前十字靭帯損傷





- 膝が不安定で怖い
- スポーツ復帰が心配
- 階段が辛くて不安
- 膝が腫れて痛む
- 長時間歩くのが困難
ACL損傷とは?靭帯が切れる「一瞬の衝撃」

ACL(前十字靭帯)は、膝関節の真ん中の奥深くに位置し、「太ももの骨(大腿骨)」と「すねの骨(脛骨)」を前後方向に安定させる、非常に強力なロープのような組織です。
長さは約3cm、幅は約1cmほどですが、この小さな組織が膝の安定性に果たす役割は絶大です。
特に、「脛骨が前に滑る動き」と「膝のねじれ」を制御するのが主な役割です。
上尾市・久喜市・さいたま市北区土呂/宮原すぎやま鍼灸整骨院では、前十字靭帯損傷で不安を抱える患者さまに対して、早期回復・再発予防・競技復帰を目指した総合的なアプローチを提供しています。
前十字靭帯損傷(ACL損傷)の主な原因と発生メカニズム|上尾市-久喜市-さいたま市北区土呂/宮原すぎやま整骨院
① 前方剪断力(ぜんぽうせんだんりょく)

=すねの骨(脛骨)が太ももの骨(大腿骨)に対して前にずれる力

ACLの主な役割の一つは、「脛骨が前に滑るのを止めること」。
走っていて急に止まったり、ジャンプ後に着地したとき、膝が伸びきる直前で前方向に強い圧力がかかると、脛骨が前に押し出されようとします。このとき、大腿四頭筋(太もも前側の筋肉)が強く収縮すると、逆に脛骨を前に引っ張ってしまい、ACLに大きなストレスがかかります。
②膝の内反

=膝が「内側に折れ曲がる」ように崩れる動き(いわゆるKnee-in)
膝の関節は、基本的には「前後の曲げ伸ばし」には強いが、横方向のズレ(内反・外反)には非常に弱い構造。
着地時や方向転換時に、股関節の内転(内側に閉じる動き)と、膝関節の軽い屈曲が合わさると、膝が「くの字」に内側へ倒れます。特に股関節外転筋(中殿筋など)の弱さがあると、この「内反」を制御できず、膝関節に異常な負荷が集中します。
片足で着地したときやフットサル時、ターンで膝がくずれることで発生する事が多い。
③ 回旋ストレス(膝関節のねじれ)

=脛骨と大腿骨の軸がズレて回転する動き
ACLは「前方のズレ」と同時に「ねじれ(回旋)」の動きにも抵抗する構造になっています。
たとえば、足が地面に固定された状態で上半身が回ろうとしたとき、膝関節には「ひねり」が加わります。特に、大腿骨が外側へ回ろうとしている中で、脛骨が内側へ回る(もしくはその逆)と、ACLはロープのようにねじれて強く引っ張られ、その張力に耐えきれず断裂するのです。
前十字靭帯損傷の症状|上尾市-久喜市-さいたま市北区土呂/宮原すぎやま整骨院
【急性期:受傷当日~3日以内】

ACL損傷のほとんどは、「非接触型」と呼ばれる、自身の動作によって発生します。受傷直後は非常に強い炎症反応が起こるため、典型的な急性症状がみられます。
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強烈な痛みと腫れ(関節内出血)
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関節の熱感と圧痛
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膝関節を伸ばす/曲げることが困難
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立ち上がれない、または歩行不能
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靭帯断裂音:「ポキッ」「ブチッ」といった破裂音
損傷直後にはACLの断裂によって関節内に出血が生じ、「血腫」が溜まります。関節包が急激に膨らむことで、皮膚表面までパンパンに張ったような感覚になります。痛みは炎症と機械的な圧力によって強く、夜間でも安静時痛が続くことがあります。
この時期は、無理に動かそうとせず、冷却・圧迫・固定が絶対に必要です。
【亜急性期:4日~2週間】

腫れや炎症がある程度引いてくることで、受傷部位が“治りかけている”ように錯覚されやすい時期です。
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腫れが落ち着き、熱感が減る
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安静時の痛みは軽減する
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通常歩行が“可能”になる
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階段の昇降やしゃがみ動作で不安感
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可動域の制限が残る(特に伸展制限)
この時期は、「痛みが引いた=治った」と判断してしまい、スポーツ復帰や通常生活への完全な戻りを早めてしまう方が非常に多いです。
しかし、ACLの断裂は自然修復しません。筋力は落ちており、関節の安定性は著しく低下している状態であるため“回復しているようで進行している”という、非常にリスクの高い段階です。
【回復期:2週間~2ヶ月】

この時期になると、日常生活での痛みはほとんどなくなりますが、膝関節の不安定感は徐々に強く意識されるようになります。
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階段や坂道で膝が抜けそうになる
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スポーツ動作中の恐怖感(ジャンプ・切り返し・着地)
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筋力低下(特にハムストリングスと中臀筋)
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反対脚への過剰な荷重
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膝関節が「信じられない感覚(信頼感の低下)」
ACLが損傷していると、膝関節の「すべり(前方移動)」や「ねじれ」をコントロールできません。そのため、体はそれを無意識に回避しようとし、筋力や姿勢、重心移動にバランスの偏りが生じます。
ここでリハビリを怠ると、膝以外の部位(腰・股関節・足関節)に二次的な問題を引き起こします。
【慢性期:2ヶ月以降】
この時期になると、見た目や日常動作では「ほぼ治ったように見える」ことが多く、痛みも落ち着いてきます。
しかし、靱帯損傷そのものは修復されておらず、膝の不安定性が静かに、しかし確実に進行しています。
動作の中での「不安感」や「崩れるような感じ」はこの時期に強く現れ、適切な対応がなければ慢性的な機能障害や二次的な損傷へとつながります。
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膝が“信じられない”感覚(心理的な不安感・恐怖)
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歩行中、下り坂や段差で膝が「カクッ」となる
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急な方向転換や反射的な動作で不安定になる
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反対脚に無意識に頼ることで、左右の筋力差が拡大
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股関節・腰・足首など、他部位の過緊張や疼痛の出現
ACL損傷を放置したままだと、膝の安定性を「筋肉の頑張り」で補おうとするため、身体の動作バランスが崩れていきます。
その結果、健側(反対側の脚)への過剰な負担、骨盤の回旋、腰椎の過伸展など、代償動作による全身への影響が広がります。
また、膝関節そのものも、使うたびにわずかな「ズレ」が繰り返されることで、軟骨や半月板へのダメージが蓄積。数年後には変形性膝関節症や再断裂、複合損傷として症状が再燃するリスクが高くなります。
ACL損傷の「損傷度合い別」アプローチ
~あなたの状態に合わせた、最適な施術とリハビリプランを~
ACL損傷は、「軽度のゆるみ」から「完全断裂」までさまざまです。
すぎやま鍼灸整骨院では、状態に応じて施術内容・回復目標・生活指導のレベルを変えながら対応しています。
レベル1:軽度損傷(捻挫・微小損傷)
【特徴】

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軽い膝のぐらつきや違和感
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エコー上で明確な断裂像は見られず
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歩行は可能で、腫れも少ない
【当院でのアプローチ】
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患部の安静+冷却処置(RICE)
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微細な炎症を鎮める鍼灸施術
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関節のゆるみを補うテーピングやサポーター
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体幹・股関節まわりの安定性トレーニング
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エコーと徒手検査で週単位の経過チェック
🕒目安の回復期間:2~4週間
➡ スポーツも段階的に復帰可能です。
レベル2:中等度損傷(部分断裂)
【特徴】

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ACLの一部が断裂(エコー・MRIで確認)
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腫れが数日続き、歩行に不安定感
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軽い膝くずれ(ガクッとする)を感じる
【当院でのアプローチ】
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固定または装具指導(膝への負荷コントロール)
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炎症期は鍼灸+電気施術で腫れ・痛みの抑制
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松葉杖の使用と正しい歩き方の再学習
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大腿四頭筋・ハムストリングのバランストレーニング
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EMSでの筋力補助+メディカルトレーニング開始
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ジャンプ・ターン・方向転換の動作再教育
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再発防止のためのインソール処方
🕒目安の回復期間:2~3ヶ月
➡ 日常生活復帰は可能だが、スポーツ復帰は慎重に判断。
レベル3:重度損傷(完全断裂)
【特徴】

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エコー・MRIで靭帯の完全断裂が確認される
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膝の不安定感が強く、体重がかけられない・膝くずれが頻発
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半月板損傷や他靭帯損傷(MCLなど)を合併することも
【当院でのアプローチ】
🔽【保存療法を選択する場合】
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長期的な安定化を見込んだリハビリ計画の設計
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鍼灸×整体で膝周囲の炎症と拘縮をケア
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膝以外(体幹・股関節・足首)を含めた運動療法
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動作改善+足元のバランス調整(インソール)
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スポーツ復帰を希望する場合は、提携整形外科と連携して手術を視野に入れる
🔽【術後リハビリの場合】
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術後2週目からの早期リハビリ開始(医師の許可のもと)
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可動域訓練→筋力再教育→競技復帰トレーニングへと段階的にサポート
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アスリートリハ対応:競技動作に特化した復帰プログラム作成
🕒保存療法:3〜6ヶ月〜
🕒術後リハビリ:6〜9ヶ月以上(競技によって異なる)
➡ 長期的な視野で「正しく使える膝を取り戻す」ことが最大の目的です。
よくある質問(FAQ)
Q1:前十字靱帯が切れていても歩けるのはなぜですか?
A:ACLは膝の「安定性」を担う靱帯であり、歩くという基本動作には直接関与しないためです。
ただし、「歩ける=治っている」ではありません。特に段差や切り返し動作で不安定感や膝崩れ(Giving way)が出る場合、膝関節は常にストレスを受け続けています。将来的な半月板損傷や軟骨摩耗に繋がる可能性があるため、症状が軽減しても専門的な評価が必要です。
Q2:手術しなくても前十字靱帯は治りますか?
A:断裂した前十字靱帯は自然には再生しませんが、保存療法で機能回復を目指すことは可能です。
筋力強化や動作の安定化、インソール・装具などの使用により、再建せずに日常生活レベルまで回復される方も多くいらっしゃいます。当院では、手術を避けたい方にも適切な保存的プログラムをご提案しています。
Q3:MRIを撮らなくても、整骨院で損傷の程度はわかりますか?
A:はい。すぎやま鍼灸整骨院ではエコー検査と徒手検査を併用し、損傷の程度や可動性を多角的に評価できます。
もちろん、必要に応じて整形外科でのMRI検査をご紹介する場合もありますが、初期対応や保存療法の可否判断には、十分な臨床判断を当院内で行えます。
Q4:前十字靱帯損傷のリハビリは、どれくらいの期間がかかりますか?
A:保存療法では3~6ヶ月、手術後のリハビリでは6ヶ月~1年以上が目安となります。
膝の安定性や筋力の回復状況によって進行度合いは異なります。当院では定期的に筋力評価・動作確認・フォームチェックを行い、「急がず・怠らず」の適正ペースでリハビリをサポートいたします。
Q5:再発を防ぐには、どんなケアが必要ですか?
A:筋力バランスの改善・動作の修正・足元からの荷重制御(インソール)などがカギになります。
特に、再建術後や保存療法後の再損傷は、復帰タイミングの誤りやフォームの癖によって引き起こされることが多いため、当院ではEMSスーツを用いた体幹トレーニングや、動作解析に基づくフォーム指導を重視しています。
前十字靭帯損傷でお悩みのあなたへ|上尾市-久喜市-さいたま市北区土呂/宮原すぎやま整骨院

「試合に戻れるか不安」「今後もスポーツを続けたい」「手術後のリハビリに限界を感じている」
そんな不安や悩みに、私たちは全力で向き合います。
上尾市・久喜市・さいたま市北区土呂/宮原すぎやま鍼灸整骨院では、 前十字靭帯損傷で苦しむ方の“これから”を本気で支える施術とリハビリを行っています。
- ケガの根本原因を見極めたい方
- セカンドオピニオンとして施術院を探している方
- スポーツ復帰のタイミングを相談したい方
どんな状態でも、私たちは「もう無理かもしれない」とは言いません。
あなたが再び笑顔で動ける日まで、 上尾市・久喜市・さいたま市北区土呂/宮原すぎやま鍼灸整骨院が、全力で伴走いたします。
















