めまい
【こんな“めまい”のお悩み、抱えていませんか?]
日常のなかで突然襲ってくる“めまい”の感覚。立ち上がったとき、頭を動かした瞬間、あるいは何もしていないのにふらつく…。そんな経験はありませんか?
「朝、起き上がると天井が回るように感じる」「人混みで気分が悪くなる」「電車で揺れているような感じが残る」など、その症状は人それぞれですが、多くの方が“めまい”に対して明確な原因が分からず、不安を抱えています。
上尾市・久喜市・さいたま市北区土呂/宮原すぎやま鍼灸整骨院グループでは、整骨・鍼灸・運動療法を融合し、根本から“めまい”に対するアプローチを実施しております。単なる「一過性の不調」ではなく、体の深層にある乱れを整えることで、快適な日常を取り戻すお手伝いをいたします。
【めまいとは?医学的分類と構造的原因】
“めまい”とは、視覚や平衡感覚の異常、あるいは自律神経の乱れなどにより、「自分や周囲が動いているように感じる知覚の錯覚」です。耳(内耳)、脳(小脳・前庭神経)、自律神経系などが複雑に連携することで身体のバランスが保たれており、そのいずれかが乱れると“めまい”が生じます。
【めまいのメカニズムと身体のしくみ】
“めまい”は、体のバランス感覚を司る三つの要素──視覚、内耳の前庭系(半規管・耳石器)、そして筋肉や関節などの深部感覚(固有受容器)──が、互いに情報を送り合いながら脳で統合されることで成立しています。
このシステムのいずれかが過剰な負担や異常な刺激を受けたり、情報伝達が乱れたりすることで、脳が本来の「静止している状態」と異なる認識をしてしまい、“ぐるぐる回る”“ふわふわする”といった錯覚(めまい)を引き起こします。
例えば、内耳の三半規管にある耳石がはがれてしまい、誤った動きの情報が送られると、脳は実際に動いていないのに「回転している」と錯覚します。また、首の筋肉が硬くなったり血流が悪化すると、固有感覚の入力が乱れ、これも“めまい”につながる要因となります。
さらに、こうした情報の処理や調整を担っているのが脳幹・小脳、そしてそれらの働きを司る自律神経です。そのため、睡眠不足やストレス、姿勢の乱れなどによって自律神経が乱れると、これらのバランス機能も不安定になり、“めまい”が起こりやすくなるのです。
このように“めまい”は単一の異常によるものではなく、視覚・内耳・姿勢感覚・自律神経という複数のシステムのバランス不全によって生じる「身体からのSOS信号」といえるでしょう。
▶ 考えられる主な疾患とその特徴
“めまい”の背後にはさまざまな疾患が隠れていることがあります。以下に代表的な疾患とその特徴を整理しました。
良性発作性頭位めまい症(BPPV):頭を特定の方向に動かすと突然発症する回転性のめまい。耳石が三半規管に入り込むことで起こります。短時間でめまいが収まるが、繰り返し起こることが多い。
メニエール病:耳鳴り、耳閉感、難聴を伴うことが多く、内耳のリンパ液が過剰になり発症。発作的に強い回転性めまいが起こり、数十分〜数時間持続する。
前庭神経炎:風邪の後などに起こることが多く、突然の激しいめまいが長時間続きます。耳鳴りや聴力低下は伴わない。
脳梗塞・小脳出血などの脳血管障害:高齢者に多く、ろれつの回らなさ、手足のしびれ、ふらつき、激しい頭痛などを伴う。緊急対応が必要です。
自律神経失調症:ストレスや疲労、ホルモンバランスの変化などにより、自律神経の調整機能が乱れることで発症。ふわふわした浮動性のめまいが持続的に起こります。
起立性低血圧:急に立ち上がった際、脳への血流が一時的に不足してクラっとなる。特に10代~20代の痩せ型の女性や、高齢者に多い傾向。
頸性めまい(バレリュー症候群):首の緊張や頸椎の異常が原因となるめまい。長時間のスマホやデスクワークによる頸部疲労が背景にあり、首のこりや頭痛も伴う。
これらの疾患は、似たような“めまい”症状を引き起こしますが、原因が異なるため、正確な評価と施術の選択が重要です。当院では、病院で異常が見つからなかった方や、原因不明の慢性めまいに対しても、丁寧なカウンセリングと理学検査を通じて適切な対応を行います。
めまいの種類
先ほどの説明と被ってしまう部分はありますが、めまいの種類で分類分けをしています。自分はどれに当てはまるかイメージしてみてください。
▶ 回転性めまい(末梢性)
代表的なものが良性発作性頭位めまい症(BPPV)です。内耳にある耳石器の耳石が三半規管内に迷入することで、動いていないのに動いているという異常信号が脳に送られます。またメニエール病では、内耳のリンパ液が過剰になり、内圧が上がることで、聴力低下や耳閉感を伴うめまいが発生します。
▶ 浮動性めまい(中枢性・自律神経型)
ふらふらする、揺れているように感じるタイプで、小脳・脳幹の血流不足、または自律神経のアンバランスが関係します。デスクワークや睡眠不足、精神的ストレスなどが原因となり、慢性的にめまいを訴える方が多いのが特徴です。
▶ 起立性めまい・立ちくらみ(循環器性)
交感神経の機能低下、あるいは血圧調節機能の異常により、姿勢変化に伴って脳血流が一時的に不足することで発生します。若年層では自律神経失調症、高齢者では循環機能の低下が主な原因です。
【当院での“めまい”に対する評価と専門アプローチ】
すぎやま鍼灸整骨院グループでは、“めまい”の本質的な原因を探るため、詳細な問診・理学検査・自律神経評価を実施します。視覚・前庭・固有感覚の協調性、自律神経の反応性、頸部の筋緊張、頭部の可動性などを確認し、原因が内耳由来なのか、中枢神経なのか、自律神経性なのかを見極めます。
特に頸椎のアライメント(並び)の乱れは、椎骨動脈の圧迫や交感神経節の興奮に影響し、後頭部~耳周辺の血流・神経伝達を阻害します。この領域には椎骨動脈症候群やバレリュー症候群などが含まれており、当院では超音波観察や頸部の整形外科学的テストも併用して評価します。
めまいには鍼灸施術がおすすめ
施術では、特に“めまい”改善において中心となるのが鍼灸療法です。鍼灸は首や肩まわりの深層筋を直接緩めることができるため、神経圧迫や血流障害、自律神経の乱れを根本から整える力があります。めまいの起点となる後頭下筋群や胸鎖乳突筋、側頭部周囲に対して、繊細な鍼刺激を加えることで、短期間での症状緩和が期待できます。
また、鍼灸の全身調整効果により、自律神経のバランスを整えることで睡眠の質やストレス反応の改善も促され、間接的に“めまい”の再発防止にもつながります。また、交感神経過活動を抑える目的で、腹部・足部からの全身調整も行い、リラックス状態を引き出すことに重点を置いています。
実はインナーマッスルもいいんです
なぜなら姿勢の歪みから自律神経や筋肉に悪影響が出るからなんです。この鍼灸施術に、姿勢指導、呼吸トレーニング(横隔膜への意識づけ)、EMSによるインナーユニット強化などを組み合わせることで、身体の内側から“めまい”の出にくい状態へ導きます。
【治癒までの流れと通院目安】
“めまい”の症状は、その原因と身体の状態により治癒までの期間が大きく異なります。当院では症状の急性期・慢性期に応じた段階的な施術計画を立て、無理なく身体の変化を促していきます。
急性の回転性めまいであれば、1~3回の施術で大幅に症状が軽減されるケースもあります。慢性めまいの場合は、週1〜2回の施術を4〜8週間継続することで、自律神経の安定や頸部の可動性改善を図りながら、再発しにくい状態に体を整えていきます。
通院期間中は、姿勢改善や呼吸法、生活習慣(睡眠・食事・ストレス対処)の指導も段階的に組み込み、単なる対症療法で終わらせず、根本から“めまい”を起こしにくい体質への転換を目指します。
【自分でできる“めまい”セルフチェック】
次のような状況に心当たりがある方は、内耳機能、自律神経系、頸椎周辺の機能に乱れが生じている可能性があります:
- 朝起きた直後、頭を動かすと視界が揺れる
- 首・肩のこりがひどいとふらつきが出る
- パソコン作業やスマホを長時間使うと頭が重い
- 急に立ち上がったときにクラッとする
- 緊張やストレス、寝不足が続くと浮遊感が強くなる
当院では、これらのセルフチェックをもとに、問診・理学検査・自律神経評価を通じて、身体の内側で何が起きているかを明確にし、あなたに合った最適な改善方法をご提案いたします。
【よくある質問】
Q1. 検査で異常がなかったのに“めまい”があるのはなぜ?
A. 画像検査で異常が見つからない場合でも、自律神経や首の筋緊張、体液循環の不調が原因で“めまい”が出るケースは多く存在します。機能的評価が重要です。
Q2. めまいの治療に鍼灸は有効ですか?
A. 鍼灸は自律神経のバランスを整え、首・肩まわりの過緊張を緩めるのに非常に有効です。WHOでも「めまいへの有効性」が示されており、多くの臨床例があります。
Q3. 病院に通いながらでも施術を受けられますか?
A. はい、可能です。病院の治療と併用し、より総合的な改善が期待できます。服薬中でも安全に施術が受けられるよう配慮しています。
Q4. 自律神経の乱れからくる“めまい”にも対応できますか?
A. 対応可能です。特に呼吸、姿勢、循環、自律神経バランスに焦点を当てた包括的アプローチを実施しています。
Q5. 長年悩んでいますが、それでも効果はありますか?
A. もちろんです。慢性化した“めまい”にも回復の可能性は十分にあります。諦めず、身体の内側から少しずつ変えていきましょう。
【まとめ:めまいと向き合うあなたへ】
“めまい”は見た目にはわかりにくい分、ご本人にとって非常につらく、不安を抱えやすい症状です。「寝ても覚めてもふらふらする」「周囲に理解されにくい」「このまま治らないのでは」と感じている方も多いのではないでしょうか。
私たち上尾市・久喜市・さいたま市北区土呂/宮原すぎやま鍼灸整骨院グループは、その不安や孤独に寄り添いながら、原因を探り、根本から整えていくお手伝いをしています。
一人で悩まずに、まずはご相談ください。“めまい”がない生活を、もう一度取り戻すために、全力でサポートいたします。