母指CM関節症

  • 親指の動きが制限される
  • 物をつかむと痛む
  • 親指の付け根が腫れる
  • 親指に力が入らない
  • 細かい作業が難しい

母指CM関節症(ぼしCMかんせつしょう、Thumb Carpometacarpal Joint Osteoarthritis)は、親指の付け根にある関節、具体的には母指の基底関節(CM関節、Carpometacarpal関節)が変形性関節症を起こす状態を指します。この関節は、母指の動きにおいて非常に重要な役割を果たし、物をつかむ、持つ、ひねるなどの動作に関与しています。|上尾市-さいたま市北区土呂/宮原すぎやま鍼灸整骨院では母指CM関節症に対して有効な治療を提供させていただいております。

母指CM関節症とは?|上尾市-さいたま市北区土呂/宮原すぎやま鍼灸整骨院

母指CM関節の構造と機能

母指CM関節は、手根骨(Carpal Bones)の大菱形骨(Trapezium)と第1中手骨(First Metacarpal Bone)との間に位置し、鞍状関節(Saddle Joint)という特殊な構造を持っています。この関節は、多方向に動くことができるため、母指の広い可動域を提供し、手の器用な動作を可能にしています。それゆえに細かい作業がおおいと、母指CM関節症になりやすくなります。

 

母指CM関節症の原因

母指CM関節症の主な原因は、関節の軟骨が摩耗し、骨同士が直接接触することによって引き起こされるものです。具体的な原因としては以下が挙げられます:

  1. 加齢
    • 年齢を重ねるにつれて、関節の軟骨が摩耗しやすくなり、変形性関節症が発生しやすくなります。
  2. 過度な使用
    • 手を頻繁に使う仕事や趣味、スポーツなどにより、母指CM関節に過度な負担がかかることで関節症が進行します。
  3. 外傷
    • 過去の親指の骨折や脱臼などの外傷が原因で関節が変形し、関節症を引き起こすことがあります。
  4. 遺伝的要因
    • 遺伝的に関節が弱い場合や、家族に関節症の歴史がある場合もリスクが高くなります。

 

母指CM関節症の症状

 

  1. 親指の付け根の痛み
    • 特に物をつかむ、握る、回す動作を行うときに痛みが生じます。
  2. 腫れと炎症
    • 関節の周囲に腫れや炎症が見られることがあります。
  3. 関節の硬直とこわばり
    • 朝起きたときや長時間使わない後に関節がこわばり、動かしにくくなります。
  4. 可動域の減少
    • 親指の動きが制限され、特定の動作が難しくなります。
  5. 関節の変形
    • 症状が進行すると、関節が変形し、見た目にも異常が現れることがあります。

 

母指CM関節症になりやすい人|上尾市-さいたま市北区土呂/宮原すぎやま鍼灸整骨院

母指CM関節症は、親指の基底関節に発生する変形性関節症です。この疾患になりやすい人には、いくつかの共通する特徴やリスク要因があります。以下に、母指CM関節症になりやすい人の特徴を詳しく解説します。

1. 高齢者

加齢は母指CM関節症の最も一般的なリスク要因です。

  • 軟骨の摩耗:年齢を重ねると、関節の軟骨が徐々に摩耗しやすくなり、関節症のリスクが高まります。
  • 骨の変形:加齢に伴い、骨の形状や関節の構造が変化し、変形性関節症が発生しやすくなります。

2. 手を頻繁に使う職業の人

手を多用する職業に従事している人は、母指CM関節症になりやすいです。

  • 整備士:工具を使用する作業が多く、手首や親指に過度な負担がかかります。
  • 美容師:ハサミを使用する動作が多く、親指に負担がかかりやすいです。
  • 料理人:包丁や調理器具を頻繁に使用するため、親指の関節にストレスがかかります。

3. 過去に手や指を怪我した人

外傷歴がある人も、母指CM関節症のリスクが高まります。

  • 親指の骨折や脱臼:過去に親指を骨折や脱臼したことがある場合、関節が弱くなり、変形性関節症が発生しやすくなります。

4. 遺伝的要因

遺伝的要因も母指CM関節症のリスクを高めることがあります。

  • 家族歴:家族に変形性関節症の既往がある場合、遺伝的に関節が弱い可能性が高く、母指CM関節症のリスクが高まります。

5. 女性

女性は男性に比べて母指CM関節症を発症するリスクが高いです。

  • ホルモンの影響:女性はホルモンの影響で関節が柔らかくなりやすく、関節症のリスクが高まることがあります。
  • 閉経後の骨密度低下:閉経後の骨密度低下により、関節が弱くなり、変形性関節症が発生しやすくなります

 

整骨院での母指CM関節症に対する治療方法
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当院での母指CM関節症に対する治療方法|上尾市-さいたま市北区土呂/宮原すぎやま鍼灸整骨院

上尾市・さいたま市北区土呂宮原すぎやま鍼灸整骨院では、母指CM関節症の患者様に対して、総合的で専門的な治療を提供しています。以下に、当院での母指CM関節症の治療手段を詳しくご紹介します。

1. 初診と評価

まず、患者様の症状を詳しくお伺いし、母指CM関節症の診断を行います。問診、視診、触診、動作検査を通じて、関節の状態や症状の原因を確認します。必要に応じて、整形外科的な検査や画像診断を参考にすることもあります。

2. 手技療法

手技療法は、整骨院ならではの治療方法で、手を使って筋肉や関節を直接治療します。母指CM関節症の治療では、以下の手技療法を行います:

  • 筋肉のほぐし: 親指や手首周辺の筋肉をほぐし、関節や腱の緊張を緩和します。筋肉の緊張を和らげることで、血行が良くなり、痛みや腫れの軽減が期待できます。
  • ストレッチ: 親指や手首の筋肉や靭帯をストレッチすることで、柔軟性を高め、関節への負担を減少させます。適切なストレッチを行うことで、症状の改善が期待できます。
  • 関節の調整: 関節の動きをスムーズにするための調整を行います。手首や指の関節を適切に動かすことで、関節の安定性を向上させ、痛みを和らげます。

3. 鍼灸治療

鍼灸治療は、痛みの緩和と血行促進に効果があります。母指CM関節症の治療では、鍼を使って手首や前腕のツボに刺激を与え、以下の効果を期待します:

  • 痛みの軽減: 鍼治療によって神経の興奮を抑え、痛みを軽減します。
  • 炎症の抑制: 鍼の刺激によって血行が良くなり、炎症を抑える効果があります。
  • 筋肉の緊張緩和: 鍼治療は、筋肉の緊張を緩める効果があり、関節の負担を減少させます。

4. 電気治療

電気治療は、低周波や中周波の電流を使って筋肉の緊張を緩和し、痛みを和らげる方法です。母指CM関節症の治療では、以下の方法を用います:

  • 低周波治療: 筋肉に低周波の電流を流し、筋肉を収縮・弛緩させることで、血行を促進し、痛みを軽減します。
  • 中周波治療: 中周波の電流を使って、深部の筋肉や神経に刺激を与え、痛みを和らげます。

5. テーピング療法

テーピング療法は、母指CM関節症の治療において、筋肉や関節のサポートを目的として行われます。以下のような効果があります:

  • 圧迫軽減: テープを使って親指を適切な位置に固定することで、関節の安定性を保ち、炎症を抑えます。
  • サポート効果: 筋肉や関節をサポートし、日常生活での動作を助けます。適切なテーピングを行うことで、症状の悪化を防ぎます。

6. リハビリテーション

リハビリテーションは、筋力の回復と関節の可動域の改善を目的としています。母指CM関節症のリハビリでは、以下のエクササイズを行います:

  • ストレッチエクササイズ: 親指や手首の筋肉や靭帯をストレッチし、柔軟性を高めます。これにより、関節への負担を減少させ、症状の改善が期待できます。
  • 筋力強化エクササイズ: 親指や手首の筋力を強化するためのトレーニングを行います。軽い負荷をかけた運動や抵抗運動を通じて、筋力を回復させます。
  • 動作改善エクササイズ: 日常生活での動作を改善するためのエクササイズを行います。適切な動作を身につけることで、関節の負担を軽減し、再発を防ぎます。

7. 栄養指導

母指CM関節症の回復には、適切な栄養が重要です。当院では、バランスの取れた食事の指導も行っています。特に、炎症を抑える効果があるオメガ3脂肪酸や、軟骨の修復を助けるコラーゲン、筋肉の回復を助けるタンパク質を豊富に摂ることが大切です。

8. 生活指導

日常生活での注意点や、手首に負担をかけない動作方法についてもアドバイスします。以下の点に注意しましょう:

  • 手首を過度に使わない: 手首や親指を過度に使う動作を避け、適度な休息を取るように心がけます。
  • 正しい姿勢と動作: 手首を無理な角度で曲げないようにし、正しい姿勢と動作を心がけます。
  • 適切な道具の使用: 適切な道具を使用することで、手首への負担を軽減します。例えば、パソコン作業時にはリストレストを使用し、手首をサポートします。

母指CM関節症を予防するためにできること|上尾市-さいたま市北区土呂/宮原すぎやま鍼灸整骨院

母指CM関節症は、親指の基底関節に発生する変形性関節症であり、日常生活や仕事、スポーツなどでの手指の使い方が影響します。予防には、関節にかかる負担を減らし、適切なケアを行うことが重要です。以下に、母指CM関節症を予防するためにできる具体的な方法を詳しく解説します。

1. 正しい手の使い方

日常生活や仕事での手の使い方を見直し、関節への負担を軽減することが予防の基本です。

  • 正しい持ち方: 重い物を持つときは、手全体を使って持ち上げるようにし、親指に過度な負担をかけないようにします。
  • 道具の使い方: 道具を使用する際は、適切なグリップを使い、力を分散させるように心がけます。滑りにくいグリップやエルゴノミクスデザインの道具を使用すると良いでしょう。

2. 適度な休息

手や指を酷使しないように、適度な休息を取ることが重要です。

  • 休憩を取る: 長時間の作業や運動の間には、定期的に休憩を取って手や指を休めます。休憩中に手首や指を軽くストレッチすることで、血行を促進し、疲労を軽減します。
  • 作業時間を分散する: 同じ動作を長時間続けることを避け、作業時間を分散させるようにします。これにより、関節への負担を減らすことができます。

3. エクササイズとストレッチ

手首や指の筋力を強化し、柔軟性を高めるエクササイズとストレッチを定期的に行うことで、関節の健康を維持します。

  • 手首のストレッチ: 手のひらを上に向けて前に伸ばし、反対の手で指を押しながら手首を軽く曲げます。これを数秒間維持し、反対側も同様に行います。
  • 指のエクササイズ: 手のひらを広げた状態で、親指と他の指で輪を作り、軽く押し合います。この動作を繰り返すことで、指の筋力を強化します。

まとめ

母指CM関節症は、適切な治療とケアが重要です。上尾市・さいたま市北区土呂宮原すぎやま鍼灸整骨院では、手技療法、鍼灸治療、電気治療、テーピング療法、リハビリテーション、栄養指導、生活指導など、総合的な治療を提供しています。母指CM関節症でお困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください。あなたの健康と快適な日常をサポートするために、私たちが全力でサポートいたします。

上尾市 すぎやま整骨院|症例

  • 上尾市 60代 女性

    母指CM関節の痛みが続き、特に親指を広げる動作で痛みが強くなるため、日常生活に支障を感じ来院。親指付け根の筋肉を緩める為、手技療法を行い、関節の可動域を改善するストレッチを実施。痛みを和らげるためのテーピングも行っている。2ヶ月後、痛みが消失、親指を広げる動作がスムーズに行えるようになった。日常生活での不便が解消された。

    ※患者様個人の感想であり、効果には個人差があります。

  • 上尾市 50代 男性 

    上尾市すぎやま整骨院腱鞘炎肘が痛い内側上顆炎

    左手の母指CM関節に痛みとこわばりを感じ、特に力を入れる動作で痛みが増す。電気治療と手技療法により親指周囲の筋肉の緊張をほぐし、関節の負担を軽減するためのテーピングも行った。1ヶ月半後、痛みが軽減し力を入れる動作が楽になった。こわばりも解消され、手の動きがスムーズになった。

    ※患者様個人の感想であり、効果には個人差があります。

  • 上尾市 60代 女性 母指CM関節症で来院

    右手の親指付け根(母指CM関節)に慢性的な痛みを感じ、物をつかむ際に特に痛みが強くなる。 親指付け根周囲の筋肉を緩める手技療法を行い、関節の可動域を広げるためのストレッチを実施。関節の安定性をサポートするテーピングも併用。1ヶ月後半後、痛みが軽減し日常的な動作が楽になった。物をつかむ際の痛みも大幅に改善した。

    ※患者様個人の感想であり、効果には個人差があります。