鎖骨骨折

- 腕が上がらない
- 痛みが取れない
- 回復が遅い
- 肩が動かせない
すぎやま鍼灸整骨院グループでは、上尾市・久喜市・さいたま市の各院で、鎖骨骨折に関するご相談に対応しています。強い痛みや腫れ、変形、動かせない症状がある場合は、まず骨折・脱臼の可能性を確認し、必要に応じて速やかに医療機関をご案内します。回復段階に合わせて、可動域や筋力を取り戻すためのリハビリまで支援します。
鎖骨骨折|転倒後の肩・鎖骨の痛みから日常生活・スポーツ復帰まで
「転倒して肩から地面へ落ちた」「鎖骨のところが大きく腫れている」「鎖骨が出っ張って見える」「腕を上げようとすると肩の前が強く痛い」「鎖骨骨折の治療後、肩が硬くなってしまった」
このような症状では、鎖骨骨折が起きている可能性があります。
鎖骨は、胸の中央にある胸骨と肩甲骨をつないでいる細長い骨です。
腕や肩甲骨を身体につなぎ、肩をスムーズに動かすために重要な役割があります。
鎖骨骨折は、肩から直接地面へ転倒したとき、スポーツ中に相手と接触したとき、自転車で転倒したときなどに起こります。
高齢者では、日常生活での転倒によって鎖骨骨折が起こる場合もあります。
鎖骨骨折で大切なのは、「骨が折れているか」だけではなく、骨折した場所・骨片のずれ・皮膚への圧迫・神経や血管・胸部への影響まで確認することです。
特に骨折した鎖骨が皮膚を強く押し上げている場合や、腕・手にしびれや冷たさがある場合には、早めの医療機関での評価が必要になります。
上尾市・久喜市・さいたま市のすぎやま鍼灸整骨院では、転倒後の鎖骨・肩の痛みに対して、受傷状況、圧痛、腫れ、変形、皮膚の状態、感覚、血流などを国家資格者が確認します。
鎖骨骨折が疑われる場合には、整形外科でのレントゲンや必要に応じたCTなどの画像検査をご案内します。
そして治療後は骨がつくことだけをゴールにせず、腕を上げる・物を持つ・仕事をする・スポーツをするところまで肩の機能を戻していくことを大切にします。
鎖骨骨折でみられやすい症状
このような症状はありませんか?
・転倒して鎖骨周辺が強く痛い
・肩から地面へ落ちた後から痛い
・鎖骨を押すと一点だけ強く痛い
・鎖骨周辺が腫れている
・青紫色の内出血が出ている
・鎖骨が出っ張って見える
・左右で肩の高さが違って見える
・腕を上げられない
・腕を身体の横に下げていると痛い
・肩を反対側へ動かすと痛い
・荷物を持てない
・寝返りで肩周辺が痛い
・骨折後、肩が硬くなっている
鎖骨部分の変形が強い、皮膚が骨に押されて白くなっている、手が冷たい・しびれるなどの症状がある場合には、早めに医療機関を受診してください。
鎖骨はどのような骨?
胸と肩をつないでいる骨です
鎖骨は、身体の前側で横方向に走っている細長い骨です。
内側は胸骨、外側は肩甲骨の肩峰とつながっています。
鎖骨は、単に「肩の前にある骨」ではありません。
腕を身体から適切な位置に保ち、肩甲骨と上肢を支える役割があります。
肩を動かすと鎖骨も動きます
腕を上げるときには、肩関節だけでなく肩甲骨と鎖骨も連動して動いています。
そのため鎖骨骨折後に肩周囲の動きが低下すると、腕を上げる動作へ影響する場合があります。
鎖骨骨折後のリハビリでは、骨だけではなく肩関節・肩甲骨を含めた肩全体の機能を考えることが重要です。
鎖骨骨折はどのように起こる?
肩から直接転倒した
鎖骨骨折で代表的な受傷機転です。
肩の外側から地面へ強く落ちることで、肩甲骨と胸の間にある鎖骨へ大きな力が加わります。
自転車・ロードバイク
自転車で転倒し、肩から道路へ強く落ちて鎖骨を骨折することがあります。
サッカー・ラグビーなどのスポーツ
相手選手との接触や転倒によって肩へ強い衝撃が加わることで起こります。
スキー・スノーボード
転倒して肩を地面へ打ちつけることで鎖骨骨折が起こることがあります。
手をついて転倒した
転倒時に手をつき、その力が腕から肩へ伝わって鎖骨が骨折する場合もあります。
交通事故・高所転落
交通事故や高所からの転落など大きな外力では、鎖骨骨折以外の外傷を伴うことがあります。
胸部・肋骨・肩甲骨などを同時に傷めていないか注意が必要です。
鎖骨骨折が起こりやすい場所
骨折する場所によって特徴が変わります
鎖骨骨折は、大きく、
・鎖骨中央部骨折
・鎖骨遠位端骨折
・鎖骨近位端骨折
に分けて考えることができます。
鎖骨中央部骨折
鎖骨の中央付近に起こる骨折です。
鎖骨骨折の中で最もよくみられる部位です。
骨折すると、腕の重さや周囲の筋肉の力によって骨片がずれる場合があります。
見た目に鎖骨の段差や出っ張りが分かることもあります。
鎖骨遠位端骨折
肩鎖関節に近い鎖骨外側部分の骨折です。
烏口鎖骨靭帯との位置関係によって骨折の安定性が変わります。
不安定な遠位端骨折では、骨がつきにくい場合があり、手術が検討されることがあります。
鎖骨近位端骨折
胸骨に近い鎖骨内側部分の骨折です。
比較的まれですが、強い外力で起こる場合には胸部損傷などを伴っていないか注意が必要です。
鎖骨骨折と肩鎖関節脱臼の違い
どちらも肩から転倒して起こります
鎖骨骨折と肩鎖関節脱臼は、どちらも肩から転倒した際に起こりやすい外傷です。
そのため、
・肩の上が痛い
・腫れる
・腕を上げにくい
・出っ張って見える
など、症状が似ることがあります。
鎖骨骨折
鎖骨そのものが折れている状態です。
骨折部を押した際に強い骨性圧痛があり、場所によっては骨の段差を触れることがあります。
肩鎖関節脱臼
鎖骨そのものではなく、鎖骨外側端と肩峰をつなぐ肩鎖関節および周囲の靭帯を傷めた状態です。
肩鎖関節部分に強い圧痛や段差がみられます。
圧痛だけで完全に区別するのではなく、レントゲンで鎖骨骨折と肩鎖関節脱臼の両方を確認することが重要です。
鎖骨骨折で注意したい皮膚の状態
骨片が皮膚を内側から押すことがあります
転位が大きい鎖骨骨折では、骨折した骨片が皮膚を内側から強く押し上げることがあります。
鎖骨は皮膚のすぐ下にあるため、骨の出っ張りが外から見えることもあります。
皮膚が白くなっている場合は注意します
骨片による圧迫が強いと、皮膚が張って白っぽく見える場合があります。
これは皮膚が強く圧迫されている可能性があり、放置すると皮膚へ負担がかかることがあります。
骨が皮膚を突き破りそうなほど突出している場合や、皮膚の色が変化している場合には、速やかに整形外科で評価を受けてください。
神経・血管の状態も確認します
鎖骨の下には重要な神経・血管があります
鎖骨の深い部分には、腕へ向かう神経や血管があります。
通常の鎖骨骨折で重篤な神経・血管損傷が起きる頻度は高くありませんが、大きく転位した骨折や高エネルギー外傷では注意が必要です。
腕・手まで確認します
・腕や手のしびれ
・指先の感覚低下
・手が冷たい
・手の色が白い・紫色になる
・指を動かしにくい
などがないか確認します。
腕や手の感覚・血流に明らかな異常がある場合には、骨折だけでなく神経・血管への影響を考えて早めの医療機関受診が必要です。
胸の症状がある場合にも注意します
大きな事故では胸部外傷を伴うことがあります
交通事故、高所からの転落、非常に強いスポーツ外傷などでは、鎖骨骨折と同時に肋骨・肺などへ負担が加わっている可能性があります。
・息苦しい
・胸が強く痛い
・呼吸で痛みが大きく増える
・呼吸状態がおかしい
といった症状がある場合には、肩だけを診るのではなく医療機関での全身評価を優先します。
すぐに医療機関を優先したい症状
次のような場合には早めの画像検査・処置が必要です
・鎖骨が明らかに変形している
・骨が皮膚を強く押している
・皮膚が白く薄くなっている
・傷から骨が見えている
・腕に強いしびれがある
・手が冷たい
・指先の色が悪い
・腕をほとんど動かせない
・呼吸が苦しい
・胸に強い痛みがある
・交通事故や高所転落など大きな外力が加わった
開放骨折、皮膚障害、神経・血管障害、胸部損傷などが疑われる場合には、整骨院で経過を見るのではなく速やかな医療機関での評価を優先します。
鎖骨骨折の検査
受傷機転を確認します
肩から落ちたのか、手をついたのか、どの程度の衝撃だったのかを確認します。
鎖骨全体を確認します
痛い部分だけではなく、中央部・遠位端・近位端まで鎖骨全体の圧痛や変形を確認します。
皮膚を確認します
骨片によって皮膚が強く押されていないか、傷がないか確認します。
腕・手の神経と血流を確認します
しびれ、感覚、手の色、温度などを確認します。
レントゲン
鎖骨骨折が疑われる場合には整形外科でレントゲン撮影を行います。
レントゲンでは、
・骨折している位置
・骨片の転位
・骨片同士の接触
・短縮
・粉砕の程度
・肩鎖関節周囲
などを確認します。
CT
鎖骨骨折のすべてにCTが必要なわけではありません。
近位端骨折、複雑な骨折、関節周囲の骨折、手術を検討する場合などではCTでより詳しく評価することがあります。
エコーで鎖骨骨折は分かる?
骨表面を観察する参考になります
鎖骨は皮膚に近いため、超音波画像観察装置(エコー)で骨表面の不整などを観察できる場合があります。
周囲の軟部組織や血腫を見る参考になることもあります。
しかし、
・骨折全体の転位
・短縮
・複雑な粉砕
・胸部への影響
などをエコーだけで十分に評価することはできません。
「エコーで骨折らしい所見がないから大丈夫」と判断するのではなく、鎖骨骨折が疑われる場合にはレントゲンによる評価を優先します。
鎖骨骨折は保存療法で治療できる?
ずれが少なく安定している骨折
骨片のずれが大きくなく、骨折部が比較的安定している場合には保存療法が選択されることがあります。
腕の重さで骨折部へ負担が加わるのを減らすため、スリングなどで腕を支えます。
三角巾・スリング
肩・腕を支え、痛みを軽減しながら骨折部を保護します。
固定期間は骨折の場所・安定性・年齢などによって異なります。
8の字固定は必ず必要?
以前から鎖骨骨折では、肩を後方へ引く8の字固定が用いられてきました。
しかし、成人の鎖骨中央部骨折を対象とした研究では、単純なスリングと比べて8の字固定が明確に優れた機能成績を示すとは限らず、装着初期の痛みや不快感が強いという報告もあります。
「鎖骨骨折だから必ず8の字固定」という一律の考え方ではなく、骨折状態と医師の治療方針に合わせて固定方法を選択します。
どのような鎖骨骨折で手術が検討される?
成人の転位した鎖骨中央部骨折
成人で鎖骨中央部骨折の転位が大きい場合には、手術が検討されることがあります。
現在の診療ガイドラインでも、成人の転位した鎖骨中央部骨折では、手術療法の方が骨癒合率が高く、初期の患者報告アウトカムが良好になる傾向が示されています。
一方で、長期的には保存療法と手術療法の患者報告アウトカムが近くなることも報告されています。
「何cmずれているから必ず手術」という数値だけではなく、骨片の接触、粉砕、皮膚、年齢、仕事内容、スポーツ、本人の希望などを含めて判断します。
開放骨折
骨折部が皮膚を突き破っている場合には、感染などの問題もあるため手術を含めた緊急の処置が必要です。
皮膚を強く圧迫している場合
骨片による皮膚への圧迫が非常に強い場合には手術が検討されることがあります。
神経・血管への影響
骨折によって神経・血管が影響を受けている場合には、専門的な治療が必要です。
不安定な鎖骨遠位端骨折
烏口鎖骨靭帯との位置関係によって不安定になっている遠位端骨折では、偽関節のリスクなどを考慮して手術が検討される場合があります。
鎖骨骨折の手術
プレート固定
骨折部を整復し、プレートとスクリューで固定する方法があります。
転位した鎖骨中央部骨折などで行われる代表的な手術です。
髄内固定
骨の中へ金属を入れて固定する方法が選択されることもあります。
鎖骨中央部骨折の手術では、骨折形態などに合わせてプレート固定または髄内固定などが選択されます。
手術にもデメリットがあります
手術によって骨折部を安定させられる一方、
・手術創
・感染
・金属による違和感
・皮膚感覚の変化
・金属抜去が必要になる場合
などについても考える必要があります。
手術・保存療法のどちらにもメリットと注意点があるため、「手術の方が絶対に良い」「保存療法の方が安全」と単純には決められません。
LIPUS(低出力パルス超音波)と鎖骨骨折
LIPUSと一般的な超音波施術は別のものです
LIPUSは低出力パルス超音波のことで、骨折部の骨癒合を補助することを目的として使用されてきた物理療法です。
筋肉を温めたりする目的で使用する一般的な超音波施術とは区別する必要があります。
急性鎖骨中央部骨折では一律に推奨されていません
過去には他の骨折で骨癒合期間の短縮を示した研究もあります。
しかし現在のAAOSの鎖骨骨折ガイドラインでは、保存療法を行う急性鎖骨中央部骨折にLIPUSを使用しても、治癒を早めたり偽関節を減らしたりする明確な効果は示されていないとして、一般的な使用は推奨されていません。
そのため「鎖骨骨折に超音波を当てれば早く治る」とは説明しません。
骨折部位や治癒状態によって考え方が異なるため、医師の治療方針を確認することが重要です。
鎖骨骨折にマッサージだけでは不十分な理由
受傷直後は骨そのものを傷めています
鎖骨骨折は、肩周囲の筋肉が硬くなっていることが原因ではありません。
骨折直後に患部を強くマッサージしても、骨が元の位置へ戻ったり骨癒合が早くなったりするわけではありません。
骨がついた後には肩機能を戻す必要があります
固定期間があることで、
・腕を上げにくい
・肩甲骨が動きにくい
・肩周囲の筋力が落ちる
・腕が疲れやすい
・手を頭の後ろへ回しにくい
などが起こる場合があります。
マッサージで筋肉の張りが楽になることはありますが、可動域・筋力・肩甲骨の動きは実際に動かしながら回復させる必要があります。
骨折を保護する時期と、肩を再び使えるようにする時期を分けて考えることが重要です。
すぎやま鍼灸整骨院の鎖骨骨折への対応
受傷した状況を確認します
肩から落ちたのか、手をついたのか、スポーツ・自転車・交通事故など、どの程度の外力が加わったのか確認します。
鎖骨の圧痛・腫れ・変形を確認します
痛い場所だけでなく鎖骨全体を確認します。
皮膚の状態を確認します
骨折した骨片が皮膚を強く押していないか確認します。
神経・血流を確認します
腕から指先までの感覚、色、温度なども確認します。
骨折が疑われる場合は医療機関へつなぎます
鎖骨骨折ではレントゲンによって骨折部位・転位・骨折形態を確認することが重要です。
国家資格者として、明らかな骨折を強く揉んだり動かしたりするのではなく、必要な画像検査・整復・手術判断へつなぐことを大切にしています。
医師の治療方針に沿ってリハビリします
保存療法・手術療法のどちらでも、骨折部の安定性と医師からの運動許可を確認しながら進めます。
肩・肩甲骨・肘まで確認します
スリングを使用している期間が長くなると、肩だけでなく肘も硬くなる場合があります。
動かしてよい部位は早い段階から適切に動かし、必要以上の機能低下を防ぎます。
転倒後の鎖骨・肩の痛み、腫れ、出っ張りでお困りの方へ
鎖骨骨折が疑われる場合には、骨折の場所や変形だけでなく、皮膚・神経・血流まで確認し、必要な画像検査をご案内します。
鎖骨骨折から回復するまでの流れ
初期|骨折部を保護する
受傷直後は骨折部を保護し、整形外科で骨折形態を確認します。
保存療法か手術療法かを決定します。
固定期|腕の重さから骨折部を守る
スリングなどを使用して腕を支えます。
医師から許可されている場合には、指・手首・肘などを動かします。
初期運動期|肩の小さな動きから始める
骨折の安定性を確認しながら、医師の許可に沿って肩の運動を開始します。
この段階で無理に大きく肩を動かすことはありません。
可動域回復期|腕を上げる範囲を広げる
肩の、
・前方挙上
・外転
・外旋
・内旋
などを徐々に回復させます。
筋力回復期|肩周囲の筋力を戻す
骨折部が十分に安定したら、腱板や肩甲骨周囲筋を段階的に使います。
日常生活復帰期|生活で必要な動作へ戻す
着替え
シャツや上着を無理なく着られるか確認します。
洗髪
頭まで腕を上げられるか確認します。
荷物を持つ
軽い荷物から始め、徐々に重量を増やします。
車の運転
ハンドル操作や緊急時の動きへ対応できる状態になっているか確認して復帰します。
スポーツ復帰期|競技特有の負荷へ戻す
サッカー・ラグビー
ランニングだけでなく、転倒・接触へ対応できる状態まで戻す必要があります。
野球・投球競技
軽い投球から始め、距離・速度を上げていきます。
自転車
ハンドルへ上肢で荷重できることに加え、転倒時の再受傷リスクも考慮します。
筋力トレーニング
軽い負荷から始め、プレス動作や重量物へ段階的に進みます。
「痛くない=骨が十分に治った」「レントゲンで骨がついた=すぐ試合へ出られる」というわけではありません。
骨癒合、肩の可動域、筋力、肩甲骨機能、競技で必要な負荷まで確認して復帰を進めます。
鎖骨骨折からスポーツ復帰するまで
復帰時期には大きな個人差があります
スポーツ復帰までの期間は、
・骨折部位
・転位
・手術の有無
・骨癒合
・競技
・接触の有無
などによって変わります。
2024年のアスリートを対象とした系統的レビューでは、手術療法・保存療法のどちらでも多くの選手が競技復帰していますが、研究ごとに骨折型や競技レベルが異なるため、「○か月で必ず復帰できる」と考えることはできません。
コンタクトスポーツでは特に慎重に判断します
ランニングだけであれば鎖骨へ大きな衝撃が加わらなくても、ラグビー・サッカー・格闘技などでは再び肩へ直接衝撃が加わる可能性があります。
そのため、
・骨癒合
・圧痛
・可動域
・筋力
・競技動作
・接触への耐性
を確認して復帰を進めます。
鎖骨骨折後に出っ張りが残ることはある?
変形が多少残る場合があります
保存療法後などでは、鎖骨の形が受傷前とまったく同じには戻らず、少し盛り上がって見える場合があります。
これは骨折部周囲に形成される仮骨や、骨の位置がわずかに変化した状態などによります。
出っ張り=機能が悪いとは限りません
多少の形の変化が残っていても、痛みなく肩を使える方はいます。
一方、強い短縮や変形治癒によって肩の疲れや機能障害などが残る場合もあります。
見た目だけではなく、痛み・肩の動き・筋力・仕事やスポーツで困っているかを確認することが重要です。
鎖骨骨折後に痛みが長く残る場合
偽関節
一定期間経過しても骨が十分につながらず、骨折部に動きが残っている状態です。
骨折部の痛みや不安定感が続く場合があります。
変形治癒
骨が元とは異なる位置・形で癒合した状態です。
すべての変形治癒で症状が出るわけではありませんが、程度によって肩機能へ影響する場合があります。
肩関節の拘縮
固定中に肩を動かす機会が減り、肩が硬くなっている場合があります。
肩甲骨の機能低下
鎖骨は肩甲骨の位置に関係しているため、骨折後に肩甲骨の動きが変化し、肩が疲れやすくなることがあります。
別の肩損傷
転倒した際に腱板や肩鎖関節など別の組織を同時に傷めている場合もあります。
「骨はついたと言われたのに肩が痛い」場合には、筋肉が硬いだけと決めつけず、何が残っているのか再評価することが大切です。
高齢者の鎖骨骨折で考えたいこと
骨粗しょう症の確認
比較的小さな転倒で骨折した中高年以降の方では、年齢や既往歴に応じて骨密度や骨粗しょう症について医療機関へ相談することも重要です。
転倒予防
骨がついても、再び転倒すれば別の場所を骨折する可能性があります。
そのため、
・下肢筋力
・片脚バランス
・歩行
・足元の安定性
なども確認します。
骨折した鎖骨だけを治すのではなく、その先も転ばずに自分の身体で生活できる状態を考えることが大切です。
鎖骨骨折の症例例
症例例①|高校生男性・サッカー中の転倒
受傷状況:サッカーの試合中に相手選手と接触し、右肩から地面へ強く転倒しました。
主な症状:右鎖骨中央部に強い痛みと腫れがあり、自分で腕を上げることが難しい状態でした。
初回時:鎖骨中央部の骨性圧痛と腫れから鎖骨骨折を疑い、整形外科でのレントゲン検査を優先しました。
その後:医師の判断で保存療法となり、スリングで骨折部を保護しました。
リハビリ:医師の運動許可に合わせて肘・手首から動かし、肩の可動域、肩甲骨周囲筋のトレーニングへ段階的に進めました。
競技復帰:ランニング、ボール操作、上半身のトレーニング、接触のない練習から開始し、骨癒合と接触動作への対応を確認して復帰を目指しました。
サッカーでは走れることと、肩への接触に耐えられることは別です。復帰後に再び転倒・接触することまで考える必要があります。
※症例例です。実際の治療方法・回復期間には個人差があります。
症例例②|50代女性・自転車で転倒
受傷状況:自転車走行中にバランスを崩し、左肩から路面へ転倒しました。
主な症状:鎖骨周辺に強い痛みがあり、腕の重さだけでも痛みを感じる状態でした。
対応:鎖骨骨折を疑い、皮膚状態・手の感覚・血流を確認したうえで整形外科での画像検査をご案内しました。
その後:骨折治療後、肩の可動域制限と筋力低下が残っていたため、医師の許可に沿ってリハビリを開始しました。
生活復帰:洗髪、着替え、買い物袋を持つ、自転車のハンドルを支えるなど日常生活の負荷へ段階的に戻しました。
鎖骨骨折後は、「骨がついたか」と同じくらい「生活で肩を使えるようになったか」を確認することが重要です。
※症例例です。実際の治療方法・回復期間には個人差があります。
国家資格者として鎖骨骨折で大切だと考えること
受傷直後は骨だけを見ないこと
鎖骨骨折では、
どこが折れているのか。
骨片はどの程度ずれているのか。
皮膚を強く押していないか。
肩鎖関節脱臼ではないか。
神経・血管は問題ないか。
胸部損傷を伴っていないか。
手術を検討すべき骨折ではないか。
を確認することが重要です。
その後は「使える肩」に戻すこと
骨折治療が進んだ後には、
腕を上げられるか。
肩甲骨がスムーズに動くか。
物を持てるか。
仕事ができるか。
手をつけるか。
スポーツに必要な衝撃へ耐えられるか。
まで確認していきます。
当院では、骨折の診断・手術判断など必要な医療は医療機関へつなぎ、その後に患者様がもう一度自分の肩を使って、やりたい生活・仕事・スポーツへ戻れる状態を目指します。
よくある質問
Q.鎖骨骨折はどこが一番折れやすいですか?
A.鎖骨の中央部に多くみられます。ただし肩鎖関節に近い遠位端や胸骨側の近位端に起こる場合もあり、部位によって治療の考え方が変わります。
Q.鎖骨が折れていても腕を少し動かせますか?
A.動かせる場合があります。腕が少し動くことだけで鎖骨骨折を否定することはできません。
Q.鎖骨が出っ張っています。自分で押し戻していいですか?
A.おすすめしません。骨片がずれている可能性があり、皮膚・神経・血管などへ影響することもあります。医療機関で画像評価を受けてください。
Q.鎖骨骨折は必ず手術になりますか?
A.必ずではありません。転位が少なく安定した骨折では保存療法が選択されることがあります。一方、大きく転位した骨折や開放骨折、不安定な遠位端骨折などでは手術が検討されます。
Q.骨がずれていたら手術の方がいいですか?
A.成人の転位した鎖骨中央部骨折では、手術の方が骨癒合率や早期の機能評価で有利になる傾向があります。一方、長期成績が大きく変わらない場合もあり、骨折形態・活動量・合併症リスクなどを含めて判断します。
Q.8の字固定は必要ですか?
A.必ずではありません。成人の中央部骨折では、スリングと比べて8の字固定が明確に優れるとは限らず、痛みや装着時の不快感が強いという報告もあります。医師の指示に沿って固定方法を選択します。
Q.肩はいつから動かした方がいいですか?
A.骨折の場所・転位・手術の有無によって異なります。自己判断で大きく動かすのではなく、骨折の安定性と医師の運動許可を確認して進めます。
Q.出っ張りは完全に元へ戻りますか?
A.骨折のずれや治療方法によっては、多少の形の変化が残る場合があります。見た目だけでなく、痛みや肩機能を確認することが重要です。
Q.LIPUSをすれば鎖骨骨折は早く治りますか?
A.急性鎖骨中央部骨折の保存療法については、現在のガイドラインでは骨癒合を早める明確な効果が示されておらず、一般的な使用は推奨されていません。
Q.マッサージで早く治りますか?
A.骨折部をマッサージすることで骨癒合が早くなるわけではありません。骨折部を守り、回復後に肩の可動域や筋力を段階的に戻すことが重要です。
Q.いつスポーツへ戻れますか?
A.骨折部位、骨癒合、治療方法、競技によって異なります。特にコンタクトスポーツでは、肩の可動域・筋力だけでなく再び肩へ衝撃が加わっても問題ない段階まで確認します。
Q.高齢者が転倒して鎖骨を骨折した場合、骨粗しょう症も調べた方がいいですか?
A.比較的小さな転倒で骨折した場合には、年齢や既往歴によって骨密度や骨粗しょう症について医療機関で相談することも大切です。
Q.健康保険は使えますか?
A.転倒やスポーツなど原因が明確な鎖骨骨折では、まず医療機関での診断・治療方針の確認が重要です。整骨院で骨折後の施術を継続する場合には、原則として医師の同意・連携が必要になりますので、状態を確認してご案内します。
鎖骨骨折・骨折後の肩の硬さについて相談したい方へ
上尾市・久喜市・さいたま市の各院でご相談いただけます。骨折が疑われる場合には必要な画像検査へつなぎ、骨折治療後は肩の機能回復・仕事・スポーツ復帰までサポートします。
上尾市・久喜市・さいたま市で鎖骨骨折にお悩みの方へ
骨がついた後の生活まで考えることが大切です
鎖骨骨折では、骨が癒合した後にも、
「腕が最後まで上がらない」
「肩が疲れやすい」
「重い荷物を持てない」
「手をつくのが怖い」
「スポーツへ戻るのが怖い」
というお悩みが残ることがあります。
だからこそ、すぎやま鍼灸整骨院では、
骨折は十分に回復しているか。
医師からどこまで運動を許可されているか。
肩の可動域は戻っているか。
肩甲骨はスムーズに動いているか。
肩周囲の筋力は戻っているか。
荷物を持てるか。
仕事・スポーツの負荷へ対応できるか。
を一つずつ確認します。
上尾市・久喜市・さいたま市のすぎやま鍼灸整骨院では、国家資格者が状態を確認し、鎖骨骨折が疑われる場合には整形外科でのレントゲンなどをご案内します。
骨折治療後は医師の治療方針に沿いながら、肩関節、肩甲骨、肘、体幹まで含めて機能を回復させ、日常生活・仕事・スポーツへの復帰を段階的にサポートします。
目標は「鎖骨がつくこと」だけではありません。また腕を上げ、荷物を持ち、仕事をし、患者様がやりたいスポーツや生活へ戻れる肩を目指します。
上尾市・久喜市・さいたま市で、鎖骨骨折、鎖骨中央部骨折、鎖骨遠位端骨折、骨折後の肩の硬さ、スポーツ復帰でお困りの方は、すぎやま鍼灸整骨院へご相談ください。
執筆・監修:すぎやま鍼灸整骨院 国家資格者
※鎖骨骨折の治療方法、骨癒合、固定期間、手術の必要性、仕事・スポーツ復帰までの期間には個人差があります。開放骨折、皮膚障害、神経・血管障害、胸部損傷などが疑われる場合には医療機関での検査・治療を優先します。
患者様からこんな声をいただいています

サッカーをしていて鎖骨を骨折してしまい、お世話になりました。はじめは骨が大きくズレてしまい、手術になるかもと言われていましたが、こちらで施術して頂き、手術することなく骨がつき、早くサッカーに復帰できました。怪我だけでなく、メンタル面でも支えて頂きました。ありがとうございました!
スタッフからのコメント
上尾市すぎやま整骨院上尾中央院 柔道整復師の佐藤です!
この度は高評価と口コミありがとうございます!!
ご来院当初は痛いのはもちろん手術の可能性もあり、かなりの不安やお辛い状態だったかと思います。
ですが、遠方からお忙しいところご通院いただき手術はしない方向で無事改善されて良かったです。
お母様も生活介助などもご協力いただきありがとうございました。
当院では交通事故によるムチウチ治療や、慢性的なお身体の不調、産前産後に対するお悩みに対する治療も行なっております。もし周りにお悩みを抱えていらっしゃる方がいれば、ぜひ当院をご紹介下さい!今後ともよろしくお願い致します!















