交通事故でよく起こる症状について

むち打ち症(頚椎捻挫)

交通事故で最も多い症状の一つが「むち打ち症」です。追突などの衝撃で首が鞭のようにしなることで、首の筋肉や靭帯が損傷します。

主な症状:

  • 首の痛みやこり

  • 頭痛

  • めまい

  • 吐き気

  • 肩や腕のしびれ

これらの症状は事故直後ではなく、数日後に現れることが多いため、注意が必要です。

対処法:

  • 早期に整形外科や整骨院を受診し、適切な診断と治療を受けることが重要です。

  • 症状が軽度でも放置せず、専門家の指導のもとでリハビリを行うことで、後遺症のリスクを減らすことができます。


腰痛・背中の痛み

事故の衝撃で腰や背中に負担がかかり、痛みを感じることがあります。特にシートベルトの締め付けや、急激な体の動きが原因となることが多いです。

主な症状:

  • 腰の鈍痛

  • 背中の張り

  • 動作時の痛み

対処法:

  • 痛みがある場合は無理をせず、安静にすることが大切です。

  • 整形外科での診察を受け、必要に応じて画像検査を行い、原因を特定しましょう。

  • リハビリやストレッチを取り入れることで、回復を促進できます。


手足のしびれ・感覚異常

事故による神経の圧迫や損傷により、手足にしびれや感覚異常が生じることがあります。

主な症状:

  • 手足のしびれ

  • 感覚の鈍さ

  • 筋力の低下

対処法:

  • 神経系の症状は早期の診断と治療が重要です。

  • 神経内科や整形外科での専門的な検査を受け、適切な治療を開始しましょう。

  • リハビリテーションや物理療法が効果的な場合もあります。


頭痛・めまい・吐き気

むち打ち症や脳への軽度の損傷により、頭痛やめまい、吐き気などの症状が現れることがあります。

主な症状:

  • 持続的な頭痛

  • 立ちくらみ

  • 吐き気

  • 集中力の低下

対処法:

  • これらの症状がある場合は、脳神経外科での診察を受けることをおすすめします。

  • 必要に応じて、CTやMRIなどの画像検査を行い、脳の状態を確認しましょう。

  • 症状に応じた薬物療法やリハビリが行われることがあります。


心的外傷後ストレス障害(PTSD)

事故の精神的ショックにより、PTSDを発症することがあります。

主な症状:

  • 事故のフラッシュバック

  • 不眠

  • 過度の警戒心

  • 感情の起伏

対処法:

  • 心療内科や精神科でのカウンセリングや治療が必要です。

  • 早期の対応により、症状の悪化を防ぐことができます。

  • 家族や友人のサポートも重要な要素となります。


まとめ

交通事故後には、目に見える外傷だけでなく、さまざまな症状が現れる可能性があります。これらの症状は、事故直後には感じにくいことも多く、時間が経ってから現れることがあります。少しでも異変を感じた場合は、早めに医療機関を受診し、適切な診断と治療を受けることが重要です。また、整骨院や整形外科でのリハビリやケアを受けることで、後遺症のリスクを軽減し、早期の回復を目指すことができます。