顎関節症 (顎の痛み)
- 大きく口を開けられない
- 顎を動かした時に痛い、音が鳴る
- 顎関節症による頭痛や肩こりに悩んでいる
- 噛み合わせが悪い
- すぐに顎が疲れる
顎関節症でお悩みの方へ
「口を開けるとカクカク音がする」「大きく開けられない」「顎の周りがだるくて疲れやすい」――こうしたお悩みはありませんか?
顎関節症は、日常生活の中で知らず知らずのうちに悪化することも多く、「放っておくと自然に治る」ものではありません。
上尾市・久喜市・さいたま市北区土呂/宮原すぎやま鍼灸整骨院グループでは、医学的根拠と臨床経験に基づき、症状の原因に直接アプローチする施術を行っています。
顎関節症とは|上尾市-久喜市-さいたま市北区土呂/宮原すぎやま鍼灸整骨院
顎は実は複雑なつくりと機能をもち、筋肉と関節と神経が集中し、下の顎をささえています。
食事、会話をすれば連動して動いています。この顎の関節やその周囲が何かの原因で痛みや動きにくくなるのが顎関節症です。
顎関節症のタイプ別分類とそれぞれの特徴
顎関節症には、いくつかのタイプが存在し、原因や症状の出方が異なります。当院では、初回検査でこの分類を正しく見極め、それぞれに合った施術を行います。
①【筋肉性(Ⅰ型)】咀嚼筋障害タイプ
最も多いタイプで、主に顎を動かす筋肉(咬筋・側頭筋・内側翼突筋など)の緊張・こわばり・疲労により、顎まわりのだるさ・痛み・開口制限を起こします。歯ぎしり・食いしばり・片側での咀嚼・長時間の会話などが原因となることが多く、「顎が重い・疲れる」「朝が特につらい」と感じる方に多く見られます。
対応施術
鍼灸で筋肉の深部まで緊張を緩和し、整体で首や肩のバランスも調整。ストレス由来の緊張には、自律神経調整も併用します。
②【関節円板障害(Ⅱ型・Ⅲ型)】“カクッ”と鳴るタイプ
顎関節内にある“関節円板(関節ディスク)”がずれたり動きが悪くなることで、「カクッ」「ガクッ」という音や、口がスムーズに開かない、ある角度で止まるなどの開口障害が起きます。
円板が一時的に元の位置に戻る“復位性”の場合(Ⅲa型)はカクカク音がしますが、戻らない“非復位性”になると(Ⅲb型)、口が大きく開かなくなることがあります。
対応施術
関節のズレを誘導する“関節モビライゼーション”や、開閉時の誘導トレーニング、顎まわりの筋緊張の除去を丁寧に行い、円板の正しい動きをサポートします。
③【変形性関節症(Ⅳ型)】関節構造そのものが変化したタイプ
長年のストレスや使いすぎ、噛み合わせ不良により、顎関節の骨や軟骨に変形が起き、痛み・開口障害・クリック音・関節の摩耗音(ミシミシ音)などがみられます。高齢者や症状を放置していた方に見られやすく、慢性的な症状が多くなります。
対応施術
過剰な関節ストレスを減らすために、姿勢・噛み癖・生活習慣の調整とともに、顎に無理なく動ける構造環境を整体と鍼灸で整えます。進行予防と痛みの緩和が中心となります。
④【習慣性開口障害(Ⅴ型)】顎のクセ・誤使用によるタイプ
関節そのものに器質的な異常はなく、「口を開けるときの筋肉の使い方」に癖がついてしまい、結果として顎が左右にズレる、急に開かないことがある、などの運動障害が起こるタイプです。若年層に多く見られ、特に片側だけで噛む習慣や、頬杖、猫背姿勢などが影響します。
対応施術
誤った筋の使い方を修正する運動誘導訓練・トレーニング・姿勢改善が主な対応です。咀嚼筋の左右差を整える鍼灸も効果的です。
顎関節症の原因って何?|上尾市-久喜市-さいたま市北区土呂/宮原すぎやま鍼灸整骨院
顎関節症の原因は「姿勢」にある
通常顎を開けるとき、下顎骨(したあご)は頭蓋骨を滑り、前にスライドしながら下に開いていくようにできています。顎関節症の方の場合この下顎骨の動きがうまくいっていません。
その理由の一つとして挙げられるのが「姿勢」です。
上図の様に猫背で頭の位置が正中線より前方に入ってしまうと、頭蓋骨に下あごが圧迫されてしまいます。それによって下顎骨が前方にスライドできなくなり、口が開けられなくなります。この状態が続いてしまうと顎関節に負荷がかかり続け、顎の痛みやカクカク音がでる顎関節症になってしまいます。
顎関節のつらい症状
顎関節症によるお悩みはいくつか存在します。
- あごが思い通りに動かず、食べ物が噛みにくい。
- あごを動かすと不快な音がする(カクカク音や軋む音)
- 痛みを感じて口が開かない(指1-2本くらいしか開かない)
- 肩こり、腕や指のしびれ、偏頭痛、耳や鼻も不快感に繋がります。
そんな顎関節のつらい症状は顎関節のかみ合わせからズレや、日常の顎の使い方の癖によって出てくることが多いです。ほかには猫背姿勢また顎の歪み(かみ合わせのずれ)などが発生することで骨盤のゆがみがでてきたり全身バランスが悪くなってしまいます。
なので顎関節の治療をするためには、顎だけではなく全身を診て骨格などのバランスも改善していく必要があります。
顎関節症を早期に改善するために!|上尾市-久喜市-さいたま市北区土呂宮原すぎやま鍼灸整骨院グループ
顎の正しい使い方をマスターしましょう
顎に対する治療はもちろん必要ですが、その前に知っていただきたいのが顎の正しい使い方です。顎を正しく使っていかないと、使うたびに負担がかかり続け、顎の不具合が解消されづらくなります。|上尾市-久喜市-さいたま市北区土呂/宮原すぎやま鍼灸整骨院では、皆様にまず正しい使い方をお伝えしております。
その1 上下の前歯を合わせられるように
本来前歯同士を合わせられるのが正常ですが、顎関節症など不具合が起きている方はこれができていない方が非常に多いです。なのでまず前歯を合わせるよう意識してみましょう。
その2 舌を上あごにくっつけましょう
前述した前歯を合わせる状態、この状態で舌全体を上あごに押し付けます。これができることが非常に大事ですし、できることが正常な状態になります。そうすることで顎の位置が正常な位置に収まりやすくなります。
その3 奥歯同士が当たらないようにしましょう
物をかむ場所(歯)は奥歯です。顎の力が最も強く働くのは奥歯なので、そこが常に当たってしまっている状態ですとあご周りの筋肉が緊張しやすくなります。またそれによって顎関節にも圧力がかかってしまうため、奥歯同士が当たらないようにすることが重要です。
その4 下あごを前にスライドさせながら開けましょう
口を開けるとき、通常であれば下あごがしゃくれるように前にスライドしながら開くのが正常です。そうすることで顎関節に対して負荷が少なく、顎関節症になりづらくなります。ただ人間の発生学的には、元々動物は4つ足で頭は少し上を向いています。なので重力でそのまま開きやすくなっています。ですが人間の場合それがしづらい構造になっていますので、仕方ない部分もあります。なので顎関節症の早期回復には、改めて正しい使い方を意識して、自宅で行ってもらうことが非常に重要となります。
顎関節症に対する施術|上尾市-久喜市-さいたま市北区土呂/宮原すぎやま鍼灸整骨院
STEP1:ていねいなカウンセリングと検査
まずは症状の出方、日常生活でのクセ、仕事・食事中の顎の使い方、ストレス状況などを細かくお聞きします。
その上で、開口状態・関節の動き・筋肉の硬さ・左右の噛み合わせバランス・姿勢や頭の傾きなどを詳細にチェックし、「なぜその症状が出ているのか」を見極めます。
STEP2:顎関節症のタイプ・原因の特定
顎関節症の原因は患者様ごとに異なります。
たとえば、
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ストレスによる無意識の食いしばり
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片側だけで噛むクセによる筋バランスの偏り
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猫背による顎の前方突出(頭位前方)
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夜間の歯ぎしり(ブラキシズム)
などが代表例です。
当院では、「何が顎に負担をかけているか」を構造・動作・神経学的に明確化し、最短での改善につながる方針を立てます。
STEP3:施術の実施内容【当院独自の技術構成】
● 鍼灸施術 ― 顎まわりの緊張と神経興奮を鎮める
顎関節症の多くは、咀嚼筋(そしゃくきん:咬筋、側頭筋、内側翼突筋など)の過緊張により、筋肉性の痛みや関節の動きの制限を起こしています。
当院では、咀嚼筋の緊張に直接アプローチできる部位へ鍼を施すと同時に、自律神経のバランスを整えるツボ(神門・内関・百会など)にも鍼灸刺激を加えることで、局所と中枢の両面から症状を緩和していきます。
とくに、食いしばりや歯ぎしりがある方では、ストレスによる交感神経の過剰興奮が強く見られるため、副交感神経を優位に導く鎮静系の経穴(経絡上のツボ)を選定して施術を行います。
このような鍼灸刺激には、筋弛緩作用・血流改善・痛覚閾値の上昇(=痛みに強くなる)といった生理的効果があることが、近年の研究でも報告されています。
● 整体・手技療法 ― 骨格の連動性を取り戻し、顎の動きを再教育する
顎関節は頭蓋骨(側頭骨)と下顎骨の連動で動きますが、この上下の骨格に「ねじれ」や「ゆがみ」があると、関節円板がずれて「カクッ」「痛っ」といった症状を起こします。
当院では、首(頸椎)や肩まわり・胸郭・骨盤まで含めた骨格全体のバランスを調整し、「顎に無理な力がかからない身体構造」へと整えていきます。
また、必要に応じて下顎の運動誘導を行い、開閉口時の“偏位”を修正するための関節モビライゼーションを行うことで、動きのスムーズさを取り戻します。
この操作は、過剰に力を加えず、筋・関節の協調性を丁寧に再構築していくテクニックであり、リスクを最小限に抑えた安全な方法です。
● その他補助アプローチ(必要に応じて)
- 顎の動きのセルフストレッチ指導:開口訓練・関節円板誘導
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姿勢改善トレーニング:猫背修正、胸郭・頸部可動域の確保
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生活習慣指導:就寝時の姿勢、口呼吸予防、食習慣の工夫 など
STEP4:施術の実施と変化のフィードバック
1回ごとの施術で、顎の開閉動作の滑らかさ、痛みの程度、顎まわりの硬さなどを確認しながら進めます。
多くの方が3〜5回程度で顎の動きの変化を体感されます。必要に応じて、再度施術メニューのご提案などをさせて頂きます。
STEP5:セルフケアと生活習慣指導
再発を防ぐには、日常生活での「顎に負担をかけない動作習慣」が不可欠です。
当院では以下のような具体的なケアもお伝えします。
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正しい姿勢・座り方・スマホ操作の仕方
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噛む筋肉を休ませるストレッチ
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入浴や睡眠での副交感神経の活用法
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顎をリラックスさせる呼吸法(舌の位置含む)
顎関節症に伴ってこんな症状も|上尾市-久喜市-さいたま市北区土呂/宮原すぎやま鍼灸整骨院
顎関節症は顎が痛い・顎が開かない・音が鳴るなどの症状以外にも随伴症状が出ることが多いです。逆に言えば、そういった症状が出る方に顎関節症が多いとも言えます。詳しくご説明しますね。
顎関節症から頭痛
顎関節の不具合は頭痛を引き起こすことが多くあります。顎の筋肉が硬まると首周りの筋肉も硬くなってしまうので、頭痛をひき起こします。加えて顎を動かす筋肉の中には側頭部に付着するものもあります。そういった筋肉が固くなると付近の血管や神経を刺激して頭痛を引き起こしてしまうこともあります。
こういった頭痛は、首周りの筋肉や頭皮の筋肉を柔らかくしてあげることでよくなります。
顎関節症から肩こり
顎の筋肉と肩こりを起こす筋肉は物理的におり重なっている部分があります。肩こりがひどくなると、首周辺が腫れているように(もっこり➤ドラゴンボールの悟空のイメージ)見えることもあります。顎関節症の方は姿勢が悪くなっていることが多いため、顎関節症治療と同時に姿勢矯正を行う必要があります。
顎関節症から腰痛
顎関節の不具合が長期間続くと、かみ合わせが悪くなり、姿勢が悪くなり、骨盤が歪んできて腰痛をひき起こします。ちょっとイメージがつきにくいですよね…。
かみ合わせが悪くなると顎か正常な位置からズレることがあります。そうすると頭の位置も真っすぐから左右どちらかに傾くことがあります。頭は重いのでどちらかに傾いてしまうと同時に背骨が傾きます。結果として骨盤も傾き、全体のバランスが悪くなります。
イメージできましたでしょうか?
また、あまり知られていませんが歯の状態をみて体のゆがみを検査する方法もあります。
まとめ|上尾市-久喜市-さいたま市北区土呂/宮原すぎやま鍼灸整骨院
ここまで顎関節症の仕組み・当院での治療内容などについてお話してきましたが、いかがでしたでしょうか?顎関節症は顎の問題だけでなく同時に姿勢の問題も関係してきます。当院では顎関節症の早期治療・根本改善のためにお身体全体を診て治療させて頂いております。
治療期間の目安としては、顎の治療+姿勢改善におよそ3~6か月を見積もっています。もちろん日々のエクササイズやケアの度合いなどによって早まっていく事もあります。
皆様のお悩みがいち早く解消されるために、上尾市-久喜市-さいたま市北区土呂/宮原すぎやま鍼灸整骨院で全力で対応させていただきます。まずは一度当院にご相談ください。
顎関節症に関するよくある質問|上尾市-久喜市-さいたま市北区土呂/宮原すぎやま鍼灸整骨院
Q1 顎関節症は治る?
A1: 多くの場合、改善します。
物によって整骨院では対応できないものもあります。ただ多くの場合は当院での対応が可能です。ご不安な場合はまずはかかりつけの歯科医にご相談いただければと思います。その判断次第でご来院頂いても大丈夫です。
Q2 顎関節症はどのくらいでよくなるの?
A2 おおよそ3か月から6か月が目安です
当院では顎関節症の方になるべく早期改善+根本改善をコンセプトに治療を行っております。ですので症状だけでなく姿勢改善を含めると上記の期間が必要となってきます。
Q3 顎関節症で気を付けた方がいいことは?
A3 特に姿勢と口の開け方です。
姿勢が悪ければ顎関節に負担がかかります。デスクワークの方ですとどうしても仕事中に猫背やストレートネックを起こしやすいですよね。その部分を意識することで顎関節への負荷は減らすことが可能です。また口を位開けるときは少ししゃくれながら開けると非常に開けやすいと思います。
Q4 どんな格好で施術を受けますか?
A4: パンツスタイルがおすすめです。
スカートですと骨盤周りから、そこか関係する下肢を治療する際に気になられてしまうことがあります。一応当院でもお着替えをご用意できますが、もし可能であればパンツスタイルでお越しください。
Q5 初回の治療時間はどのくらい?
A5: 約60分です。
初回は詳しくお話を伺い、お身体の状態を確認します。
Q6 治療はどのくらいの間隔で受けたらいい?
A6 最初の1か月は週2回を推奨しております。
症状が強い場合は間隔を空けずに治療を続けることが効果的です。もちろん難しい方もいらっしゃるとは思いますので、ご相談いただければと思います。