野球肘(上腕三頭筋炎)
- 肘を伸ばすと痛い
- ボールを投げると痛む
- 肘の後ろが腫れている
- 力が入らない感じがする
- 長時間の投球がつらい
すぎやま鍼灸整骨院の施術ステップ|上尾市-久喜市-さいたま市北区土呂/宮原すぎやま鍼灸整骨院
【STEP1】評価と原因分析(フォーム+身体の使い方)
すぎやま整骨院では、痛みの場所だけでなく、「なぜその部位に負担が集中したのか?」という根本原因を徹底的に探ります。
問診・視診・触診だけでなく、肩甲骨・体幹・股関節の可動性、骨盤の傾き、左右バランスなど、全身の連動性を確認します。また、投球動作中のリリースタイミングやフォロースルーでの肘の角度もチェックし、投球フォームによる負担の傾向を把握します。
【STEP2】炎症の抑制と早期回復処置
肘の裏側に炎症が起きている初期段階では、安静と炎症コントロールが最優先です。アイシングや物理療法(ハイボルト・超音波)、微弱電流(マイクロカレント)によって、炎症反応を抑えつつ、組織修復を促進します。
手技療法では、過緊張している上腕三頭筋の遠位部に対して、筋膜リリースや軽いストレッチ手技を加え、筋肉の緊張を緩めていきます。この時期に無理なマッサージやストレッチを加えると逆効果になるため、専門的な判断のもとに刺激量を調整しています。
【STEP3】動作改善と筋力再教育
痛みが軽減してきた段階で、フォーム修正と動作の再学習に移行します。上腕三頭筋に過剰な伸張負荷がかからないように、
・体幹のブレの修正
・リリースタイミングの調整
・肩甲骨と骨盤の連動強化
などをトレーニングの中で指導していきます。
ここでは、インナーマッスルの強化・肩関節の安定化エクササイズ、チューブを使った遠心性収縮トレーニング、軸足からの運動連鎖を高めるメディカルトレーニングも取り入れます。
【STEP4】再発予防と競技復帰プログラム
症状が改善しても、再発のリスクはゼロではありません。
すぎやま整骨院では、再発を防ぐために、
・肩関節・肘関節の可動域評価
・股関節と骨盤の柔軟性評価
・日常のウォームアップ/クールダウン指導
・疲労蓄積の早期察知法の共有
など、選手自身が自分の身体をコントロールできる状態を目指して教育しています。
また、必要に応じて保護者や指導者にも情報共有し、チーム全体でサポートできる体制を整えます。
すぎやま鍼灸整骨院での野球肘治療詳細
手技療法・筋膜調整
手技療法は、肘だけを施術するのではなく、肩や背中、体幹まで含めて“肘に負担をかけている根本原因”にアプローチします。投球時に過剰な張力がかかっている上腕三頭筋や広背筋、肩甲骨まわりの筋膜に対して適切なリリースを加えることで、筋肉の滑走性と柔軟性を改善します。これにより、肘の伸展動作がスムーズになり、無理な力がかかりにくくなります。また、神経や血管の滑走不全がある場合は、それによって起こる慢性炎症や回復遅延にも対応できるため、早期回復と再発防止の両面で非常に有効です。
鍼灸治療
鍼灸治療では、表層の筋肉だけでなく、通常の手技では届きにくい深部の筋緊張や炎症部位にもダイレクトにアプローチすることができます。肘の後方にある付着部の緊張緩和とともに、筋膜や腱の滑走性改善、血流促進、自然治癒力の活性化を図ることができるため、慢性化している野球肘にも高い効果を発揮します。さらに、自律神経を整えることで、夜間痛や筋緊張性の不調も改善しやすくなります。
超音波治療(LIPUS)
超音波(LIPUS)は、低刺激ながらも細胞レベルでの修復促進を期待できる物理療法です。炎症を起こしている腱や筋膜に対して、ミクロの振動刺激を与えることで、腫れや痛みの緩和を助けるだけでなく、自己治癒力の促進にもつながります。痛みが強く直接触れられないような時期にも安全に施術できる点が大きな利点で、急性期から慢性期まで幅広く対応可能です。
メディカルトレーニング
投球障害の再発を防ぐには、肘にかかる負担を他の部位がしっかり分担できるように身体全体の連動性を高める必要があります。当院では、フォーム分析の結果をもとに、個々の弱点に合わせた体幹・股関節・肩甲骨周囲のトレーニングを実施します。EMSなどの医療機器を活用することで、通常のトレーニングでは難しい深層筋の活性化を可能にし、機能的な身体動作を再教育します。これにより、正しい動作パターンが身につき、肘への過剰なストレスが起きにくい状態へと導きます。痛みの改善と同時に、再発を防ぐための身体づくりも重要です。体幹や股関節、肩甲骨の動きをスムーズに連動させることができるよう、当院では段階的なメディカルトレーニングを実施しています。EMS機器を活用したトレーニングや、投球フォームに合わせた実践的な指導も行い、正しい身体の使い方を習得していきます。
野球肘(上腕三頭筋炎)について|上尾市-久喜市-さいたま市北区土呂/宮原すぎやま整骨院
解剖学的背景
野球肘(上腕三頭筋炎)にかかわるものとしては、主には上腕三頭筋となります(そのまま!)なのでまず、上腕三頭筋について軽くお話していきます。
上腕三頭筋(Triceps Brachii)
上腕三頭筋は、上腕の後面に位置する大きな筋肉で、長頭、外側頭、内側頭の三つの部分から構成されています。この筋肉は肘関節を伸展させる主な役割を持ち、肩関節の伸展や内転にも関与します。
起始と停止
- 長頭:肩甲骨の関節下結節から起始し、肘関節を越えて上腕骨の後面に付着します。
- 外側頭:上腕骨の上部外側から起始し、肘関節を越えて上腕骨の後面に付着します。
- 内側頭:上腕骨の下部内側から起始し、肘関節を越えて上腕骨の後面に付着します。
野球へのかかわり
上腕三頭筋は投球で言うとアクセレレーション~ボールリリース期に一番作用する筋肉です。
バッティング時でいうと振りの最後のあたりが一番上腕三頭筋に負担がかかります。
ですので、野球肘になるのはピッチャーだけではなくバッターにも起こることだとイメージしてもらえたらと思います。
野球肘とは? ― 投球動作を繰り返すことで起きる成長期特有の障害
最後に 〜野球肘で悩むすべての選手へ〜
野球肘は“痛み”だけでなく“不安”とも闘う障害です。
上尾市・久喜市・さいたま市北区土呂/宮原すぎやま鍼灸整骨院グループでは、野球肘の症状改善はもちろん、選手の未来を見据えたサポートを徹底しています。
野球肘を克服した選手たちが再び思いきり投げられるよう、私たちが全力で支えます。どんな小さなサインでも、野球肘かもしれないと思ったらすぐにご相談ください。上尾市・久喜市・さいたま市北区土呂/宮原すぎやま鍼灸整骨院グループは、あなたの味方です。