上腕骨頸部骨折

- 肩や上腕に激しい痛みを感じる
- 腫れやあざがある
- 肩の動きに制限がかかる
- 肩が変形している
- 急な肩の痛みがある
すぎやま鍼灸整骨院グループでは、上尾市・久喜市・さいたま市の各院で、上腕骨頸部骨折に関するご相談に対応しています。強い痛みや腫れ、変形、動かせない症状がある場合は、まず骨折・脱臼の可能性を確認し、必要に応じて速やかに医療機関をご案内します。回復段階に合わせて、可動域や筋力を取り戻すためのリハビリまで支援します。
上腕骨頸部骨折|転倒後の肩の痛み・腕が上がらない状態から機能回復まで
「転倒して肩をぶつけてから腕を上げられない」「肩から二の腕にかけて大きく腫れている」「数日経ったら二の腕から肘まで内出血が広がってきた」「骨折の治療後、肩が固まって動かない」
このような症状では、上腕骨頸部骨折が起きている可能性があります。
一般的には、肩に近い上腕骨の骨折をまとめて上腕骨近位端骨折と呼び、その中でも上腕骨の「外科頸」「解剖頸」と呼ばれる部分に起こる骨折が上腕骨頸部骨折です。
高齢者では、立った状態から転倒して肩や手をついただけでも起こることがあります。一方、若い方ではスポーツ、自転車、交通事故、高所からの転落など比較的大きな外力によって起こることがあります。
上腕骨頸部骨折で注意したいのは、「肩を打っただけ」「打撲だからそのうち治る」と判断してしまうことです。
骨折していても肩の変形が目立たない場合があります。また、骨折と同時に肩関節脱臼、腋窩神経の障害、血管損傷などを伴うこともあるため、受傷直後の評価が重要です。
上尾市・久喜市・さいたま市のすぎやま鍼灸整骨院では、転倒後の肩の痛みに対して、受傷状況、腫れ、圧痛、内出血、感覚、指先までの血流などを国家資格者が確認します。
上腕骨頸部骨折が疑われる場合には、整形外科でのレントゲンや必要に応じたCTなどの画像検査をご案内します。
そして骨折後は「骨がついたら終わり」ではなく、腕を上げる、髪を洗う、服を着る、荷物を持つといった生活動作まで取り戻すことを大切にします。
上腕骨頸部骨折でみられやすい症状
このような症状はありませんか?
・転倒後から肩が強く痛い
・肩を動かせない
・腕を持ち上げられない
・肩から二の腕が腫れている
・肩周辺に強い圧痛がある
・二の腕に青紫色の内出血が出てきた
・時間が経つと内出血が肘の方まで下がってきた
・腕を身体の横につけているだけでも痛い
・寝返りで肩が痛い
・肩の外側にしびれや感覚の違和感がある
・指先がしびれる
・骨折後、肩が固くなって腕を上げられない
転倒後に腕をほとんど動かせない、強い腫れや変形がある場合には、肩を無理に動かさず医療機関で画像検査を受けることが重要です。
上腕骨頸部骨折とは?
肩に近い上腕骨に起こる骨折です
上腕骨は、肩から肘までをつないでいる長い骨です。
その中でも肩関節に近い部分を上腕骨近位部といいます。
上腕骨近位部には、
・上腕骨頭
・解剖頸
・大結節
・小結節
・外科頸
などがあります。
どこがどのように折れているかによって、治療方法や回復過程が変わります。
外科頸骨折
上腕骨頭の少し下にある細くなった部分を外科頸と呼びます。
上腕骨近位端骨折でよくみられる骨折部位の一つです。
特に高齢者の転倒などで起こることがあります。
解剖頸骨折
上腕骨頭のすぐ下にある部分を解剖頸といいます。
解剖頸を通る骨折では、骨頭へ向かう血流が影響を受ける場合があり、骨折の状態によっては骨頭壊死などについても経過観察が必要になります。
上腕骨頸部骨折はどのように起こる?
転倒して肩を直接ぶつけた
高齢者では非常に多い受傷機転です。
横向きに転倒して肩から地面へぶつかることで、上腕骨近位部へ大きな力が加わります。
手や肘をついて転倒した
地面へ手や肘をついた衝撃が上腕骨を通って肩へ伝わり、上腕骨頸部骨折を起こす場合があります。
スポーツ中の転倒
サッカー、ラグビー、スキー、スノーボード、自転車競技などで転倒し、肩を強く打って骨折する場合があります。
交通事故・高所からの転落
若い方で上腕骨頸部骨折が起こった場合には、比較的大きな外力が加わっていることがあります。
そのため肩だけではなく、胸部や他の骨折などを同時に負傷していないかも確認する必要があります。
高齢者に上腕骨頸部骨折が多い理由
骨の強さが低下している場合があります
加齢によって骨密度が低下すると、若い方では骨折しない程度の転倒でも上腕骨近位部が骨折することがあります。
特に立った高さからの転倒など比較的小さな外力で骨折した場合には、骨粗しょう症について確認するきっかけになります。
「転んだから折れた」だけで終わらせないこと
骨折した肩の治療はもちろん重要ですが、
・骨密度
・筋力低下
・バランス能力
・歩行状態
・転倒しやすい環境
なども確認することが、その後の骨折予防につながります。
今回の上腕骨頸部骨折を治すことと、次の転倒・骨折を防ぐことの両方を考えることが大切です。
上腕骨頸部骨折の種類
骨折する場所だけでなく、骨片の数やずれも確認します
上腕骨近位端骨折では、骨がどこで何個に分かれ、どれだけずれているかによって分類されます。
1パート骨折
骨折線があっても大きな転位がないタイプです。
状態によっては保存療法が選択されます。
2パート骨折
骨折部の一部が大きくずれて2つの骨片に分かれている状態です。
外科頸骨折などでみられます。
3パート・4パート骨折
上腕骨頭、大結節、小結節、骨幹部など複数の骨片がずれている複雑な骨折です。
骨折形態、年齢、骨質、活動性などによって保存療法・骨接合術・人工肩関節などさまざまな治療が検討されます。
「何パート骨折だから必ず手術」という単純なものではありません。骨折形態だけでなく、その方の年齢・身体機能・骨の状態・生活背景まで含めて判断されます。
肩関節脱臼を伴う場合があります
骨折だけとは限りません
強い外力が加わった場合には、上腕骨頸部骨折と肩関節脱臼が同時に起こる場合があります。
この場合、肩の形が明らかに変わっていたり、腕をまったく動かせなかったりすることがあります。
骨折を伴う肩関節脱臼を、ご自身や周囲の方が無理に元へ戻そうとすることは避けてください。
神経・血管や骨折部へさらに負担をかける可能性があるため、医療機関での処置を優先します。
上腕骨頸部骨折で確認したい腋窩神経
肩の外側の感覚に関係する神経です
上腕骨近位部の近くには腋窩神経が走っています。
骨折や脱臼によって腋窩神経が影響を受ける場合があります。
肩の外側にしびれ・感覚低下がないか確認します
腋窩神経に問題が起きると、肩の外側周辺にしびれや感覚の違和感がみられる場合があります。
三角筋の働きにも関係する神経ですが、骨折直後は痛みそのものによって腕を上げられないため、筋力だけで神経障害の有無を判断することはできません。
上腕骨頸部骨折では、骨だけではなく神経の状態まで確認することが重要です。
血管損傷にも注意します
頻度は高くありませんが重要な合併症です
上腕骨近位部の周囲には重要な血管があります。
大きくずれた骨折などでは、まれに血管を傷めることがあります。
指先まで確認します
・手が冷たい
・手の色が白い、紫色になる
・脈が分かりにくい
・しびれが強い
・指が動かしにくい
などがある場合には注意が必要です。
手や指の色・温度・感覚に明らかな異常がある場合には、速やかな医療機関での評価が必要です。
すぐに医療機関を優先したい症状
次のような場合は早めの画像検査・処置が重要です
・肩が明らかに変形している
・腕をほとんど動かせない
・非常に強い痛みがある
・肩が急激に腫れている
・皮膚から骨が見えている
・大きな傷や出血がある
・肩の外側の感覚が低下している
・腕から指に強いしびれがある
・手が冷たい
・指先の色が悪い
・交通事故や高所からの転落など大きな外力が加わった
開放骨折、脱臼、神経・血管障害などが疑われる場合には、整骨院で経過を見るのではなく医療機関での治療を優先します。
上腕骨頸部骨折の検査
受傷状況を確認します
肩を直接打ったのか、手をついたのか、転倒した高さ、事故の大きさなどを確認します。
腫れ・圧痛・変形を確認します
肩だけでなく、上腕や肘周辺まで腫れや内出血が広がっていないか確認します。
神経・血管を確認します
肩外側の感覚、指先の感覚、手の色、温度などを確認します。
レントゲン
上腕骨頸部骨折が疑われる場合には、整形外科でレントゲン検査を行います。
レントゲンでは、
・骨折している場所
・骨片のずれ
・大結節・小結節の骨折
・肩関節脱臼の有無
・骨折形態
などを確認します。
CT
骨折が複雑な場合、関節面の状態を詳しく確認したい場合、手術を検討する場合などにはCTが有用です。
複数の骨片がある骨折では、CTによって骨折の立体的な位置関係を詳しく確認します。
MRI
上腕骨頸部骨折そのものの評価で必ず必要になる検査ではありません。
腱板などの軟部組織損傷や別の病態が疑われる場合に検討されることがあります。
エコーで上腕骨頸部骨折は分かる?
骨表面や周囲組織を見る参考になります
超音波画像観察装置(エコー)では、骨表面の不整や周囲の腫れなどを観察できる場合があります。
また、肩周囲の腱板など軟部組織を観察する際にも使用できます。
しかし、上腕骨近位部の骨折形態や骨片のずれ、関節との位置関係をエコーだけで正確に判断することはできません。
「エコーで大きな異常が見えないから骨折ではない」とは判断しません。
上腕骨頸部骨折が疑われる場合には、整形外科でのレントゲン・必要に応じたCTによる評価を優先します。
上腕骨頸部骨折は保存療法で治療できる?
大きなずれがない骨折では保存療法が選択されることがあります
上腕骨近位端骨折の多くは、骨折形態や患者様の状態によって保存療法が選択されます。
腕を三角巾やスリングなどで支え、骨折部を保護しながら骨癒合を待ちます。
保存療法=長期間まったく動かさない、ではありません
肩は長期間動かさないことで非常に硬くなりやすい関節です。
そのため骨折の安定性を確認し、医師から許可が出た段階で、振り子運動や他動運動などから段階的に動かし始めることがあります。
近年の研究では、保存療法が適切と判断された上腕骨近位端骨折の一部で、受傷後1週間以内からの早期運動が短期的な機能回復に有利となる可能性が報告されています。
ただし「骨折後1週間で全員肩を動かす」という意味ではありません。
骨折のずれ、不安定性、痛み、年齢などによって開始時期は異なるため、必ず医師の治療方針に沿って進めます。
手術が検討される場合
骨折が大きくずれている場合
骨折のずれが強く、肩関節機能への影響が大きいと考えられる場合には手術が検討されます。
骨折脱臼
骨折と肩関節脱臼が同時に起きている場合には、骨折形態などによって手術が必要になることがあります。
複雑な骨折
複数の骨片に分かれた骨折や、上腕骨頭の血流への影響が懸念される骨折などでは手術が検討されます。
プレート・髄内釘などによる骨接合術
骨折形態によっては、プレートやスクリュー、髄内釘などを使用して骨折部を固定します。
人工肩関節
高齢者の複雑な骨折などでは、骨折形態、腱板の状態、骨質などによって人工肩関節置換術が検討される場合があります。
「ずれている骨折だから必ず手術」というものではありません。
高齢者を対象とした研究では、一定の転位を伴う上腕骨近位端骨折について、プレート手術が保存療法より一貫して良好な機能成績を示すわけではないことも報告されています。
骨折形態、年齢、骨質、生活レベル、利き腕、本人の希望などを含め、整形外科で治療方法を決めることが重要です。
上腕骨頸部骨折にマッサージだけでは不十分な理由
骨折直後は骨そのものを傷めています
肩周囲の筋肉が張っているからといって、骨折直後に患部を強くマッサージすることはおすすめできません。
まず必要なのは、骨折部を適切に保護し、どの程度ずれているのかを確認することです。
骨がついた後には肩の機能低下が残ります
一定期間肩を固定すると、
・腕を前へ上げられない
・腕を横へ上げられない
・手を頭の後ろへ回せない
・手を背中へ回せない
・肩周囲の筋力が低下する
などが起こることがあります。
マッサージによって肩周囲が一時的に楽になることはありますが、それだけで肩の可動域や筋力が十分に戻るわけではありません。
骨を守る時期と、動かす時期を分け、回復段階に合わせて可動域・筋力・生活動作を戻すことが重要です。
LIPUS(低出力パルス超音波)について
一般的な超音波施術とは別のものです
骨折治療では、低出力パルス超音波であるLIPUSが骨癒合を補助する目的で用いられることがあります。
LIPUSは、筋肉を温めることなどを目的とした一般的な超音波施術とは異なります。
骨折全体では良好な結果を示した研究と、効果が明確でない研究があります
過去には特定の骨折で骨癒合期間の短縮を報告した研究があります。
一方、大規模研究などでは明確な骨癒合促進効果が示されなかった骨折もあります。
上腕骨頸部骨折について「LIPUSを使えば必ず早く治る」と考えることはできません。
使用する機器がLIPUSに該当するか、骨折形態、医師の治療方針などを確認して考える必要があります。
すぎやま鍼灸整骨院の上腕骨頸部骨折への対応
受傷機転を確認します
転倒、肩への直接外力、交通事故、スポーツなど、どのような力が加わったのか確認します。
腫れ・圧痛・内出血を確認します
肩だけでなく、上腕から肘周辺まで確認します。
神経・血流を確認します
肩外側の感覚や指先までの状態を確認します。
骨折が疑われる場合は整形外科へつなぎます
上腕骨頸部骨折では、骨折形態や骨片のずれを画像で確認する必要があります。
国家資格者として、骨折が疑われる段階で強く肩を動かしたり揉んだりするのではなく、必要な画像検査・整復・手術へつなぐことを大切にしています。
医師の治療方針に沿ってリハビリします
保存療法・手術後ともに、骨折部の安定性と医師からの運動許可を確認しながらリハビリを進めます。
肩だけでなく肘・手まで確認します
腕をスリングで支えている期間が長くなると、肩だけでなく肘や手指まで硬くなることがあります。
骨折部を守りながら、動かしてよい関節は適切に動かしていきます。
上腕骨頸部骨折から回復するまでの流れ
初期|骨折部を保護する
受傷直後は骨折部を保護し、レントゲンやCTなどによって骨折状態を確認します。
保存療法・手術のどちらが適しているかを整形外科で判断します。
固定期|肩を守りながら周囲の関節を動かす
スリングなどで肩を保護している間も、医師から許可された範囲で指・手首・肘などを動かします。
初期運動期|小さな肩の動きから始める
骨折の安定性が確認され、医師から許可が出たら振り子運動や他動運動などから始めることがあります。
可動域回復期|腕を上げる動きを戻す
徐々に、
・前方挙上
・外転
・外旋
・内旋
などの可動域を戻します。
自動運動期|自分の力で腕を動かす
骨折部が安定してきたら、自分の筋肉を使って腕を上げる運動へ進みます。
筋力回復期|肩・肩甲骨周囲の筋力を戻す
三角筋、腱板、肩甲骨周囲筋などを段階的に使えるようにします。
日常生活復帰期|実際の生活動作へ戻す
髪を洗う
頭まで手を上げられる可動域が必要です。
服を着る
腕を上げる、後ろへ回すなど複数方向への動きが必要になります。
棚の物を取る
腕を上げる可動域だけでなく、一定の筋力も必要です。
買い物袋を持つ
骨折部が十分に安定した後、徐々に重さを増やします。
仕事・スポーツ復帰期|必要な負荷へ戻す
仕事やスポーツによって肩へ必要な負荷は大きく異なります。
事務作業から重量物を扱う仕事、球技、ラケット競技、コンタクトスポーツまで、必要な動作へ段階的に戻します。
「骨がついた=元通りに肩を使える」ではありません。
骨癒合、可動域、肩の筋力、生活動作を一段階ずつ確認しながら復帰していくことが重要です。
上腕骨頸部骨折後に肩が固まりやすい理由
肩は固定によって可動域が低下しやすい関節です
肩関節は非常に大きな範囲を動く関節です。
骨折後に一定期間ほとんど動かさない状態が続くと、肩関節周囲の組織が硬くなりやすくなります。
痛みによって自分で動かさなくなることもあります
「また折れたら怖い」「動かすと痛い」という不安から、骨折が安定した後も肩を動かさない状態が続くことがあります。
急いで動かしすぎることにも注意します
反対に、骨折部が十分に安定していない時期に強く肩を動かすことも適切ではありません。
大切なのは「動かす・動かさない」の二択ではなく、その時点で骨折部に許されている負荷を見極めながら進めることです。
骨折後に痛みが長く残る場合
肩関節の拘縮
骨折後に肩が硬くなり、可動域制限と痛みが残る場合があります。
変形治癒
骨が元の形とは異なる位置で癒合し、肩の動きへ影響する場合があります。
腱板の問題
転倒時に腱板など肩周囲の組織を同時に傷めているケースもあります。
骨頭壊死
骨折形態によっては上腕骨頭への血流が影響を受け、時間が経過してから骨頭の変化が問題となることがあります。
神経症状
しびれや筋力低下などが続く場合には、神経への影響も含めて再評価が必要です。
「骨折はついたと言われたのに肩が痛い」という場合には、単純に筋肉が硬いだけと決めつけず、何が残っているのか確認することが大切です。
上腕骨頸部骨折の症例例
症例例①|70代女性・自宅で転倒
年齢・性別:74歳・女性
受傷状況:自宅で足を滑らせ、右肩から床へ転倒しました。
主な症状:右肩に強い痛みがあり、自分で腕を上げることができない状態でした。翌日には上腕に内出血が広がっていました。
初回時:上腕骨近位部の圧痛と腫れ、受傷機転から上腕骨頸部骨折を疑い、整形外科での画像検査を優先しました。
その後:骨折状態から保存療法となり、医師の方針に沿ってスリングによる保護を行いました。
リハビリ:骨折の安定性を確認しながら、肘・手指の運動から肩の振り子運動、可動域運動、自動運動、筋力運動へ段階的に進めました。
生活復帰:洗顔、着替え、洗髪、棚の物を取るなど、日常生活で必要な動作へ順番に戻しました。
高齢者の上腕骨頸部骨折では、肩の回復だけでなく骨粗しょう症や転倒予防まで考えることが重要です。
※症例例です。実際の治療方法・回復期間には個人差があります。
症例例②|30代男性・自転車で転倒
年齢・性別:35歳・男性
受傷状況:自転車走行中に転倒し、左肩から地面へ強く衝突しました。
主な症状:肩の強い痛みと腫れがあり、腕を動かすことが困難でした。
対応:大きな外力が加わっていることから、上腕骨頸部骨折だけでなく脱臼や神経・血管障害についても確認し、医療機関での画像検査をご案内しました。
その後:医師による骨折治療後、運動許可に合わせて肩関節の可動域と筋力を段階的に回復させました。
復帰:日常生活で痛みなく腕を使える状態から、仕事で必要な重量物保持、最終的にスポーツ動作へ進めました。
若い方の上腕骨頸部骨折では、日常生活復帰からさらに仕事・スポーツに耐えられる肩まで戻すことが重要になります。
※症例例です。実際の治療方法・回復期間には個人差があります。
国家資格者として上腕骨頸部骨折で大切だと考えること
まず骨折以外の危険な合併症を見逃さないこと
上腕骨頸部骨折では、
骨折はどのようにずれているか。
肩関節脱臼はないか。
腋窩神経は問題ないか。
指先まで血流は保たれているか。
手術が必要な骨折ではないか。
を確認する必要があります。
骨折後は肩を生活の中で使えるところまで戻すこと
骨折が癒合しても、
腕を上げられるか。
髪を洗えるか。
服を着られるか。
背中へ手を回せるか。
物を持てるか。
仕事・スポーツへ戻れるか。
という問題が残る場合があります。
当院では、必要な診断・整復・手術は医療機関へつなぎ、その後に「また自分の腕を普通に使える状態」を取り戻すところまで考えることを大切にしています。
よくある質問
Q.上腕骨頸部骨折とはどこの骨折ですか?
A.肩に近い上腕骨の頸部に起こる骨折です。一般的には上腕骨近位端骨折の一つとして扱われ、外科頸骨折などが代表的です。
Q.転んで腕を動かせますが、骨折している可能性はありますか?
A.あります。少し動かせることだけで骨折を否定することはできません。転倒後に強い圧痛・腫れがある場合には画像検査が重要です。
Q.内出血が肘まで広がってきました。悪化していますか?
A.骨折による出血が重力によって上腕から肘方向へ下がり、数日後に広く見えることがあります。ただし腫れや痛みが急激に強くなる場合などは医療機関へ相談してください。
Q.上腕骨頸部骨折は必ず手術になりますか?
A.必ずではありません。大きな転位がない骨折などでは保存療法が選択されることがあります。複雑な骨折や骨折脱臼などでは手術が検討されます。
Q.高齢者でも手術した方がよく動くようになりますか?
A.すべての骨折で手術が保存療法より優れるわけではありません。骨折形態や年齢、骨質、生活レベルなどを含めて治療方法を決定します。
Q.肩はいつから動かした方がいいですか?
A.骨折形態によって異なります。安定した保存療法例では比較的早期から段階的に運動を開始する場合がありますが、自己判断ではなく医師の運動許可に沿って進めます。
Q.動かさない方が骨は早くつきますか?
A.骨折部を守ることは重要ですが、必要以上に長く肩を動かさないと拘縮が問題になることがあります。骨を守りながら適切な時期に運動を開始することが重要です。
Q.マッサージをすれば肩の動きは戻りますか?
A.周囲の筋肉が楽になる場合はありますが、それだけでは十分ではありません。骨折後は肩関節の可動域、筋力、肩甲骨の動き、実際の生活動作を段階的に戻す必要があります。
Q.骨がついたのに腕が上がりません。
A.固定による拘縮、筋力低下、腱板の問題など複数の原因が考えられます。無理に動かすのではなく、骨折部の状態を確認してから原因に合わせてリハビリします。
Q.肩の外側がしびれています。
A.上腕骨近位端骨折では腋窩神経が影響を受ける場合があります。感覚低下がある場合には医療機関での評価を受けてください。
Q.LIPUSを使えば骨折が早く治りますか?
A.一部の骨折で骨癒合を促進した研究がありますが、すべての骨折で同じ効果が確認されているわけではありません。上腕骨頸部骨折でも必ず早く治ると断定することはできません。
Q.高齢者で転倒して骨折しました。骨粗しょう症も調べた方がいいですか?
A.立った高さ程度の転倒で骨折した場合などでは、年齢や既往歴に応じて骨密度や骨粗しょう症について医療機関へ相談することも大切です。
Q.健康保険は使えますか?
A.転倒など負傷原因が明確な骨折では、まず医療機関で診断・治療方針を確認することが重要です。整骨院で骨折後の施術を継続する場合には医師の同意などが必要になる場合がありますので、状態を確認してご案内します。
上腕骨頸部骨折・骨折後の肩の硬さについて相談したい方へ
上尾市・久喜市・さいたま市の各院でご相談いただけます。骨折が疑われる場合には医療機関での画像検査をご案内し、治療後は肩の機能回復までサポートします。
上尾市・久喜市・さいたま市で上腕骨頸部骨折にお悩みの方へ
骨折が治った後の生活まで考えることが大切です
上腕骨頸部骨折は、骨が癒合しても肩の動きが完全には戻っていないことがあります。
特に、
「腕が頭まで上がらない」
「服を着るのが大変」
「背中へ手が回らない」
「重い物を持てない」
「以前の仕事やスポーツへ戻れない」
というお悩みが残ることがあります。
だからこそ、すぎやま鍼灸整骨院では、
骨折は十分に回復しているか。
医師からどこまで動かすことを許可されているか。
肩の可動域はどこまで戻っているか。
肩甲骨は一緒に動いているか。
肩周囲の筋力は戻っているか。
日常生活で腕を使えるか。
仕事・スポーツへ戻れる状態か。
を一つずつ確認します。
上尾市・久喜市・さいたま市のすぎやま鍼灸整骨院では、国家資格者が状態を確認し、上腕骨頸部骨折が疑われる場合には整形外科での画像検査をご案内します。
骨折治療後は医師の治療方針に沿いながら、肩・肩甲骨・肘・手まで含めて機能を回復させ、日常生活、仕事、スポーツへの復帰を段階的にサポートします。
目標は「骨折した骨がつくこと」だけではありません。また自分の腕で髪を洗い、服を着て、物を持ち、やりたい生活へ戻れる肩を目指します。
上尾市・久喜市・さいたま市で、上腕骨頸部骨折、上腕骨近位端骨折、骨折後の肩の硬さ、腕が上がらない症状でお困りの方は、すぎやま鍼灸整骨院へご相談ください。
執筆・監修:すぎやま鍼灸整骨院 国家資格者
※上腕骨頸部骨折の治療方法、骨癒合、固定期間、手術の必要性、リハビリ開始時期、日常生活・スポーツへの復帰時期には個人差があります。骨折、脱臼、神経・血管障害などが疑われる場合には医療機関での画像検査・診断・治療を優先します。












