ボクサー骨折

  • 手の力が入らない
  • 手の変形が心配
  • 物を握るのが辛い
  • 拳の腫れが引かない
  • 拳の痛みが続く

ボクサー骨折(Boxer’s Fracture)は、主に小指側の中手骨の骨折を指します。正式には第5中手骨骨折とも呼ばれます。この骨折は、拳を握った状態で硬い物を殴った際に発生することが多いため「ボクサー骨折」という名前が付いていますが、必ずしもボクサーだけに起こるわけではなく、日常生活の中でも起こりうる骨折です。

ボクサー骨折の原因|上尾市-さいたま市北区土呂/宮原すぎやま鍼灸整骨院

ボクサー骨折(Boxer’s Fracture)は、第5中手骨の頸部に発生する骨折で、一般的には小指側の中手骨が折れることを指します。この骨折は主に拳を握った状態で硬い物を殴った際に発生するため「ボクサー骨折」と呼ばれますが、日常生活の中でも発生することがあります。以下に、ボクサー骨折の具体的な原因を詳しく解説します。

1. 拳を使った打撃

拳を使った打撃は、ボクサー骨折の最も一般的な原因です。以下のような状況で発生します:

  • 硬い物を殴る: 拳で壁やドアなどの硬い物を殴った際に、第5中手骨の頸部に過度の力が加わり骨折します。特に、感情的なストレスや怒りを発散しようとして硬い物を殴る場合に発生しやすいです。
  • 格闘技やボクシング: ボクシングや他の格闘技で相手を殴る際に、適切な打撃フォームが取れていない場合にボクサー骨折が発生します。手の甲が曲がった状態で打撃を加えると、第5中手骨に負荷が集中し、骨折するリスクが高まります。

2. 転倒や事故

転倒や事故によって手に強い衝撃が加わることも、ボクサー骨折の原因となります。

  • 転倒して手をつく: 転倒した際に手をついて衝撃を吸収しようとすると、第5中手骨に過度の力が加わり、骨折することがあります。
  • 交通事故: 自動車事故や自転車事故などで手に強い衝撃が加わることで、ボクサー骨折が発生することがあります。

3. スポーツ活動

スポーツ活動もボクサー骨折の原因となることがあります。以下のようなスポーツで発生しやすいです:

  • 接触スポーツ: ラグビーやアメリカンフットボールなどの接触スポーツで、他の選手と激しく接触することで手に衝撃が加わり、骨折することがあります。
  • 野球やソフトボール: バットを振る動作やキャッチャーの役割で手に強い衝撃が加わることで、ボクサー骨折が発生することがあります。

4. 重い物を扱う仕事や作業

重い物を扱う仕事や作業中にも、ボクサー骨折が発生することがあります。

  • 建設作業: 建設現場で重い物を持ち上げたり、道具を使う際に手に過度の力が加わり、骨折することがあります。
  • 引越し作業: 引越し作業中に重い家具や箱を持ち上げる際に手に力が加わり、ボクサー骨折が発生することがあります。

5. 骨密度の低下

骨密度の低下は、骨が弱くなり、比較的軽い衝撃でも骨折しやすくなる要因となります。

  • 骨粗鬆症: 骨粗鬆症を患っている人は、骨が脆くなっているため、軽い衝撃でもボクサー骨折が発生しやすくなります。
  • 加齢: 高齢者は骨密度が低下しやすく、骨折のリスクが高まります。

 

ボクサー骨折の症状|上尾市-さいたま市北区土呂/宮原すぎやま鍼灸整骨院

ボクサー骨折(Boxer’s Fracture)は、第5中手骨(小指の基部の骨)の骨折で、主に拳を硬い物に打ちつけた際に発生します。以下に、ボクサー骨折の典型的な症状を詳しく説明します。

1. 手の痛み

手の痛みは、ボクサー骨折の最も顕著な症状です。

  • 急性の痛み
    • 骨折直後に強い痛みが発生します。特に拳を握る動作や、手首を動かす際に痛みが増強します。
  • 持続的な痛み
    • 骨折後数日間にわたり痛みが続くことがあります。痛みは動作時だけでなく、安静時にも感じることがあります。

2. 腫れ

腫れは、ボクサー骨折の一般的な症状で、骨折部位およびその周辺に発生します。

  • 即時の腫れ
    • 骨折直後から手の甲や小指の基部に腫れが見られます。腫れは時間とともに増大し、手全体が腫れているように見えることもあります。

3. 変形

変形は、ボクサー骨折でよく見られる症状です。

  • 骨のずれ
    • 骨折部位に明らかな変形が見られることがあります。第5中手骨の頸部が折れることで、小指の基部が手の甲側に曲がったり凹んだりすることがあります。
  • 握り拳の変形
    • 握り拳を作るときに、小指の位置が他の指とずれていることがあります。小指が短くなったように見える場合もあります。

4. 圧痛

圧痛は、骨折部位を押したときに感じる強い痛みです。

  • 局所的な圧痛
    • 骨折部位やその周辺を押すと激しい痛みが生じます。特に第5中手骨の頸部やその周辺が敏感になります。

5. あざ

あざ(内出血)は、骨折部位に内出血が起こることで、皮膚の下に青紫色の変色が見られます。

  • 内出血による変色
    • 骨折部位やその周辺に青紫色や黄色のあざができることがあります。これは骨折による出血が皮下組織に広がるためです。

6. 手の動きの制限

手の動きの制限は、ボクサー骨折のために手や指の動きが制限されることを指します。

  • 指の動かしにくさ
    • 小指や隣接する指の動きが制限され、自由に動かすことが難しくなります。特に小指を握る動作が困難になることがあります。
  • 手首の動きの制限
    • 骨折による痛みと腫れのため、手首の動きも制限されることがあります。

7. 握力の低下

握力の低下は、ボクサー骨折の結果として手の握力が低下することを指します。

  • 物を握る力の減少
    • 手の握力が低下し、物をしっかり握ることが難しくなります。日常生活での作業や動作に支障をきたすことがあります。

 

ボクサー骨折の当院での治療|上尾市-さいたま市北区土呂/宮原すぎやま鍼灸整骨院

上尾市・さいたま市北区土呂宮原すぎやま鍼灸整骨院では、ボクサー骨折の患者様に対して、総合的で専門的な治療を提供しています。以下に、当院でのボクサー骨折の治療手段を詳しくご紹介します。

1. 初診と評価

まず、患者様の症状を詳しくお伺いし、ボクサー骨折の診断を行います。問診、視診、触診、動作検査を通じて、骨折の場所や程度を確認します。必要に応じて、整形外科的な検査や画像診断を参考にすることもあります。

  • 問診:症状の経過や痛みの部位、発生時の状況について詳しく聞きます。
  • 身体検査:手の形状や腫れ、変形の有無を確認し、骨折部位を押して圧痛をチェックします。
  • 画像診断:X線やCTスキャンなどの画像検査を行い、骨折の位置や程度を詳細に確認します。

2. 保存療法

軽度の骨折やずれのない骨折の場合、保存療法が選択されることがあります。保存療法には以下の方法があります。

  • ギプス固定: 骨折部分を動かさないように、手と手首を含むギプスで4〜6週間固定します。これにより、骨が自然に治癒するのを助けます。
  • スプリントの使用: 軽度の骨折や回復期に、手を固定し、動きを制限するためにスプリントを使用します。これにより、手を安静に保ち、回復を促進します。

3. 手技療法

手技療法は、整骨院ならではの治療方法で、手を使って筋肉や関節を直接治療します。ボクサー骨折の治療では、以下の手技療法を行います。

  • 筋肉のほぐし: 手や前腕の筋肉をほぐし、緊張を緩和します。これにより、血行が良くなり、回復が促進されます。
  • ストレッチ: 手や前腕の筋肉や靭帯をストレッチし、柔軟性を高めます。これにより、関節の動きをスムーズにし、痛みを軽減します。
  • 関節の調整: 関節の動きをスムーズにするための調整を行います。手首や指の関節を適切に動かすことで、関節の安定性を向上させます。

4. 鍼灸治療

鍼灸治療は、痛みの緩和と血行促進に効果があります。ボクサー骨折の治療では、鍼を使って手や前腕のツボに刺激を与え、以下の効果を期待します。

  • 痛みの軽減: 鍼治療によって神経の興奮を抑え、痛みを軽減します。
  • 炎症の抑制: 鍼の刺激によって血行が良くなり、炎症を抑える効果があります。
  • 筋肉の緊張緩和: 鍼治療は、筋肉の緊張を緩める効果があり、関節の負担を減少させます。

5. 電気治療

電気治療は、低周波や中周波の電流を使って筋肉の緊張を緩和し、痛みを和らげる方法です。ボクサー骨折の治療では、以下の方法を用います。

  • 低周波治療: 筋肉に低周波の電流を流し、筋肉を収縮・弛緩させることで、血行を促進し、痛みを軽減します。
  • 中周波治療: 中周波の電流を使って、深部の筋肉や神経に刺激を与え、痛みを和らげます。

6. テーピング療法

テーピング療法は、ボクサー骨折の治療において、筋肉や関節のサポートを目的として行われます。以下のような効果があります。

  • 圧迫軽減: テープを使って手を適切な位置に固定することで、関節の安定性を保ち、炎症を抑えます。
  • サポート効果: 筋肉や関節をサポートし、日常生活での動作を助けます。適切なテーピングを行うことで、症状の悪化を防ぎます。

7. リハビリテーション

リハビリテーションは、筋力の回復と関節の可動域の改善を目的としています。ボクサー骨折のリハビリでは、以下のエクササイズを行います。

  • ストレッチエクササイズ: 手や前腕の筋肉や靭帯をストレッチし、柔軟性を高めます。これにより、関節への負担を減少させ、症状の改善が期待できます。
  • 筋力強化エクササイズ: 手や前腕の筋力を強化するためのトレーニングを行います。軽い負荷をかけた運動や抵抗運動を通じて、筋力を回復させます。
  • 動作改善エクササイズ: 日常生活での動作を改善するためのエクササイズを行います。適切な動作を身につけることで、手の負担を軽減し、再発を防ぎます。

8. 栄養指導

ボクサー骨折の回復には、適切な栄養が重要です。当院では、バランスの取れた食事の指導も行っています。特に、骨の健康を保つためのカルシウムやビタミンD、炎症を抑えるオメガ3脂肪酸などを豊富に摂ることが大切です。

9. 生活指導

日常生活での注意点や、手に負担をかけない動作方法についてもアドバイスします。以下の点に注意しましょう。

  • 手を過度に使わない: 手や前腕を過度に使う動作を避け、適度な休息を取るように心がけます。
  • 正しい姿勢と動作: 手を無理な角度で曲げないようにし、正しい姿勢と動作を心がけます。
  • 適切な道具の使用: 適切な道具を使用することで、手への負担を軽減します。例えば、作業時には適切なグローブを使用し、手を保護します。

まとめ

ボクサー骨折は、適切な治療とケアが重要です。上尾市・さいたま市北区土呂宮原すぎやま鍼灸整骨院では、手技療法、鍼灸治療、電気治療、テーピング療法、リハビリテーション、栄養指導、生活指導など、総合的な治療を提供しています。ボクサー骨折でお困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください。あなたの健康と快適な日常をサポートするために、私たちが全力でサポートいたします。