突き指(掌側板損傷)

  • 指の痛みが続く
  • 腫れが引かない
  • 指が曲がらない
  • 握力が低下した
  • 日常動作が困難

掌側板損傷を甘く見ているあなたへ

「ちょっと指を突き指しただけ」「腫れはあるけど、そのうち治るだろう」「少し痛いけど、我慢すれば大丈夫」——そんなふうに考えていませんか?

確かに、軽度の掌側板損傷であれば自然に回復することもあります。しかし、適切な治療をせずに放置すると、関節の不安定性、変形、慢性的な痛み、指が思うように動かなくなるといった深刻な問題につながる可能性があります。日常生活の中で、ボタンを留める、ペンを握る、荷物を持つといった動作が思うようにできなくなると、想像以上に不便なものです。

さらに、スポーツをしている方にとっては、指が以前のように使えなくなることでパフォーマンスが低下し、最悪の場合、競技を続けることが難しくなるケースもあります。例えば、バレーボールやバスケットボールでは、指の力と安定性が重要です。掌側板が損傷したままでは、パスやキャッチの際に指が思うように動かず、ミスが増えることにもつながります。また、柔道やラグビーなどのコンタクトスポーツでは、関節が不安定なままだと、より大きなケガを引き起こすリスクも高まります。

一度損傷した掌側板は、時間が経つほど回復が難しくなります。初期の段階で適切な処置を行えば、数週間で回復することが多いですが、放置して関節が緩んでしまったり、変形が進行したりすると、治療に数ヶ月以上かかることもあります。最悪の場合、手術が必要になるケースもあり、元通りの指の動きを取り戻せないこともあるのです。

「このくらい大丈夫」と思っている今こそ、しっかりとした治療を受けるべきタイミングです。少しでも痛みや違和感があるなら、上尾市・さいたま市北区土呂宮原のすぎやま鍼灸整骨院で専門的な診察と治療を受けることをおすすめします。早期治療が、後々の後悔を防ぐ最大のポイントです。あなたの指を、今のうちにしっかり守りましょう!!!

掌側板損傷とは|上尾市-久喜市-さいたま市北区土呂/宮原すぎやま鍼灸整骨院

掌側板(しょうそくばん)損傷とは、指の関節(主にPIP関節:近位指節間関節)の前面にある「掌側板」が過度に伸ばされたり、裂けたりするケガです。掌側板は関節が反りすぎるのを防ぐ役割を果たし、指の安定性を保っています。この部分が傷つくと、関節が不安定になり、痛みや腫れが生じることがあります。

掌側板損傷の原因とメカニズム

掌側板損傷は、簡単に言うと以下の原因が考えられます。

① 過伸展(過度な反り返り)

指が通常の可動範囲を超えて後ろに反る(過伸展)ことによる損傷

掌側板は、関節の過伸展を防ぐクッションの役割を果たしていますが、強い外力が加わるとその限界を超えて損傷します。特にスポーツ中の「突き指」が代表的な例で、バレーボールやバスケットボールなどでボールが指に強く当たり、急激に指が反ることで発生します。また、転倒した際に手をつくことでも、掌側板に大きな負担がかかり損傷することがあります。

② 突き指や打撲

指の関節に強い外力が直接加わることによる損傷

スポーツ中に相手選手やボールが指にぶつかることで、掌側板が引き伸ばされて損傷することがあります。特にラグビーや柔道、レスリングなどのコンタクトスポーツでは、相手に指を掴まれたり、地面に押しつけられたりすることで掌側板が損傷することも。また、ドアに指を挟むなどの事故でも、掌側板に強いストレスがかかり損傷することがあります。

③ 慢性的なストレス

長期間のストレスや使いすぎによる掌側板の劣化

バレーボールやバスケットボールなど、指を酷使する競技では、同じ関節に繰り返し負担がかかり、掌側板が徐々に傷つきます。特にピアノやギターなどの楽器演奏者も、指を酷使することで掌側板に負担がかかり、炎症や損傷を引き起こすことがあります。また、加齢による変性も影響し、高齢者では掌側板の柔軟性が低下し、少しの外力で損傷しやすくなります。

 

掌側板損傷の症状解説

1. 指の関節前面の痛み

掌側板損傷の最も特徴的な症状は、指の関節前面(手のひら側)に強い痛みが生じることです。特に、PIP関節(近位指節間関節)に発生することが多く、指を伸ばそうとすると痛みが増します。損傷直後は鋭い痛みを感じることが多いですが、時間の経過とともに鈍い痛みに変わることもあります。

2. 腫れと炎症

損傷した関節周囲は炎症を起こし、赤く腫れあがることが一般的です。軽度の損傷であれば数日で腫れがひきますが、重度の場合は長期間腫れが続くこともあります。また、炎症が強いと患部が熱を持つようになり、軽く触れるだけでも痛みを感じることがあります。

3. 指の不安定感

掌側板が損傷すると、関節の安定性が低下し、指を動かしたときにぐらつきを感じることがあります。特に、指を完全に伸ばそうとすると関節が不安定になり、正常な位置に維持できない場合があります。これは、掌側板が関節を支える役割を担っているため、損傷するとその機能が損なわれてしまうためです。

4. 可動域の制限

掌側板が損傷すると、指を伸ばしたり曲げたりする際に違和感を覚え、可動域が狭くなることがあります。痛みや炎症によって、指の動きが制限されることもあり、日常生活の動作に支障をきたすことがあります。特に、重度の損傷では関節が硬くなり、無理に動かそうとすると強い痛みが生じることがあります。

5. 指の変形や拘縮

掌側板損傷を適切に治療せずに放置すると、指の関節が変形することがあります。指が正常な位置に戻りにくくなったり、逆に関節が過伸展しやすくなったりすることがあります。また、長期間放置すると拘縮(関節が硬くなり動かなくなる状態)が進行し、日常生活での細かい動作が難しくなることもあります。

6. 持続する違和感や慢性痛

損傷の程度によっては、初期の痛みが和らいだ後も違和感が残ることがあります。特に、掌側板が完全に回復しないまま指を使い続けると、炎症が慢性化し、持続的な痛みが生じることがあります。この状態になると、指を動かした際に常に痛みや不快感を感じるようになり、日常生活やスポーツ活動に支障をきたすことがあります。

掌側板損傷が起きやすいシーン

掌側板損傷は、指が過伸展(通常以上に反り返る動作)したり、強い衝撃を受けたりすることで発生します。特にスポーツや日常生活における何気ない動作の中で起こりやすく、適切な予防策を講じないと再発のリスクも高まります。ここでは、掌側板損傷が発生しやすい具体的なシーンについて詳しく解説します。

1. スポーツ時に発生するケース

① バレーボールでのレシーブ時

バレーボールでは、指先を使ってボールを受ける機会が多く、強い衝撃が指の関節に直接加わります。特に、アンダーレシーブの際にボールの勢いをコントロールできず、指が過伸展してしまうことがあります。また、スパイクやブロック時にボールが指に当たり、不自然な方向に反ることで掌側板が損傷することも少なくありません。

② バスケットボールでのパスキャッチ時

バスケットボールでは、強いパスを受けた際に指が反り返ることで掌側板を損傷することがあります。特に、不意にボールが指に当たったり、ジャンプシュートやリバウンドの際に相手選手と接触して指を突き指することで、損傷のリスクが高まります。試合中は瞬時の判断が求められるため、指に無理な力がかかる場面が多く、結果として掌側板がダメージを受けやすくなります。

③ 柔道やレスリングでの組手や投げ技の際

柔道やレスリングでは、相手の道着や体を強く握る動作が頻繁に行われます。その際、相手に強く引っ張られたり、無理な力が加わったりすることで指の関節に負担がかかり、掌側板を損傷することがあります。特に、投げ技や倒れ込みの際に手をついた際に指が反りすぎることで、掌側板が損傷するリスクが高まります。

④ サッカーのゴールキーパーのキャッチ時

サッカーのゴールキーパーは、強烈なシュートを手で防ぐ必要があります。その際、ボールの勢いに負けて指が過伸展することで、掌側板が損傷するケースがあります。また、相手選手との接触やダイビングキャッチの際に指を突き指し、関節に強い負荷がかかることで損傷することも少なくありません。

⑤ 野球でのキャッチングやスライディング時

野球では、キャッチャーや内野手が速い打球を処理する際に、指が強く反ることで掌側板損傷が発生することがあります。また、走塁時にスライディングをした際に手をついて指が不自然な方向に曲がることでも損傷のリスクが高まります。特に、グローブをしていても完全には保護できないため、不意の衝撃に備えることが重要です。

2. 日常生活で発生するケース

① 転倒時に手をついたとき

転倒した際に反射的に手をつくと、指が過伸展することがあります。特に、地面が硬い場所での転倒や、階段で足を滑らせたときなどは、手に大きな衝撃が加わり、掌側板が損傷しやすくなります。子どもや高齢者は転倒のリスクが高いため、注意が必要です。

② ドアに指を挟んだとき

重いドアを急に閉めた際に、指を挟んで掌側板を損傷することがあります。特に、車のドアや冷蔵庫の扉など、勢いよく閉まるものには注意が必要です。このような状況では、指の関節に強い圧力がかかり、過伸展や捻挫を伴うケースもあります。

③ 荷物を持つ際に指を引っ掛けたとき

買い物袋やバッグを持ち上げる際に、指に過度な負荷がかかることで掌側板が損傷することがあります。特に、重い荷物を急に持ち上げたり、指を不自然な方向に引っ張られるような形で力を加えたりすると、関節に過度なストレスがかかります。

④ 家事中に物を落として指を打ったとき

掃除中や料理中に物を落として指を強打すると、掌側板にダメージが加わることがあります。特に、包丁やフライパンなどの重い物を扱う際に、指に力が加わりすぎると、関節が過伸展し損傷することがあります。

⑤ 小さな子どもと遊んでいるとき

子どもと手をつないで遊んでいるとき、突然強く引っ張られたり、子どもが急に転んだりすると、指に強い負荷がかかり、掌側板が損傷することがあります。また、子どもを抱きかかえる際に指を引っ掛けることで、関節に負担がかかることもあります。

3. 仕事中に発生するケース

① パソコン作業による反復的な負荷

長時間のタイピング作業を行うことで、指の関節に慢性的な負担がかかり、掌側板にストレスが蓄積することがあります。特に、力を入れすぎたり、不適切な姿勢でキーボードを使用したりすると、関節にかかる負担が増加し、炎症を引き起こす原因となります。

② 工場や建設現場での重作業

工場や建設現場での作業では、重い工具を使うことが多く、指を強く握る動作が繰り返されることで掌側板に負担がかかります。特に、急な動作で指を強く使ったり、硬いものを持ち上げたりすると、関節にダメージが加わる可能性があります。

③ 美容師や調理師など指を酷使する職業

美容師や調理師のように、指を頻繁に動かす職業では、関節への負担が日常的に蓄積されます。特に、ハサミや包丁を長時間使用することで、指の関節に繰り返し負担がかかり、炎症を引き起こす可能性があります。

掌側板損傷の治療

1. 安静と固定による初期対応

掌側板損傷が発生した直後は、まず患部を安静に保つことが重要です。損傷した指を無理に動かすと、炎症が悪化し、回復が遅れる原因になります。そのため、テーピングを使用して指を固定し、関節が過伸展しないようにすることが基本的な治療となります。特に、PIP関節の掌側板損傷では、関節を軽く曲げた状態で固定することで、負担を軽減しながら回復を促します。軽度の損傷であれば、数週間の固定で自然に治癒することが多いですが、中等度以上の損傷では適切なリハビリが必要になります。

2. アイシングと消炎鎮痛処置

掌側板損傷の急性期(受傷直後から数日間)は、炎症を抑えるためにアイシングが効果的です。損傷部位を冷却することで、腫れや痛みを軽減し、内出血の広がりを防ぐことができます。アイシングは1回あたり15〜20分を目安に行い、1日に数回繰り返すと効果的です。また、必要に応じて消炎鎮痛剤(湿布やクリーム)を使用し、炎症を抑えることもあります。ただし、長期間の冷却は血行を悪化させる可能性があるため、適切なタイミングで温熱療法に切り替えることが重要です。

3. 物理療法(超音波治療・電気治療)

炎症が落ち着いた後は、損傷した組織の回復を促すために物理療法を取り入れます。超音波治療は、深部の組織に微細な振動を与えることで、細胞の修復を促進し、回復を早める効果があります。また、電気治療(低周波治療や高周波治療)を組み合わせることで、痛みの軽減や筋肉の緊張緩和が期待できます。これらの治療は、炎症の長期化を防ぎ、再発を予防する上でも有効です。

4. ストレッチとリハビリテーション

固定期間が終了した後は、関節の可動域を取り戻すためのリハビリが必要です。固定を長期間続けると、関節が硬くなり、指の動きが悪くなることがあります。そのため、適度なストレッチを行いながら、徐々に指を動かすトレーニングを取り入れることが重要です。また、軽いグリップ運動(スポンジボールを握るなど)を行うことで、指の筋力を回復させ、関節の安定性を向上させることができます。リハビリは無理に行うのではなく、痛みの程度に応じて段階的に進めることが大切です。

5. テーピングや装具を活用した関節の保護

掌側板損傷の治療が進み、日常生活やスポーツ活動に復帰する際には、関節を保護するために**テーピングや装具(指サポーター)**を活用することが推奨されます。テーピングを正しく巻くことで、関節の過伸展を防ぎ、再発のリスクを低減することができます。特に、バレーボールやバスケットボールなどのスポーツを行う場合は、適切なサポートを行うことで指への負担を最小限に抑えることができます。

6. 鍼灸治療による血流改善と回復促進

慢性的な痛みが残る場合や回復が遅れている場合は、鍼灸治療を取り入れることも効果的です。鍼治療は、患部の血流を促進し、組織の回復を早める働きがあります。また、お灸を用いた温熱療法は、筋肉の緊張を和らげ、可動域を改善するのに役立ちます。掌側板損傷による指の不調が長引いている場合は、鍼灸治療を組み合わせることで、より早い回復を期待できます。

7. スポーツ復帰に向けたトレーニングと予防策

掌側板損傷の治療が進み、痛みが軽減した後でも、すぐに激しいスポーツを再開すると再発するリスクがあります。そのため、スポーツ復帰に向けては段階的なトレーニングが必要です。まずは軽い握力トレーニングや指の柔軟性を高める運動を行い、次第に負荷を高めていきます。また、再発を防ぐために、正しいフォームの指導を受けることも重要です。例えば、バレーボールのレシーブ時に指を突き指しないようにする技術や、柔道で相手の道着を正しく掴むフォームなどを学ぶことで、怪我のリスクを低減できます。

さいごにまとめ

掌側板損傷は、スポーツや日常生活で起こりやすい指のケガの一つです。初期の適切な治療とリハビリが重要で、放置すると関節の変形や不安定性につながる恐れがあります。すぎやま鍼灸整骨院では、掌側板損傷の専門的な治療を提供し、早期回復をサポートします。

指の痛みや違和感を感じたら、ぜひ上尾市・さいたま市北区土呂宮原のすぎやま鍼灸整骨院へご相談ください!

上尾市 すぎやま整骨院|症例

  • 上尾市 20代 女性

    上尾市すぎやま整骨院交通事故むち打ち頭痛吐き気ぼやけ

    テニス中に左手薬指を突き指し、指の側面に痛みがあり、握力が低下している。掌側板を保護するために指を固定し痛みを軽減するための指のストレッチと、リハビリエクササイズを実施、治療を継続することにより痛みが軽減し、握力が回復。テニスの練習が再開できるようになり、日常動作もスムーズになった。

    ※患者様個人の感想であり、効果には個人差があります。

  • 上尾市 40代 男性

    上尾市すぎやま整骨院足底腱膜炎足裏の痛み外反母趾

    職場で作業中に右手中指を突き指し、指の付け根に痛みと違和感があり、指を伸ばすのが難しい状態。 損傷した掌側板の回復を促すため、指の固定を行い、周囲の筋肉の緊張を和らげる手技療法を行う。指の動きをサポートするための軽度のストレッチを指導。4週間後、痛みと違和感が軽減し指を伸ばす動作がスムーズになり、作業が再開できるようになった。

    ※患者様個人の感想であり、効果には個人差があります。

  • 上尾市 20代 男性

    上尾市すぎやま整骨院ランニング中の膝の痛み十字靭帯損傷半月板損傷

    バレーボール中に右手中指を突き指し、特に指を曲げるときに痛みが強く、腫れがある。掌側板の損傷部分を保護するために指を固定し、周囲の筋肉を手技療法により緩和する。指の可動域を回復させるための軽いストレッチも行う。4週間後、痛みと腫れが軽減し、指の動きがスムーズになりスポーツへの復帰が可能になった。

    ※患者様個人の感想であり、効果には個人差があります。

上尾市 すぎやま整骨院|患者様の声

  • 突き指で通いました。

    バレーボールで突き指をして、通院しました。(親指と人差し指)
    最初に骨に異常がないことを確認していただき、治療が始まりました。腫れがあったので、まず固定して安静に。超音波や微弱電流の治療、先生は話を聞きながら丁寧に治療してくださいました。
    院内もきれいで、診療スペースもゆったりしていて良かったです。
    駐車場も広いので安心です。

    ※患者様個人の感想であり、効果には個人差があります。