橈骨遠位端骨折(手首骨折)

  • 手首の痛みが取れない
  • 手首の腫れが引かない
  • 物を握るのが辛い
  • 手首の動きが悪い
  • 治癒に時間がかかる

すぎやま鍼灸整骨院グループでは、上尾市・久喜市・さいたま市の各院で、橈骨遠位端骨折(手首骨折)に関するご相談に対応しています。強い痛みや腫れ、変形、動かせない症状がある場合は、まず骨折・脱臼の可能性を確認し、必要に応じて速やかに医療機関をご案内します。回復段階に合わせて、可動域や筋力を取り戻すためのリハビリまで支援します。

橈骨遠位端骨折(手首骨折)|転倒後の腫れ・変形から手首の機能回復まで

「転んで手をついてから手首が強く痛い」「手首が急に腫れてきた」「手首の形がいつもと違う」「骨折は治ったと言われたけれど手首が動かない」

このような症状では、橈骨遠位端骨折が起きている可能性があります。

橈骨遠位端骨折は、一般的には手首の骨折として知られている非常に代表的な骨折です。

前腕には橈骨と尺骨という2本の骨があり、そのうち親指側にある橈骨の手首に近い部分が折れるのが橈骨遠位端骨折です。

特に、転倒した際に手のひらを地面について起こることが多く、スポーツ中の転倒だけでなく、中高年以降では日常生活の転倒でも起こります。

橈骨遠位端骨折で重要なのは、「手首が動くから骨折ではない」「そこまで変形していないから大丈夫」と自己判断しないことです。

骨折していても指や手首をある程度動かせる場合があります。

また、骨折のずれが大きい場合には、骨を元の位置へ戻す整復や手術が必要になることがあります。

さらに、骨折そのものだけでなく、正中神経、遠位橈尺関節、TFCC、腱など周囲の組織にも影響する場合があります。

上尾市・久喜市・さいたま市のすぎやま鍼灸整骨院では、転倒後の手首の痛みに対して、受傷状況、圧痛、腫れ、変形、指の動き、感覚、血流などを国家資格者が確認します。

橈骨遠位端骨折が疑われる場合には、整形外科でのレントゲンや必要に応じたCTなどの画像検査を優先します。

そして治療後は、骨がつくことだけをゴールにせず、手首を曲げる・反らす・ひねる・握る・物を持つところまで機能を戻していくことを大切にします。

橈骨遠位端骨折でみられやすい症状

このような症状はありませんか?

・転倒して手をついてから手首が痛い
・手首が大きく腫れている
・青紫色の内出血がある
・手首を動かすと強く痛い
・物を握れない
・手首の親指側を押すと強く痛い
・手首の形が変わって見える
・指を動かすと手首まで痛い
・手を床につけない
・ドアノブを回せない
・ペットボトルのふたを開けられない
・手のひらを上へ向けにくい
・親指、人差し指、中指にしびれがある
・骨折後、ギプスが外れたのに手首が硬い

転倒後に強い腫れや変形がある場合、指先にしびれ・冷たさ・色の変化がある場合には、早めに医療機関で評価を受けることが重要です。

橈骨遠位端骨折とは?

親指側にある橈骨の手首付近の骨折です

前腕には、

・橈骨
・尺骨

という2本の骨があります。

親指側にあるのが橈骨です。

その橈骨のうち、手首に近い部分を橈骨遠位端といいます。

この部分が骨折した状態が橈骨遠位端骨折です。

手首の関節にも関係する骨です

橈骨遠位端は、手根骨とともに手首の関節を構成しています。

そのため骨折線が関節面まで及ぶ場合には、単に骨がつけばよいだけではなく、関節面がどの程度きれいに保たれているかも重要になります。

橈骨遠位端骨折は「前腕の骨折」であると同時に、「手首の関節機能」に大きく関係する骨折です。

橈骨遠位端骨折はどのように起こる?

転倒して手のひらをついた

最も代表的な受傷機転です。

転びそうになったとき、人は反射的に手を前へ出します。

その際、手のひらを地面へつくことで手首から橈骨へ大きな力が加わり、骨折することがあります。

自転車・スポーツ中の転倒

自転車、スキー、スノーボード、サッカー、バスケットボールなどで転倒し、手をついた際にも起こります。

若い方では、比較的大きな外力によって骨折するケースが多くなります。

高齢者の日常生活での転倒

中高年以降では、立った高さからの転倒でも橈骨遠位端骨折が起こる場合があります。

特に骨粗しょう症などで骨が弱くなっている場合には、小さな外力でも骨折する可能性があります。

交通事故

交通事故など非常に大きな外力では、橈骨遠位端だけでなく、手根骨や尺骨、靭帯などを同時に傷める場合があります。

橈骨遠位端骨折の種類

骨折したときの骨のずれ方によって種類があります

橈骨遠位端骨折にはさまざまな骨折形態があります。

患者様がすべて覚える必要はありませんが、骨折の方向や関節面への影響によって治療方法が変わるため重要です。

コーレス骨折

最もよく知られている橈骨遠位端骨折の一つです。

手のひらをついて転倒した際などに、橈骨遠位端の骨片が手の甲側へ傾くようにずれるタイプです。

変形が強い場合には、横から見るとフォークのような形に見えることがあります。

スミス骨折

コーレス骨折とは反対に、遠位骨片が手のひら側へずれるタイプです。

手首を曲げた状態で手の甲側をつくなどの受傷機転で起こることがあります。

バートン骨折

橈骨遠位端の関節面の縁を含む骨折で、手根骨とともにずれることがあります。

関節面へ及ぶ骨折であり、不安定性が問題になる場合があります。

粉砕骨折

強い外力によって橈骨遠位端が複数の骨片に分かれる骨折です。

骨粗しょう症がある場合や、高エネルギー外傷などでも起こります。

関節内骨折

骨折線が手首の関節面まで及ぶタイプです。

関節面に大きな段差が残ると、将来的な手首の動きや関節への負担に影響する可能性があるため、より慎重な評価が必要です。

手首が変形している場合

無理に自分で戻さないでください

橈骨遠位端骨折で骨片が大きくずれると、手首が明らかに変形して見えることがあります。

この場合、ご自身や周囲の方が引っ張ったり押したりして元へ戻そうとしないでください。

骨だけでなく神経、血管、腱などを傷める可能性があります。

明らかな変形がある場合には、手首をできるだけ安静にした状態で速やかに医療機関を受診してください。

橈骨遠位端骨折で注意したいしびれ

正中神経が圧迫される場合があります

手首には正中神経という重要な神経が通っています。

橈骨遠位端骨折後の腫れや骨のずれなどによって、この正中神経が圧迫される場合があります。

親指・人差し指・中指周辺のしびれ

正中神経に問題が起こると、

・親指
・人差し指
・中指
・薬指の親指側

などにしびれや感覚低下が出ることがあります。

急性手根管症候群

骨折後に正中神経への圧迫が急激に強くなると、急性の手根管症候群を起こす場合があります。

しびれが急速に強くなる、感覚が鈍くなる、親指へ力が入りにくいなどの場合には、早急な医療機関での評価が必要です。

すぐに医療機関を優先したい症状

次のような場合は早めの評価が重要です

・手首が明らかに変形している
・骨が皮膚から見えている
・傷が深い
・指先が冷たい
・指先の色が白い・紫色になる
・親指、人差し指、中指などのしびれが強い
・指の感覚が低下している
・指を動かせない
・腫れが急激に強くなる
・非常に強い痛みが続いている

開放骨折、血流障害、神経障害などが疑われる場合には、整骨院で経過を見るのではなく医療機関での処置を優先します。

橈骨遠位端骨折の検査

受傷状況を確認します

手のひらをついたのか、手の甲をついたのか、高い場所から転落したのかなどを確認します。

圧痛・腫れ・変形を確認します

橈骨遠位端を中心に、手首周囲のどこが痛むか確認します。

同時に尺骨側や手根骨周囲なども確認します。

指の動きと感覚を確認します

骨折だけでなく、神経・腱・血流に問題が起きていないか確認します。

レントゲン

橈骨遠位端骨折が疑われる場合には、整形外科でレントゲン撮影を行います。

レントゲンでは、

・骨折線
・骨片のずれ
・橈骨の長さ
・骨の傾き
・関節面への影響
・尺骨側の骨折

などを確認します。

CT

関節内へ骨折線が及んでいる場合、粉砕が強い場合、手術を検討する場合などにはCTを使用して詳しく評価することがあります。

MRI

橈骨遠位端骨折そのものを確認するために必ず必要な検査ではありません。

しかし、靭帯、TFCC、腱など周囲組織の損傷が疑われる場合にはMRIが検討されることがあります。

エコーで橈骨遠位端骨折は分かる?

骨表面や周辺組織を確認する参考になります

すぎやま鍼灸整骨院では、必要に応じて超音波画像観察装置(エコー)を使用します。

エコーで骨表面の不整、周辺の腫れ、腱などを観察できる場合があります。

しかし、骨折のずれ、関節面、橈骨全体の位置関係を正確に確認するにはレントゲンやCTが重要です。

「エコーで大きな異常が見えないから骨折ではない」とは判断しません。

橈骨遠位端骨折が疑われる場合には医療機関での画像検査を優先します。


▶ エコー観察について詳しくはこちら

橈骨遠位端骨折は保存療法で治療できる?

骨のずれが少なく安定している場合

骨折部のずれが少なく、安定している場合には、ギプスや装具などによる保存療法が選択されることがあります。

骨を元の位置へ戻す整復が必要な場合

骨がずれている場合には、医師が骨を適切な位置へ戻す徒手整復を行うことがあります。

整復後に再びずれないよう、ギプスなどで固定します。

定期的に骨の位置を確認します

橈骨遠位端骨折では、最初はきれいな位置へ戻っていても、腫れが引いたり骨折部が不安定だったりすると再びずれることがあります。

そのため必要に応じてレントゲンなどで状態を確認します。

保存療法とは単に「固定して待つ」ことではなく、骨折の位置を保ちながら適切な時期に身体機能を戻していく治療です。

手術が検討される場合

治療方法は年齢だけでは決まりません

骨折のずれが大きい、関節面へ大きな影響がある、不安定で整復した位置を維持できないなどの場合には手術が検討されます。

ただし、

・年齢
・骨折形態
・骨質
・利き手
・仕事内容
・スポーツ
・日常生活レベル

なども含めて治療方法を決めます。

プレート固定

現在、手術では手のひら側からプレートとスクリューを使用して固定する方法が選択されることがあります。

骨折を安定させ、状態によっては比較的早期から手首や指の運動を開始できることがあります。

ピン・創外固定など

骨折形態によっては、ピンや創外固定など別の方法が選択される場合もあります。

「手首が折れたら手術」「高齢だから保存療法」という一律の判断ではありません。

骨折の状態と、その方が今後どの程度手を使う必要があるかを含めて整形外科で判断します。

固定中に気をつけたいこと

指まで全く動かさないとは限りません

医師から指の運動を許可されている場合には、固定中でも動かせる指を適切に動かすことが重要です。

指まで長期間動かさないと、むくみや関節の硬さにつながることがあります。

腫れが強い場合は注意します

固定後に手や指の腫れが非常に強くなり、

・しびれる
・指が冷たい
・指の色が悪い
・固定の中で強く締めつけられる

といった症状がある場合には、固定がきつくなっている可能性もあるため医療機関へ相談してください。

ギプスが外れた後に手首が動かない理由

関節が硬くなっています

橈骨遠位端骨折では一定期間手首を固定することが多いため、固定後に手首の動きがかなり低下する場合があります。

掌屈|手首を手のひら側へ曲げる

手首を手のひら側へ曲げる動きが硬くなることがあります。

背屈|手首を反らす

床へ手をつく動作などで必要になります。

背屈制限が残ると、立ち上がりやスポーツ動作で困る場合があります。

回内・回外|手のひらを返す

橈骨は前腕をひねる動きにも関係しています。

骨折後に、

「手のひらを上に向けられない」
「ドアノブを回せない」
「お椀を持ちにくい」

と感じる方もいます。

腫れ・痛みも動きを制限します

骨折後の腫れや痛みが残っていると、患者様自身が無意識に手首を動かさなくなる場合があります。

骨折後のリハビリでは「柔らかくする」だけでなく、曲げる・反らす・ひねる動きを段階的に取り戻すことが重要です。

橈骨遠位端骨折にマッサージだけでは不十分な理由

受傷直後は骨そのものを傷めています

橈骨遠位端骨折は筋肉の張りではなく、骨が折れている状態です。

骨折直後に患部を強く揉んでも骨が早く癒合するわけではありません。

骨折後には機能低下が残ります

骨が回復した後にも、

・手首の可動域制限
・前腕をひねる動きの低下
・握力低下
・指の硬さ
・むくみ
・手をつくことへの恐怖感

が残ることがあります。

マッサージで周囲の筋肉が楽になることはあっても、「使える手首」に戻すには可動域と筋力、実際の動作を回復させる必要があります。

LIPUS(低出力パルス超音波)と橈骨遠位端骨折

骨癒合を補助する目的で研究されています

骨折に対する物理療法として、LIPUS(低出力パルス超音波)があります。

LIPUSは、一般的な温熱目的の超音波施術とは異なり、低出力のパルス超音波を骨折部へ照射して骨癒合を補助することを目的とした方法です。

橈骨遠位端骨折で骨癒合期間が短縮した研究があります

過去の無作為化比較試験では、徒手整復とギプス固定を行った橈骨遠位端骨折に対し、1日20分のLIPUSを使用した群で、画像上の骨癒合までの平均期間が61日、プラセボ群では98日だったと報告されています。

これは、橈骨遠位端骨折に対するLIPUSで良好な結果を示した代表的な研究の一つです。

すべての骨折へ同じ効果があるわけではありません

一方で、LIPUSについては骨折の種類や治療方法によって結果が一致していない研究もあります。

そのため「超音波を20分行えば必ず骨折が早く治る」「橈骨遠位端骨折が全員61日で治る」という意味ではありません。

骨折形態、治療方法、医師の治療方針、使用する機器がLIPUSに該当するかなどを確認したうえで考える必要があります。

すぎやま鍼灸整骨院の橈骨遠位端骨折への対応

受傷状況を確認します

転倒、スポーツ、自転車、交通事故など、どの方向から手首へ力が加わったのか確認します。

腫れ・圧痛・変形を確認します

橈骨遠位端だけでなく、尺骨側や手根骨周囲も確認します。

神経・血流を確認します

指先の感覚や色、冷たさなどを確認し、正中神経や血管に問題が疑われないか確認します。

骨折が疑われる場合は医療機関へつなぎます

橈骨遠位端骨折ではレントゲンによって骨折のずれや形を確認することが重要です。

国家資格者として、骨折を整骨院だけで判断・治療しようとせず、必要な画像検査・整復・手術へ速やかにつなぐことを大切にしています。

医師の治療方針に沿ってリハビリします

保存療法、手術後ともに、骨折部の状態と医師の運動許可を確認しながらリハビリを進めます。

手首だけでなく指・肘・肩も確認します

手首を長期間固定すると、手首だけではなく指や肘、肩まで動かす機会が減る場合があります。

そのため上肢全体の機能を確認します。

握る・持つ・ひねる動作へ戻します

最終的には、

・ペットボトルを開ける
・料理をする
・荷物を持つ
・手を床につく
・仕事道具を使う
・ラケットやバットを握る

など、患者様が実際に必要とする動作まで確認します。

転倒後の手首の腫れ・痛みでお困りの方へ

橈骨遠位端骨折が疑われる場合には、骨折・変形・神経症状などを確認し、必要な医療機関での画像検査をご案内します。


▶ お近くの院を確認・予約する

橈骨遠位端骨折から回復するまでの流れ

初期|骨折部を整復・保護する

必要に応じて整形外科で整復を行い、ギプス・装具・手術などによって骨折部を安定させます。

固定期|指の腫れや神経症状を確認する

骨折部を守りながら、医師から許可されている範囲で指・肘・肩などを動かします。

固定終了後|手首の動きを戻す

骨折部の状態を確認しながら、掌屈・背屈・回内・回外を段階的に戻します。

機能回復期|握力を戻す

手首がある程度動くようになったら、握る・つまむといった力を戻します。

日常生活復帰期|持つ・ひねる・支える

ペットボトル、買い物袋、調理器具など、実生活で必要な負荷へ戻します。

仕事復帰期|仕事内容に合わせた負荷へ戻す

デスクワーク

キーボード操作やマウス操作を長時間行っても症状が強くならない状態を目指します。

介護・医療・家事

身体を支える、荷物を持つ、手をつくなどの負荷へ段階的に戻します。

力仕事

重量物を握る・持ち上げる・工具を操作するといった負荷へ段階的に進めます。

スポーツ復帰期|競技動作へ戻す

野球

ボールを握る → 軽いキャッチボール → 強い投球 → バットスイング → 実戦練習へ進めます。

ラケットスポーツ

ラケットを握る → 素振り → 軽いショット → 強いショット → 通常練習へ進めます。

転倒・接触のある競技

手をつく可能性が高い競技では、骨折部の回復や医師の許可を十分に確認して復帰します。

「ギプスが外れた=元通り」「痛くない=スポーツ復帰」ではありません。

骨癒合、可動域、握力、手をつく力、仕事・競技動作まで段階的に確認することが重要です。

骨折後に手首が完全には元に戻らないこともあります

可動域制限が残る場合

骨折の重症度、固定期間、関節内骨折などによっては手首の動きが完全には元へ戻らない場合があります。

変形治癒

骨が元の位置とは異なる状態で癒合することを変形治癒といいます。

変形の程度によっては、

・手首の動きにくさ
・見た目の変化
・前腕をひねりにくい
・握力低下

などにつながる場合があります。

TFCC・遠位橈尺関節の問題

橈骨遠位端骨折後に、小指側の手首痛が長く残る場合があります。

その場合、骨折だけではなくTFCCや遠位橈尺関節などが関係している可能性もあります。

複合性局所疼痛症候群(CRPS)

骨折後、通常の経過以上に強い痛み、腫れ、皮膚の色・温度変化、強い動かしにくさなどが続く場合には、CRPSなど別の問題が関係している可能性があります。

骨がついた後も痛みや腫れが非常に強く続く場合には、「リハビリ不足」と決めつけず医療機関へ相談することが重要です。

高齢者の橈骨遠位端骨折と骨粗しょう症

転倒骨折を「たまたま」で終わらせないことも大切です

特に中高年以降で、立った高さ程度から転倒して橈骨遠位端骨折を起こした場合には、骨粗しょう症など骨の強さが低下していないか考えるきっかけになります。

骨折した手首だけを治しても、骨自体が弱い状態であれば、その後に背骨や股関節など別の部位を骨折するリスクが残ります。

必要に応じて骨の検査を相談します

年齢や既往歴などによっては、医療機関で骨密度検査や骨粗しょう症について相談することも大切です。

「今回の手首を治すこと」と「次の骨折を防ぐこと」の両方を考えることが、長く自分の身体で生活するためには重要です。

橈骨遠位端骨折の症例例

症例例①|60代女性・自宅で転倒

年齢・性別:67歳・女性

受傷状況:自宅前でつまずき、右手のひらを地面について転倒しました。

主な症状:手首の親指側に強い痛みと腫れがあり、手首を動かすことが難しい状態でした。

初回時:受傷機転、橈骨遠位端の強い圧痛と腫れから骨折を疑い、整形外科でのレントゲン検査を優先しました。

その後:橈骨遠位端骨折と診断され、医師による治療を実施。

固定終了後は、医師の許可を確認しながら指・手首・前腕の動きを戻しました。

経過:ペットボトルを持つ、ドアノブを回す、料理をする、買い物袋を持つなど日常生活動作へ段階的に戻しました。

高齢者の橈骨遠位端骨折では、手首のリハビリと同時に、必要に応じて骨の健康や転倒予防まで考えることが重要です。

※症例例です。実際の治療方法・回復期間には個人差があります。

症例例②|30代男性・スポーツ中の転倒

年齢・性別:34歳・男性

受傷状況:スポーツ中にバランスを崩し、左手を地面について転倒しました。

主な症状:手首の強い痛みと腫れがあり、手を床につけることができない状態でした。

対応:橈骨遠位端骨折を疑い、医療機関での画像検査をご案内しました。

その後:医師の治療方針に沿って骨折部を治療し、回復後に手首の背屈、前腕の回内・回外、握力を段階的に回復させました。

スポーツ復帰:軽い負荷から開始し、最終的には手をつく動作や競技特有の負荷まで確認して復帰を進めました。

スポーツでは「普通に手首を動かせる」ことと、「転倒時に手をつけるほどの負荷へ耐えられる」ことは別です。

※症例例です。実際の治療方法・回復期間には個人差があります。

国家資格者として橈骨遠位端骨折で大切だと考えること

骨折直後は見逃さず、必要な治療へつなぐこと

橈骨遠位端骨折では、まず、


骨折していないか。
骨はどの程度ずれているのか。
関節面まで骨折していないか。
神経症状はないか。
血流に問題はないか。
整復や手術が必要ではないか。

を確認する必要があります。

その後は「使える手首」を取り戻すこと

骨折部が回復した後には、


手首が曲がるか。
手首を反らせるか。
手のひらを上下へ返せるか。
拳を握れるか。
物を持てるか。
手を床につけるか。
仕事やスポーツへ戻れるか。

まで考える必要があります。

当院では、骨折の診断・整復・手術など医療機関で必要な治療へつなぎ、その後に患者様がもう一度、自分の手を普通に使える状態へ戻していくことを大切にしています。

よくある質問

Q.橈骨遠位端骨折とはどこの骨折ですか?

A.前腕の親指側にある橈骨のうち、手首に近い部分に起こる骨折です。一般的に「手首の骨折」と呼ばれる代表的な骨折です。

Q.骨折していても手首や指を動かせますか?

A.動かせる場合があります。「動くから骨折ではない」とは判断できません。転倒後に強い圧痛や腫れがある場合には画像検査が必要になることがあります。

Q.コーレス骨折とは何ですか?

A.橈骨遠位端の骨片が主に手の甲側へ傾く代表的な骨折形態です。手のひらをついて転倒した際などにみられます。

Q.手首が曲がって見える場合はどうしたらいいですか?

A.自分で元へ戻そうとせず、できるだけ手首を安静にして医療機関を受診してください。

Q.レントゲンだけで分かりますか?

A.橈骨遠位端骨折ではレントゲンが基本です。関節内骨折や粉砕が複雑な場合にはCTなどが追加されることがあります。

Q.エコーで骨折を確認できますか?

A.骨表面などを観察する参考にはなりますが、骨折のずれや関節面を含めた全体評価にはレントゲン・CTなどが重要です。

Q.橈骨遠位端骨折は必ず手術になりますか?

A.必ずではありません。骨のずれが少なく安定している場合などでは保存療法が選択されます。骨折の状態によって整復や手術が必要になる場合があります。

Q.ギプスはどのくらいしますか?

A.骨折形態、安定性、治療方法によって異なります。一律の期間ではなく、画像上の回復状態を確認しながら医師が判断します。

Q.ギプスが外れたらすぐ普通に動きますか?

A.固定期間によって手首や指がかなり硬くなっていることがあります。骨折部の状態を確認しながら段階的に可動域を戻します。

Q.手のひらを上に向けられないのはなぜですか?

A.固定による硬さや、橈骨・遠位橈尺関節周辺の機能低下などが関係することがあります。回内・回外という前腕の回旋動作を段階的に回復させます。

Q.指がしびれる場合は大丈夫ですか?

A.注意が必要です。橈骨遠位端骨折では正中神経が圧迫されることがあります。しびれが強くなる、感覚が鈍いなどの場合には早めに医療機関へ相談してください。

Q.LIPUSを行えば早く治りますか?

A.橈骨遠位端骨折で画像上の骨癒合期間が短縮した無作為化比較試験があります。一方、骨折治療全体では研究結果が一致していないため、すべての骨折に同じ効果を保証するものではありません。

Q.マッサージだけで手首の硬さは改善しますか?

A.周囲の筋肉が楽になることはありますが、固定後の手首では可動域、前腕の回旋、握力などを段階的に戻す運動が重要です。

Q.骨折が治ったのに小指側が痛みます。

A.骨折後にTFCCや遠位橈尺関節などの問題が関係して小指側の手首痛が残る場合があります。痛みが続く場合には再評価が必要です。

Q.高齢者が転んで手首を骨折した場合、骨粗しょう症も調べた方がいいですか?

A.年齢や骨折した状況によっては、骨密度や骨粗しょう症について医療機関で相談する価値があります。今後の骨折予防という意味でも重要です。

Q.健康保険は使えますか?

A.橈骨遠位端骨折はまず医療機関での診断・治療方針の確認が重要です。整骨院で骨折後の施術を継続する場合には医師の同意などが必要となる場合がありますので、状態を確認してご案内します。

橈骨遠位端骨折・骨折後の手首の硬さでお困りの方へ

上尾市・久喜市・さいたま市の各院でご相談いただけます。骨折が疑われる場合は必要な画像検査をご案内し、治療後は手首の機能回復までサポートします。


上尾市・久喜市・さいたま市のすぎやま鍼灸整骨院グループ


▶ お近くの院を確認・予約する

上尾市・久喜市・さいたま市で橈骨遠位端骨折にお悩みの方へ

骨がついた後まで考えることが大切です

橈骨遠位端骨折は、レントゲンで骨癒合を確認できればすべて終了というわけではありません。

その後に、

「手首が反らない」
「手のひらを上へ向けられない」
「握力が戻らない」
「手を床につけない」
「料理や仕事がしにくい」

といった問題が残る方もいます。

だからこそ、すぎやま鍼灸整骨院では、


骨折は十分に回復しているか。
医師からどこまで運動を許可されているか。
手首の可動域は戻っているか。
前腕をひねることができるか。
指をしっかり握れるか。
握力は戻っているか。
仕事や家事に必要な動作ができるか。
スポーツに必要な負荷へ耐えられるか。

を一つずつ確認します。

上尾市・久喜市・さいたま市のすぎやま鍼灸整骨院では、国家資格者が状態を確認し、橈骨遠位端骨折が疑われる段階では医療機関での画像検査をご案内します。

骨折治療後は医師の治療方針に沿いながら、指・手首・前腕・肘・肩まで含めて身体機能を戻し、日常生活や仕事、スポーツへの復帰をサポートします。

目標は「折れた骨がつくこと」だけではありません。また自分の手で物を持ち、料理をし、仕事をし、必要な方はスポーツを楽しめるところまで戻ることを目指します。

上尾市・久喜市・さいたま市で、橈骨遠位端骨折、手首骨折、骨折後の手首の硬さ、握力低下、手首の痛みにお困りの方は、すぎやま鍼灸整骨院へご相談ください。


執筆・監修:すぎやま鍼灸整骨院 国家資格者

※橈骨遠位端骨折の治療方法、骨癒合、固定期間、手術の必要性、日常生活・スポーツへの復帰時期には個人差があります。骨折、変形、神経・血管障害などが疑われる場合には医療機関での画像検査・診断・治療を優先します。

上尾市 すぎやま整骨院|症例

  • 上尾市 50代 女性 橈骨遠位端骨折で来院。

    上尾市すぎやま整骨院膝の痛み歩くと膝が痛い正座ができない

    自転車から転倒し、左手首をついた際に激しい痛みを感じ左橈骨遠位端骨折と診断。固定後、リハビリ治療を開始。固定後は固定期間中に弱くなった前腕や手首の筋力を回復させるため、軽い負荷を使った筋力トレーニングを行い、握力や手首の回旋運動を中心にエクササイズを行い、物を持つ力を取り戻しました。3ヶ月後、以前同様日常生活を過ごしている。現在は月に一度メンテナンスを行っている。

    ※患者様個人の感想であり、効果には個人差があります。

  • 上尾市 60代 男性

    雨の日に滑って転倒し左手首を強くついた際に激しい痛みを感じ左橈骨遠位端骨折と診断され、固定後にリハビリ治療を開始。固定が外れた後は手首の動きが制限されていたため、関節モビライゼーションを用いて手首の可動域を広げる治療を行う。無理のない範囲で手首や指を動かし、柔軟性を徐々に回復させた。握力を回復させるためのエクササイズや、手首の回旋運動を取り入れて、日常生活に必要な筋力を取り戻した。3ヶ月後、手首の動きを取り戻し、日常生活での動作がスムーズにできるようになった。

    ※患者様個人の感想であり、効果には個人差があります。

  • 上尾市 50代 女性

    上尾市すぎやま整骨院膝の痛み歩くと膝が痛い正座ができない

    自宅の階段で転倒し、右手首をついた際に強い痛みを感じ右橈骨遠位端骨折と診断され、固定後にリハビリ治療を開始した。固定を外した後は手首や指の可動域が制限されているため、関節モビライゼーションを用いて手首の柔軟性を回復しました。痛みを伴わない範囲で徐々に動かし、日常動作がスムーズにできるようになった。電気治療により筋肉の緊張を和らげ、血行を改善しました。3ヶ月後、日常生活での不便もなくなり通常の生活に戻ることができている。

    ※患者様個人の感想であり、効果には個人差があります。