管が破れて内出血が発生し、皮膚の下に血液がたまることで、患部が青紫色に変色します。内出血は数日から数週間にわたって見られます。
3. 圧痛
太ももの打撲部位を押すと強い圧痛があります。特に損傷の程度が重い場合、軽く触れるだけでも痛みを感じることがあります。ご自身でなるべく触らないようにご注意ください。
4. 可動域の制限(膝)
痛みと腫れのために膝の可動域が制限され、膝を完全に曲げたり伸ばしたりすることが困難になります。これにより、日常生活やスポーツ活動が制限されます。これを早期に改善させるために治療が必要です。
5. 筋力低下
損傷した筋肉は正常に収縮することが難しくなり、筋力が低下します。特に大腿四頭筋の力が弱くなり、立ち上がる、歩く、階段を上るといった動作に支障をきたします。太もも打撲(モモカン)後のリハビリが重要です。
6. 歩行困難
痛みと不安定感のために正常な歩行が困難になります。跛行(びっこを引く歩き方)が見られることがあります。ここで変な癖がつくと…
7. 硬結(しこり)の形成
血腫や組織の損傷により、太ももの筋肉内に硬いしこりが形成されることがあります。これにより、痛みや可動域の制限がさらに悪化することがあります。