母指CM関節症
- 親指の動きが制限される
- 物をつかむと痛む
- 親指の付け根が腫れる
- 親指に力が入らない
- 細かい作業が難しい
親指のつけ根が痛い?それ、CM関節症かもしれません
「最近、親指のつけ根がズキズキ痛む…」
「ペットボトルのふたを開けるのがつらい…」
「スマホを長く使うと親指がジンジンする…」
そんなお悩みを抱えている方へ。
もしかすると、それはCM関節症かもしれません。
上尾市・久喜市・さいたま市土呂/宮原すぎやま鍼灸整骨院グループでは、CM関節症に特化した施術を行い、多くの方の痛みを改善へと導いてきました。
今回は「CM関節症」について、なるべくわかりやすく、そして詳しくご説明します。
母指CM関節症に対するすぎやま鍼灸整骨院での治療|上尾市-久喜市-さいたま市北区土呂/宮原すぎやま鍼灸整骨院
当院では、母指CM関節症に対して次のような多角的なアプローチを行います。症状の程度や生活背景、使い方のクセに応じて、患者様一人ひとりに最適な治療プランを提案いたします。単に痛みを抑えるだけでなく、再発予防・機能回復までを視野に入れた包括的な治療を行っています。
評価(エコー観察)
初回においては、視診・触診・関節可動域検査に加え、必要に応じて超音波観察装置(エコー)を使用し、滑膜の腫れや変形の程度を評価します。日常生活の使い方の癖や、手・肘・肩までの運動連鎖も考慮して全体を分析します。
手技療法
母指CM関節周囲の筋緊張を和らげるため、親指の母指球筋群、短母指外転筋、長母指外転筋、橈側手根屈筋などの深層筋に対して丁寧に筋膜リリースを行います。また、関節自体の可動性が低下している場合には、関節モビライゼーションを通じて関節のすべりや回旋を調整し、滑らかな動きを取り戻します。これにより、炎症部位への負担を軽減し、日常動作における痛みの発生を抑制します。手根骨の可動性や筋緊張を整えるため、母指周辺や前腕の筋膜リリースや関節モビライゼーションを実施します。関節周囲の循環を改善し、可動域と痛みの改善を図ります。
鍼灸施術
関節周囲の硬結や慢性的な痛みに対して、深部の筋緊張や関節包内の炎症を緩和するために、母指CM関節周辺の経穴(陽谿、合谷など)への刺鍼を行います。鍼刺激により血流が改善されることで、局所の代謝が促進され、疼痛物質の排出も促されます。特に慢性化したケースでは、自律神経の調整を通じて痛みの閾値を下げ、持続的な改善効果が期待できます。母指CM関節の周辺に対して刺鍼を行い、深部の炎症反応や疼痛感覚を調整します。特に慢性期では、鍼灸による血流改善や神経系のバランス調整が有効です。
テーピング・固定
動作時の不安定感や痛みの強い場面では、母指CM関節の支持性を補うために、関節のズレを抑える機能的テーピングを施します。皮膚や関節の動きに沿った特殊な貼り方により、動きの中での制限を最小限に保ちつつ、炎症部位への負担を軽減します。また、必要に応じて回復期の過剰な使用を防止します。症状が強い場合や関節の不安定性が強いときは、関節の可動を制限する専用のテーピングを施し、日常動作の中での関節負担を軽減します。
超音波治療
慢性的な炎症や腱付着部の微細損傷に対しては、LIPUS(低出力パルス超音波)を使用します。毎秒100万回以上の音波振動が、細胞レベルでの組織修復を促進し、微細な循環障害や浮腫の改善に貢献します。また、深部にある関節包や靭帯への刺激にも効果的で、非侵襲的かつ穏やかな治療手段として安心して受けていただけます。痛みの強い部位には、低出力パルス超音波(LIPUS)を用いて深部への刺激と治癒促進を図ります。組織再生のサポートや鎮痛効果が期待できます。
なぜ母指CM関節症が発生するのか
母指の使い過ぎ
母指CM関節症は、長年にわたる過度な使用や加齢に伴う関節軟骨のすり減り、靱帯の緩みなどが原因で発症します。CM関節は特に自由度の高い構造を持っており、つまむ・握る・ひねるといった多様な動作に絶えず使われるため、関節に加わる摩擦や圧力が蓄積しやすく、早期に軟骨の消耗や炎症を招きやすいのです。
※親指を多用する職業や家事動作、パソコン作業、スマートフォンの使用が長時間に及ぶと、CM関節に繰り返しストレスがかかり、軟骨の変性や関節の不安定性につながります。症状が進行すると、関節の骨が変形してしまうこともあります。
関節周囲の筋力低下
さらに、CM関節周辺の筋肉が弱っていたり、手や腕の使い方の癖によって関節にかかる力のバランスが崩れると、特定部位にストレスが集中しやすくなります。これが繰り返されることで、軟骨や滑膜が摩耗し、関節の不安定性が進行し、痛みや変形を引き起こします。
ホルモンバランスの乱れ
特に女性は、更年期以降ホルモンバランスの変化により関節支持組織が緩みやすくなるため、発症リスクが高まると考えられています。特に40代以降の女性に多く見られ、更年期によるホルモンバランスの変化も関与すると考えられています。
CM関節症にならないために!
母指CM関節症を予防するためには、日常生活の中で親指への過度な負担を避ける意識が重要です。
親指の使いすぎを避けること
長時間の家事やスマートフォン操作、パソコン作業など、親指に負担のかかる動作を続ける場合は、こまめに休憩を取り、適度にストレッチを挟みましょう。
つまむ・握る動作の工夫
ビンのフタを開ける、荷物を持つ、袋を持ち上げるといった動作では、握り方や道具を工夫して、指先ではなく手のひら全体を使うように心がけましょう。
スマートフォンやマウスの持ち方を見直す
長時間同じ姿勢で親指が固定されていると負担が集中します。持ち方や位置、操作方法を調整し、できるだけ手全体に分散させることが大切です。
冷えの予防と血流改善
指先の冷えは筋緊張や血流低下を招き、関節の状態を悪化させやすくなります。手首や指先を冷やさないよう防寒や温めケアを取り入れ、入浴や手浴で血流を促すことも有効です。
関節に優しい生活習慣を整える
更年期を迎える女性や、すでに違和感を感じている方は、日々の姿勢や体の使い方、筋力維持にも注意しましょう。関節に過剰なストレスがかからないよう、適度な運動や休息のバランスをとることが予防の基本です。
母指CM関節症 セルフケア
STEP 1:親指ストレッチ
親指を反対の手でゆっくりと反らせ、CM関節(親指の付け根)がしっかり伸びるように意識します。強く引っ張りすぎず、やや張るくらいの刺激で10秒間キープ。左右3セットずつ、朝・昼・夜の1日3回行うと効果的です。
STEP 2:手浴・温めケア
40℃前後のぬるま湯に手を5~10分ほど浸け、手全体をしっかり温めます。温熱により血流が促進され、筋緊張の緩和と関節の可動域向上につながります。入浴時に一緒に行うと習慣化しやすくおすすめです。
STEP 3:グーパー運動
手をゆっくりと握って(グー)、しっかり開いて(パー)を繰り返します。できるだけ親指を意識的に動かすようにしましょう。1セット10回を朝昼晩3セット、無理のない範囲で継続することで、親指周囲の筋肉を刺激し、機能回復と再発予防に役立ちます。
STEP 4:アイシング(炎症が強いときのみ)
痛みや腫れが強い場合は、氷嚢や冷却ジェルをタオルで包み、5〜10分ほど患部に当てて炎症を鎮めましょう。冷やしすぎには注意し、温めと使い分けることが重要です。握って開くを10回×3セット。親指の可動域を保ち、筋の活性化につなげます。
よくある質問(Q&A)
Q1:放っておくとどうなりますか?
→ 症状が進行すると関節が変形し、常に痛みを感じたり、親指の可動域が狭まることがあります。
Q2:湿布やサポーターだけでよくなりますか?
→ 一時的な痛みの軽減には有効ですが、根本原因を取り除くには専門的な施術や生活改善が必要です。
Q3:女性に多いのはなぜですか?
→ 更年期に入るとエストロゲンの分泌が減少し、関節や靱帯の支持力が低下するためとされています。
Q4:整形外科と整骨院、どちらに行けば?
→ まずは整形外科で骨の変形や重篤な疾患の除外を受け、保存療法での改善を目指すなら整骨院での併用がおすすめです。
Q5:何回くらい通えばよくなりますか?
→ 軽度であれば週1回×3~4回、慢性・中等度以上であれば1~2ヶ月程度を目安に段階的に改善していきます。
最後に|上尾市-久喜市-さいたま市北区土呂/宮原すぎやま整骨院
CM関節症の痛みは、毎日の動作を「苦痛なもの」に変えてしまいます。
でも、適切なケアと根本的な治療で、あなたの手はまたラクに動くようになります。
上尾市・久喜市・さいたま市土呂/宮原すぎやま鍼灸整骨院グループでは、「あきらめない施術」をモットーに、CM関節症の改善を全力でサポートしています。
小さな違和感でも、お気軽にご相談ください。